愛媛県の面接試験を語るとき、うっかり見落としがちなことがあります。
面接は、単独では終わらない試験だということです。
愛媛の二次試験は、全校種共通で**個人面接(配点20点)**が課されます。 そのうえで、校種ごとにもうひとつ別の試験が組み合わさる構造になっています。
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭を受ける人には小論文(論作文、60分・1,000〜1,200字)。 高等学校を受ける人には模擬授業。 特別支援学校(小学部・中学部・高等部すべて)を受ける人には場面指導。
「面接対策だけ固めておけば大丈夫」という発想で二次試験に臨むと、この第二の関門への準備が手薄になります。 元小学校教員として言えば、面接そのものの受け答えを整えることと、校種ごとの第二関門を仕上げることは、まったく別のトレーニングです。 この記事では、愛媛県の個人面接を校種別の視点から整理し、直前1週間の動き方までまとめます。
二次試験全体の配点構造・日程・小論文/模擬授業/場面指導それぞれの詳しい対策は、愛媛県教員採用試験 二次試験の全対策にまとめています。 面接そのものの一般論(質問傾向・話し方の基本)を先に押さえたい場合は、教員採用試験 面接対策 完全ガイドも参考にしてください。
要約: 愛媛の二次試験では、全校種共通で個人面接(配点20点)が課される。ただしそれとは別に、校種ごとに小論文(論作文)・模擬授業・場面指導のいずれかが組み合わさる。面接対策を「単体」で考えないことが出発点。
まず日程と配点の骨格を確認しておきます。
二次試験は2026年8月18日(火)〜21日(金)の4日間で実施されます。 試験会場は愛媛県松山市内と大阪府内の2か所から出願時に選択します。 結果通知は9月中旬の予定です。
配点は合計150点満点で、内訳は校種によって「実技あり」「実技なし」で変わります。
| 区分 | 1次換算 | 小論文/模擬授業/場面指導 | 実技 | 個人面接 |
|---|---|---|---|---|
| 実技なし区分 | 50点 | 80点 | ― | 20点 |
| 実技あり区分 | 50点 | 60点 | 20点 | 20点 |
どちらの区分でも、個人面接の配点は20点で固定です。 校種によって変わらない唯一の面接系科目、と言い換えられます。
一方で、面接とセットになる第二の関門は校種によって変わります。
| 校種・区分 | 個人面接 | 面接とセットになる試験 |
|---|---|---|
| 小学校教員 | ○(20点) | 小論文(論作文) |
| 中学校教員 | ○(20点) | 小論文(論作文) |
| 高等学校教員 | ○(20点) | 模擬授業 |
| 特別支援学校(小学部・中学部・高等部) | ○(20点) | 場面指導 |
| 養護教諭 | ○(20点) | 小論文(論作文)+実技 |
| 栄養教諭 | ○(20点) | 小論文(論作文) |
※全校種共通で適性検査も課されますが、配点には含まれません。
この表が、愛媛の面接対策で最初に頭に入れておくべき地図です。 自分の校種を確認したら、次の章でその校種に対応するセクションを読み進めてください。
配点構造から見ると、合否の主役は小論文・模擬授業・場面指導(80点または60点)であり、個人面接20点は主役ではありません。 ただし、面接で著しく低い評価がついた場合、他の科目で積み上げた点数を合計しても挽回できないケースがあります。 「高得点を狙う試験」ではなく、「水準を大きく割らないことが目的の試験」として位置づけるのが、愛媛の面接に対する現実的なスタンスです。
面接そのものの進行(1対複数の面接委員との対話形式、15〜20分程度の想定)や、全校種に共通する想定質問(志望動機・長所の活かし方・保護者対応・愛媛県の教育施策への関心など)の詳細は、愛媛県教員採用試験 二次試験の全対策の面接セクションでまとめています。 ここからさらに一歩踏み込んで、校種ごとに面接をどう位置づけて対策するかを次の章で整理します。
要約: 校種によって、面接と組み合わさる第二の関門が変わる。ここでは6区分ごとに、面接をどう位置づけて、第二の関門とどう並走させるかを整理する。
個人面接(20点)に加えて、**小論文(論作文、60分・1,000〜1,200字)**が課されます。 配点でいえば、小論文80点(実技なし区分)が最大の得点源であり、面接はそれに次ぐ位置づけです。
小学校の面接では、学級経営観・子どもとの関わり方・保護者対応の考え方が問われる場面が多くなります。 愛媛県特有の年度別の実出題データ(「◯年にはこの質問が出た」という具体的な記録)は、今回参照できる情報の範囲では公表されていません。 その代わりに押さえておきたいのは、愛媛県教育振興大綱「愛のくに 愛顔(えがお)あふれる愛媛県」を軸にした、愛媛の教育施策への理解です。 この理念は小論文のテーマ予想にも直結しており、愛媛県教員採用試験 二次試験の全対策の小論文対策セクションで詳しく扱っています。
面接で語る内容と、小論文で書く内容は、根っこの部分でつながっています。 学級経営について「口で説明できる」状態と「文章で構成して書ける」状態は、実は別のスキルです。 両方を並行して鍛えることで、面接での即答力と小論文での構成力が互いに補強し合います。
小学校と同じく、個人面接(20点)+小論文(論作文、60分・1,000〜1,200字)の組み合わせです。 実技対象教科(音楽・美術・技術・家庭・保健体育・英語)を受験する場合は、これに実技試験(20点)が加わり、小論文の配点は60点になります。
中学校の面接では、教科指導への向き合い方に加えて、思春期の生徒との関わり方や、部活動を含めた生徒指導の考え方が話題になりやすいと考えられます。 ただし、これも愛媛県特有の年度別の実出題データは公表されておらず、断定はできません。 一般的な論点として押さえておくべきは、「教科の専門性」と「生徒指導・学級経営」の両方について、自分の言葉で語れる状態を作っておくことです。
小論文(論作文)の対策と面接対策を分けて考えるより、同じテーマについて「書く」「話す」の両方で練習しておくと、本番でどちらの形式で問われても対応しやすくなります。
高校受験者にとって、二次試験の最大の得点源は**模擬授業(80点、実技なし教科の場合)**です。 個人面接20点はそれに次ぐ位置づけになります。
高校の面接では、教科の専門性、進路指導への考え方、部活動指導への姿勢などが問われやすい領域です。 模擬授業で見せる「教える力」と、面接で語る「教師としての考え方」は、評価者から見ると同じ人物の別の側面として突き合わされます。 模擬授業で語った教育観と、面接での回答が食い違っていると、一貫性のなさが伝わってしまいます。 逆に言えば、模擬授業の準備段階で固めた「自分の授業観」を、面接でもそのまま言語化できるようにしておくと、両方の試験で同じ軸をぶれずに語れます。
模擬授業の学習指導略案の作り方・導入設計・板書計画については、愛媛県教員採用試験 二次試験の全対策の模擬授業対策セクションにまとめています。 面接の準備と模擬授業の準備は、別々に進めるより、同じ教育観を軸にして同時並行で進める方が効率的です。 自治体を問わない模擬授業の型そのもの(構成・時間配分・評価者の視点)を先に押さえたい場合は、模擬授業の対策ガイドから入るのが近道です。
小学部・中学部・高等部すべてにおいて、個人面接(20点)+場面指導(80点、実技なし区分の場合)の組み合わせです。 中学部・高等部で実技対象教科を受験する場合は、これに実技試験(20点)が加わり、場面指導の配点は60点になります。
場面指導では、ASD傾向のある生徒への対応、保護者からの申し出への対応、緊急時対応など、即興で「どう動くか」を言葉にする力が問われます。 面接でも、これと近い切り口の質問(保護者から強いクレームを受けた場合の対応など)が問われる可能性があります。 その際に共通して求められるのが、「一人で抱え込まず、管理職やコーディネーターと連携する」という組織的な姿勢です。
場面指導の想定場面と回答の型については、愛媛県教員採用試験 二次試験の全対策の場面指導対策セクションで6つの想定場面を整理しています。 面接の準備をする際は、そこで固めた「組織連携」の軸を、面接の受け答えにもそのまま持ち込むと一貫性が生まれます。
なお、愛媛県には離島や山間部の学校もあり、赴任地に関する質問が面接で問われる可能性があります。 この点についての具体的な年度別出題データは公表されていませんが、「どの環境でも子どもと向き合う」という姿勢を自分の言葉で用意しておくと、突然聞かれても慌てずに済みます。
養護教諭は、個人面接(20点)+小論文(論作文、60分・1,000〜1,200字、配点60点)+実技試験(20点)という、実技あり区分の代表的な構成です。 実技の内容(救急処置等)については、選考要項または採用担当窓口での確認が必要です。
養護教諭の面接では、保健室運営の考え方、健康相談への向き合い方、感染症対応や事故発生時の初期対応の考え方などが話題になりやすい領域です。 具体的な年度別出題は公表されていませんが、「学級担任ではなく学校全体を見る立場」としての視点を持っているかどうかは、共通して問われやすいポイントだと考えられます。
小論文・実技・面接の3科目を同時に仕上げる必要があるため、対策期間の配分が重要になります。 配点で見ると小論文60点が最大の得点源である一方、実技と面接の合計40点も軽視できません。 3科目それぞれに最低限の準備時間を確保したうえで、優先順位をつけて対策を進めることが現実的です。
栄養教諭は、個人面接(20点)+小論文(論作文、60分・1,000〜1,200字、配点80点)の組み合わせです。 実技試験は令和9年度(R9)採用から廃止されており、実技なし区分としての扱いになります。
栄養教諭の面接では、食育の考え方、給食を通じた指導のあり方、アレルギー対応など安全管理への向き合い方が話題になりやすい領域です。 具体的な年度別出題は公表されていませんが、「栄養教諭は授業もできる専門職である」という視点を踏まえて、食育指導の具体的なイメージを言葉にできる準備をしておくと安心です。
実技がなくなった分、小論文と面接の2科目に集中して対策できる点は、他の校種と比べたときの特徴と言えます。
要約: 小論文(論作文)・模擬授業・場面指導は校種によって内容が変わるが、個人面接で評価者が見ている軸は校種を問わずほぼ共通する。「質問への応答」「具体性」「一貫性」の3点を押さえておくと、どの校種でも対策の芯がぶれない。
面接でよくある失敗は、質問への回答を後回しにして、周辺情報から話し始めることです。 「なぜこの校種を志望したのですか」と聞かれたら、まず結論を一言で述べてから、理由を続ける。 この順番を守るだけで、話が聞き取りやすくなります。 校種が変わっても、この基本の型は変わりません。
「子ども一人ひとりを大切にしたい」という言葉だけでは、評価者の記憶に残りにくいものです。 「たとえば〇〇という場面で、こう考えて動いた」という具体的な経験や場面が一つ添えられているかどうかで、回答の説得力が変わります。 小学校・中学校であれば教育実習やボランティアでの経験、高校であれば担当教科への関わり、特別支援学校であれば支援の現場での経験など、校種に応じた具体例を事前に整理しておくことが有効です。
「なぜこの校種なのか」という質問には、他の校種ではなくその校種を選んだ理由まで踏み込んで答えられると強くなります。 小論文・模擬授業・場面指導で語った教育観と、面接での校種選択の理由が矛盾していないかは、評価者が意識的に見ているポイントです。 校種別の第二関門の準備をする段階で、自分がなぜその校種を選んだのかを一度言葉にしてまとめておくと、面接でもぶれずに答えられます。
要約: 直前1週間で確認すべきは「会場」「校種別の第二関門」「面接20点の位置づけ」「持ち物」の4点。愛媛は分岐が多い分、思い込みでの準備ミスが起きやすい。
出願時に選んだ会場と、面接当日の動き方を最終確認しておく項目です。
面接だけに意識が向きすぎて、校種ごとの第二関門の仕上がりが後回しになっていないかを確認する項目です。
配点20点という数字に振り回されず、「水準を割らない」ことを目標に据えられているかを確認する項目です。
当日に慌てないための、持ち物と体調面の最終チェックです。
要約: 個人面接はどの校種にも共通する試験だが、独学だと「声に出す練習」が不足しがちになる。論作AIの面接練習AIは無料開放中で、AI面接官との対話形式で回答を採点・フィードバックする。
愛媛の二次は校種によって第二の関門が変わりますが、個人面接だけはどの校種にも共通しています。 だからこそ、面接の受け答えを声に出して練習する時間を、校種別の対策(小論文/模擬授業/場面指導)と並行して確保しておく価値があります。
論作AIの面接練習AIは、いま無料開放中です。 AI面接官が愛媛県の傾向を踏まえた想定質問(志望動機・校種を選んだ理由・保護者対応など)を出し、声に出した回答に5観点100点で採点+改善のフィードバックを返します。 一人で練習していると気づきにくい「話が長い」「質問に正面から答えていない」といったクセも、フィードバックを通じて見えてきます。
小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭志望の方は、小論文(論作文)の添削も
小論文(論作文)を課される校種の受験者は、面接の練習と並行して、小論文の書いて・フィードバックをもらって・書き直すサイクルも回しておく必要があります。 論作AIでは、愛媛県の採点観点(課題把握・実践意欲・文章構成)をもとにAIが60分・1,000〜1,200字の答案を採点・添削します。 面接で話す内容と小論文で書く内容を同じ軸で揃えておくと、二次試験全体の一貫性が高まります。
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小論文(論作文)の書き方の基本や、愛媛県の頻出テーマの詳細は、愛媛県教員採用試験 二次試験の全対策、面接対策の一般論は教員採用試験 面接対策 完全ガイド、愛媛県の教職教養の傾向は愛媛県 教職教養の傾向と対策もあわせて確認してください。
二次試験は2026年度(令和9年度採用)で8月18日(火)〜21日(金)の4日間に実施されます。 試験会場は愛媛県松山市内と大阪府内の2か所から出願時に選択します。 個人面接は全校種共通で二次試験の中に組み込まれており、結果通知は9月中旬の予定です。 自分の面接日がどこに割り当たるかは受験票で確認してください。
150点満点中20点です。 1次試験の得点を10分の1に換算した最大50点と、校種ごとに課される小論文(論作文)・模擬授業・場面指導(80点または60点)が主要な得点源で、個人面接20点はその次に位置づけられます。 配点比率だけを見れば小さく感じますが、著しく低い評価が出ると他の得点を積み上げても挽回が難しくなるため、水準を割らない対策が必要です。
はい、愛媛は校種によって面接とセットになる試験が変わります。 小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭は小論文(論作文、60分・1,000〜1,200字)、高等学校は模擬授業、特別支援学校(小学部・中学部・高等部すべて)は場面指導です。 全校種共通で適性検査も課されますが配点には含まれません。
公表されている情報の範囲では、愛媛県の二次試験に集団面接や集団討論の実施は含まれておらず、個人面接のみが行われます(1対複数の面接委員との対話形式)。 面接時間は公式には明示されていませんが、一般的な個人面接の構成から15〜20分程度が想定されます。
配点20点は主要3科目より小さいものの、対策を怠っていい理由にはなりません。 面接で著しく低い評価がつくと、小論文・模擬授業・場面指導で積み上げた点数を合計しても挽回できないケースがあるためです。 高得点を狙うというより、水準を大きく割らないことを目標に、想定質問への受け答えを声に出して練習しておくことが現実的な対策です。
配点だけで見れば小論文・模擬授業・場面指導(80点または60点)の方が大きく、対策の優先順位もそちらが先に来ます。 ただし面接は配点構造上「崩れると挽回しにくい」試験のため、主要科目の対策と並行して、面接の受け答えも早い段階から声に出す練習を始めておくのが現実的です。
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北海道・札幌市教採の二次試験完全ガイド。個人面接の頻出質問・模擬授業の組み立て方・場面指導の対策法・へき地校・アイヌ文化教育など北海道独自の教育コンテキストまで、元小学校教員が実務的に解説。北海道は論作文を実施しません。
愛媛県教員採用試験 二次試験(8/18-21 松山市+大阪府2会場)の全体像・配点150点満点・対策をまとめた完全ガイド。校種別の三分岐(小学校・中学校・養護・栄養=小論文60分1,000-1,200字 / 高校=模擬授業 / 特別支援学校=場面指導)と面接20点・実技試験・適性検査までを元教員が徹底解説。
川崎市教員採用試験の二次面接を徹底整理。場面指導のテーマは一次試験当日に告知済み、面接カードも一次日に提出済み、小論文B(論作文)も一次日に執筆済み——二次面接日までに何を仕上げるべきかを、日程・会場・校種別(小/中/高/特支/養護/栄養)の観点から元教員がまとめた。
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