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二次試験まで37日。
鳥取県の二次試験を前にして、「面接と場面指導、どっちから手をつければいいんだろう」と止まっているなら、この記事が動き出すきっかけになるはずだ。
まず最初に確認しておきたいことがある。
鳥取県の教員採用試験では、論作文(小論文)は実施していない。 本記事は面接・場面指導・集団討論の対策に絞って書いている。 他の自治体との比較で「論作文もあるのかな」と思っていた人は、その準備に時間を割かなくていい。
鳥取県の二次試験には、他の自治体と比べたときに際立つ特徴が2つある。
1つ目は、場面指導の配点が180点という重さだ。 面接(個人+集団)合計360点と並んで、場面指導は二次試験の核心にある。 「話せるかどうか」ではなく、「現場でどう動けるか」を試みる構造になっている。
2つ目は、全国最少人口県という地域性だ。 小規模校・複式学級・へき地校がリアルに存在する鳥取で、「どこの学校に赴任しても柔軟に対応できる教員か」という視点が採用担当者の目線に流れている。
元小学校教員として、鳥取県の二次試験を丸ごとまとめた。 個人面接の頻出質問から場面指導の組み立て方、集団討論の立ち回り、直前スケジュールまで、この一本で軸を固めてほしい。
Q. 鳥取県の二次試験はいつ始まる?
A. 令和8年度(2026年実施)は、適性検査(Web受検)が7月中旬、面接・場面指導等の試験が7月下旬〜8月上旬の指定日に実施される見込みです。確定日程は必ず公式実施要項で確認してください。
日程をまとめる(2026年度の目安。確定日は必ず公式要項で確認すること)。
| 選考科目 | 実施日 |
|---|---|
| 一次試験(筆記・専門) | 6月上旬(公式要項で確認) |
| 一次合格発表 | 公式要項で確認 |
| 適性検査(Web受検) | 7月中旬(公式要項で確認) |
| 面接・場面指導・実技等 | 7月下旬〜8月上旬の指定1〜2日(公式要項で確認) |
| 最終結果発表 | 公式要項で確認 |
二次試験の主な選考科目と配点は次のとおりだ。
| 選考科目 | 対象 | 配点 |
|---|---|---|
| 個人面接(場面指導含む) | 全受験者 | 360点(面接全体) |
| 集団面接(集団討論) | 全受験者 | 360点に含まれる |
| 場面指導 | 全受験者 | 180点 |
| 実技試験(ICT活用) | 全受験者 | 公式要項で確認 |
| 実技試験(専門) | 小学校・特別支援等 | 50点(公式要項で確認) |
※配点は複数の情報源をもとにした目安です。最新の確定値は鳥取県教育委員会の公式実施要項で必ず確認してください。
鳥取県は論作文(小論文)を実施しない。 「面接と場面指導だけで大丈夫?」という感覚は、逆に言えば「面接と場面指導だけで合否が決まる」という意味でもある。 準備の全リソースをこの2本の軸に注ぎ込む、という割り切りが鳥取県対策の出発点になる。
公式情報の確認先は鳥取県教育委員会・教員採用試験関係のページだ。 実施要項PDFに試験の詳細が記載されているので、必ずダウンロードして手元に置いてほしい。
鳥取県教育委員会は、採用を通じて採りたい人材像を5つの言葉で示している。
① よりよい社会の実現に向け、自他の価値を尊重し、自らの人間性や創造性を高めていく教師
単に「いい人」ということではない。 多様な子ども・保護者・同僚と関わる中で、自分の価値観を問い直し続けられる開かれた姿勢が問われている。 特別支援教育・多文化共生・インクルーシブな学校環境を語る場面でも、この1つ目の教師像が土台になる。
② 学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、学び続けることができる教師
ICT活用・不登校対応・新学習指導要領——変化のスピードが速い現在の学校教育において、「自分は変わり続けられるか」という問いへの答えが教員には求められている。 集団討論のテーマでも問われやすい姿勢だ。
③ 児童生徒に対する理解を深め、自発的・主体的な成長や発達を支援できる教師
「教える」から「育てる」へという転換を体現できるかどうか。 子どもの言葉を待つ余裕、失敗を学びに変える指導、一人ひとりの成長ペースへの敬意——場面指導の回答にも、この視点が問われる。
④ 教科等の専門的知識・技能を有し、児童生徒の主体的な学びを支援できる教師
知識があることと、それを「子どもが自分で学んでいく」状態につなげられることは別のことだ。 授業の設計、問いの立て方、学習の評価——この4つ目の教師像は、模擬授業的な要素がある場面指導の準備と直結している。
⑤ 学校組織の一員として、多様な人材・家庭や地域・関係機関等と連携・協働を図ることができる教師
「担任1人で抱え込まない」ことへの理解と実践力だ。 学年主任・管理職への報告、スクールカウンセラーとの連携、保護者への説明——場面指導の回答でも「一人で解決しようとしない姿勢」が問われる場面が多い。
この5つは丸暗記するものではなく、「自分の教育観の地図」として使うものだ。 面接の回答がどこかで迷ったとき、「自分はこのうちのどれと関係する話をしているか」を確認する軸として使えると、回答が方向性を持ち始める。
鳥取県を受けるなら、この4点は事前に頭に入れておいてほしい。
① 全国最少人口県という地域性
鳥取県の人口は全国最少(約53万人、2025年)で、学校の規模も必然的に小さい学校が多い。 全校児童数十数名という小規模校、2学年を1クラスで指導する複式学級は、鳥取の現場では特別なことではない。 「少人数のよさを活かした教育」「地域の人材・自然を教育資源として活用する力」は、鳥取の学校現場に赴任してすぐに問われる資質だ。 面接で「鳥取のどんな学校に赴任しても大丈夫か」という問いが背後に流れているとき、小規模校・へき地校への理解と柔軟性を語れると、採用担当者の目に止まる。
② 鳥取県教育振興基本計画「未来を拓く教育プラン」(2024〜2028年度)
鳥取県教育委員会は2024年度から「未来を拓く教育プラン」を基本計画として掲げている。 鳥取への誇りと愛着を持ちながら、社会の変化の中で新しい価値を創造できる人材の育成を目指す内容だ。 「子育て王国とっとり」という県全体の方針とも連動しており、教育・子育て支援を一体で推進する姿勢が鳥取県の特徴として表れている。 面接で「鳥取県の教育施策で知っていることは?」という質問に答える際の骨格になる。
③ ふるさとキャリア教育
鳥取県独自の教育プログラムとして「ふるさとキャリア教育」がある。 地域の産業・人材・文化を学びの場として活用し、鳥取に対する誇りと愛着、未来を担う意志を育てることを目的としている。 砂丘・農業・水産業・伝統工芸など、鳥取固有の産業・文化と学習を結びつける視点が求められる。 「地域と学校をつなぐ教育への関心」という角度で個人面接で問われることがある。
④ いじめ・不登校総合対策センターという体制
鳥取県は「いじめ・不登校総合対策センター」を設置し、不登校支援・いじめ対応を組織として行う体制を整えている。 スクールカウンセラー(SC)・スクールソーシャルワーカー(SSW)との連携、フリースクールへの支援、教育支援センター「すてっぷ」との協働など、支援の幅が広い。 「担任一人で抱え込まない」という前提が鳥取の不登校対応の軸になっており、面接・場面指導の両方でこの姿勢が問われる。
Q. 鳥取県の個人面接は何が特徴ですか?
A. 面接全体の時間は30分程度で、口頭試問・志望動機・教育観の確認に加えて場面指導が組み込まれています。「人物評価」と「現場実践力の評価」を一体で行う構造で、教員としての思考・行動をロールプレイ的に示す場面指導が特に重視されます。
個人面接の評価軸は、鳥取県の5つの教師像と直結している。 「あなたはどんな教員になりたいか」という問いへの答えを、口頭で語るだけでなく「場面指導」という実演でも示す——この二重構造が鳥取県の個人面接の核心だ。
深掘りされることが多く、「なぜそう思うのか」「具体的にはどうするか」という追加の問いが来ることを前提に準備しておくといい。
Q1|なぜ鳥取県の教員を志望したのか
30秒で答えるなら
「鳥取県が掲げる教師像の中に、地域と連携して子どもを育てるという視点があります。 全国最少人口という環境だからこそ、地域と学校が近く、子ども一人ひとりに向き合える教育ができると考え、鳥取県で教員として働きたいと思いました。」
深掘りされたら
「鳥取のどこに惹かれたか」まで聞かれる。 「人口が少ない分、小規模校や複式学級という環境に直面することも理解している。 そのような環境を、少人数だからこそできる深い関わりの場として前向きに捉えている」という姿勢が伝わると、採用担当者の懸念を先回りして払拭できる。
地元出身の受験生は、地元への愛着だけでなく「鳥取の教育課題にどう向き合うか」まで語れると、地元の強みが面接で生きてくる。
Q2|理想とする教師像は
30秒で答えるなら
「子どもが『もっと知りたい』と感じる瞬間を生み出せる教員でいたい、という軸があります。 正しい知識を伝えることよりも、子どもが自分で問いを立てて考え続ける状態をどうつくるか、という問いを常に持っていたいと思っています。」
深掘りされたら
「それを実現するために具体的に何をするか」に落とし込む。 授業の問いの設計、子どもが発言しやすいクラスの雰囲気づくり、評価の工夫——日常の小さな実践の積み重ねとして語れると、現場感が伝わる。
Q3|鳥取県の教育施策で知っているものは
30秒で答えるなら
「鳥取県教育振興基本計画『未来を拓く教育プラン』(2024〜2028年度)が掲げる、社会の変化の中で新しい価値を創造できる人材の育成という方向性に共感しています。 また、ふるさとキャリア教育という、地域の産業・文化と学校教育を結びつける鳥取独自の取り組みにも関心を持っています。」
深掘りされたら
「実際の授業でどう実践するか」まで問われる。 「鳥取の砂丘・農業・伝統工芸を学習の文脈で取り上げるとしたら、どんな単元が考えられるか」という角度で聞かれることがある。 受験校種・担当教科と鳥取の地域資源をつなぐ具体例を1つ持っておくと、回答に厚みが出る。
Q4|いじめを発見したらどう対応するか
30秒で答えるなら
「まず被害を受けている子どもの話を、ゆっくり個別に聞くことから始めます。 事実を確認せずに決めつけず、早い段階で学年主任・管理職に報告し、組織として動くことを基本にします。 鳥取県は『いじめ・不登校総合対策センター』という組織的な支援体制があるため、必要に応じて関係機関への相談も視野に入れます。」
深掘りされたら
「加害側の子どもへの対応は?」という問いが来ることがある。 「責めるのではなく、その子の背景にある気持ちを聞く視点を持って関わる」という姿勢を持っておく。 「保護者への連絡のタイミングと方法は?」まで問われることもある。
Q5|不登校の子どもへの対応
30秒で答えるなら
「登校させることだけをゴールにしない、という前提を持っています。 まず保護者と連携して、子どもにとって安心できる場所と関わり方を一緒に探します。 別室登校・オンライン活用・SC・SSWとの連携など、選択肢を幅広く持って動きます。」
深掘りされたら
「学校として組織でどう動くか」まで問われる。 鳥取県の「いじめ・不登校総合対策センター」「教育支援センター『すてっぷ』」という具体的な支援機関の名前を出せると、鳥取の体制を理解していることが伝わる。 「担任一人ではなく、チームで動く」という前提を明確に語ることが重要だ。
Q6|場面指導——授業中にクラスメートを攻撃している子どもへの対応
30秒で答えるなら
「まず攻撃された子どもの安全を確認します。 クラス全体の前での解決は避け、授業の流れを落ち着かせた後に個別に時間を取って、双方から話を聞きます。 管理職への報告と保護者への連絡を早めに動かします。」
深掘りされたら
「授業中でも対応しなければならない場面はどうするか」という問いが来ることがある。 「他の子どもへの影響を最小限にしながら、対応の優先順位を瞬時に判断する」という姿勢が伝わると、現場への適応力が見える。
Q7|保護者から理不尽なクレームを受けたとき
30秒で答えるなら
「まず保護者の話を最後まで聞くことを最優先にします。 話を遮ったり学校の立場を先に説明しようとすると感情的な対立になりやすい。 聞き切った後で、こちらの認識と対応方針を丁寧に伝えます。 解決しない場合や複雑な案件は、担任一人で抱えず管理職に相談して組織として対応します。」
Q8|特別支援教育への理解と対応
30秒で答えるなら
「通常学級で特別な支援を必要とする子がいる場合、まず個別の教育支援計画を確認し、特別支援コーディネーターと連携します。 授業では、指示の視覚化・板書の整理・活動の見通しを持たせる工夫を、クラス全体にとっても学びやすい環境として整えることを基本にします。」
深掘りされたら
「小規模校・複式学級での特別支援はどうするか」という鳥取固有の問いが来ることがある。 少人数ならではの「一人ひとりへの目が届きやすい環境」を積極的に活かす視点を語れると、鳥取らしい回答になる。
Q9|ICT活用の具体例
30秒で答えるなら
「端末を使うことが目的にならないよう意識しています。 考えを共有・比較しながら思考を深める場面、観察した事象を記録して振り返る場面など、学習目標に対して有効な使い方を選んで使います。」
深掘りされたら
鳥取県は2次試験でICT活用の実技(Google Workspaceを用いた操作)も課している。 「ICTを使わない方がいい場面はあるか?」という問いに「感情を丁寧に言語化する場面や、身体を動かすことが学びの核心にある場面では端末に頼らない方がいい」という視点を持っておくと、深い理解が伝わる。
Q10|自分の強みと弱み
30秒で答えるなら
「強みは、人の話を最後まで聞いてから動くという姿勢です。 子どもの言葉の奥にある気持ちを汲み取ろうとすることが、自分の教育への向き合い方の核心にあると思っています。 弱みは、慎重になりすぎて動き出しが遅くなることがある点で、チームの中で早く確認する習慣をつけることで補っています。」
深掘りされたら
弱みを語った後に「では現場でその弱みが出たとき、どう対処するか」まで問われることがある。 「弱みがある」という認識と「それをどう補うか」という実践的な対策をセットで語れると、自己理解の深さが伝わる。
10問すべての模範解答を丸暗記するより「この5つの教師像に対して、自分はどんな教員になりたいか」という問いへの答えを固めておく方が本番に強い。 想定問答を紙に書いて、声に出して、誰かに聞いてもらう——この繰り返しが最も効く。
Q. 鳥取県の場面指導で評価されるのは何?
A. 「学校の具体的な場面で、実際にどう動けるか」が評価の核心です。当日提示される課題に沿って、担任教員として子ども役の面接官に対して実際に指導を行います。正しい答えを言うよりも、子どもと向き合う姿勢・言葉の選び方・判断の優先順位が見られています。
場面指導の配点は180点と高い。 これは二次試験全体の中で、面接と並ぶ評価の柱だ。 論作AI制作チームの元小学校教員は、場面指導について「現場で経験がない人が最も苦手にするのが『始め方』と『終わり方』だ」と話している。 何を言うかだけでなく、どう場を動かすかという「教員としての身体の使い方」が問われている。
場面指導の課題は当日に示されるため、特定課題への特化対策は難しい。 ただし、過去の傾向から「どんな場面が出やすいか」のパターンは把握できる。
タイプ1: 学級内トラブルへの対応
このタイプは「まず何をするか」という初動の判断が見られている。 攻撃された子どもの安全確認を最優先に、感情的にならず事実を確認する流れを作れるかどうかが問われる。
タイプ2: 学習・生活への抵抗
このタイプは「命令・強制」ではなく「関係を壊さずに向き合う」アプローチが問われる。 一方的に指示を出すのではなく、子どもの気持ちに一度寄り添ってから方向性を示す流れが評価につながる。
タイプ3: いじめ・差別的発言への対応
このタイプは「その場でどう止め、その後どうつなぐか」という2段階の対応が問われる。 その場での言葉の止め方と、後日個別に話す意思を伝えることがセットで求められる。
タイプ4: 保護者への対応
このタイプは「聞くことが先」という原則が最も問われるタイプだ。 まず話を聞いてから、学校としての対応を丁寧に伝える流れが基本になる。
タイプ5: 学校行事・学校生活の場面
このタイプは「子どもの気持ちを否定せず、集団のルールとの整合性をどう説明するか」が問われる。 「決まりだからダメ」という回答では評価されず、「なぜそのルールがあるか」を子どもが分かる言葉で説明できるかどうかが見られている。
どんな課題が来ても使える「3段階の構成」がある。
第1段階: 状況を確認・受け止める(30〜60秒)
「何があったか、教えてくれる?」「今、どんな気持ち?」
まず子どもの話を聞く姿勢を見せることが、場面指導の出発点だ。 決めつけず、落ち着いたトーンで事実と気持ちを確認することで、「この先生は話を聞いてくれる」という関係性の土台ができる。
論作AI制作チームの元小学校教員は「この第1段階を焦って飛ばしてしまう受験生が一番多い。課題を解決しようと急ぎすぎて、子どもが置いてけぼりになる」と言っている。
第2段階: 方向性を示す(60〜120秒)
「〇〇くんの気持ちは分かった。ただ、××することは友達が傷つくから、一緒に考えてほしい」
状況を聞いた後に、「どうすべきか」を一方的に押しつけるのではなく「なぜそれが問題か」と「どう変えていくか」を子どもと一緒に考える方向性を示す。 このフェーズで「担任として何を大切にするか」が言葉に現れてくる。
第3段階: 次のステップと見守りを伝える(30秒)
「また後で一緒に話しましょう。困ったことがあれば先生に言ってね」
場面指導は「解決した」で終わらなくていい。 「引き続き関わる」という意思を伝えることで、担任として継続的に関わる姿勢が示される。 場面指導を「解決イベント」として終わらせるのではなく「関係構築の始まり」として終わる方が、評価につながりやすい。
一方的に叱る・命令する 「ダメです」「やめなさい」だけで終わると、子どもへの関わり方が一方通行に見える。
子どもの気持ちを否定する 「そんなことで怒っちゃダメ」という言い方は、子どもの感情を無効化している。 「〇〇という気持ちになったんだね」と受け止めてから、方向を示すこと。
一人で解決しようとする 「私が全部解決します」という姿勢より、「必要なら管理職や保護者と連携する」という組織連携の視点を自然に入れること。
長い説教で時間を使い切る 説明・説教が長くなると、子ども役の評価者が「子どもが置いてけぼりになっている」と感じる。 短く、分かりやすく、子どもが答えを返しやすい言葉を使うこと。
緊張で棒読みになる 場面指導は「演技」ではなく「関わり方の実演」だ。 子どもの目線を意識して、実際に目を合わせながら話す練習を繰り返すことで、本番の緊張は和らぎやすくなる。
ステップ1: 課題を設定して文章で書く
「給食の時間、クラスメートを仲間外れにしている子どもへの対応」というような場面を設定して、「自分ならどう声をかけるか」を400字で書く。 書くことで、思っているだけでは気づかなかった「論理のギャップ」が見えてくる。
ステップ2: 声に出して練習する
書いた内容を声に出す。 スマホで録音して聞き直すと、話すスピード・間の取り方・言葉の選び方が客観的に把握できる。
ステップ3: 人に見てもらう
家族・友人・同じ受験仲間に面接官役を頼んで、実際に場面指導を演じてもらう。 フィードバックをもらう相手は「良かった点と気になった点を両方言ってほしい」と最初に頼んでおくといい。
論作AIを使う場合、「〇〇という場面指導の課題で、私はこう答えました。担任としての対応として何が不足しているか、何が評価されるかをフィードバックしてください」という形で文章を入力して添削を受けることができる。 「言葉で言えている気がする」状態を「文章にして評価を受けた状態」に変えるためのツールとして使うと、場面指導の準備に役立てやすい。
Q. 鳥取県の集団討論で評価されるのは何?
A. 「複数の受験者が一つのテーマについて意見を出し合い、建設的に議論を深められるかどうか」が評価の核心です。4名程度のグループで40分程度実施されます。一人でよく話すことより、他者の考えをきちんと聞いて議論に貢献できる姿勢が問われます。
集団討論は、複数の受験者が同時に受けるという特性上、「一人でどれだけいいことを言えるか」より「グループ全体の議論をどう動かせるか」が見られている。 自分の発言で場が前に進んだかどうか——この視点が鳥取の集団討論の評価の軸になっている。
論作AI制作チームの元小学校教員は「討論の場で最も損をするのは、正しいことを一人でしゃべり続けてしまう人だ。他者の発言を受けて動く、というだけで評価者の目が変わる」と話している。
集団討論のテーマは試験当日に示されるため、特定テーマへの特化対策ではなく「どんなテーマが来ても自分の教育観で応答できる」状態を作ることが準備の目的になる。
過去の傾向や鳥取県の教育施策から予測される出題テーマには次のようなものがある。
これらのテーマは鳥取県の5つの教師像や「未来を拓く教育プラン」と直接つながっている。 テーマが変わっても、「鳥取の子どもたちのために自分はどんな教員でありたいか」という軸が一本通っていれば、どんな問いにも応答できる。
Q. 集団討論での「正しい立ち回り」とは?
A. 「自分が最も正しい意見を持っている」という前提を外すことから始まります。他者の意見を聞いて、共通点を見つけたり、視点の違いを言語化したりすることで議論全体が前に進む——その貢献が評価されます。
討論の場でよくある失敗が2つある。
1つは**「多く話すことがいい」という思い込み**。 発言回数が多くても、他者の意見を遮ったり、同じことを繰り返したりしているだけでは評価されない。
もう1つは**「沈黙に耐えられない」という焦り**。 誰かが沈黙を破らなければという気持ちで話し出すと、話が浅くなる。 少し間を置いてから「〇〇さんの言った××という点を、こういう角度からも見られると思って……」と入れると、深みが出る。
討論で効果的な発言の型
「〇〇さんの意見で言うと、△△という点が特に大事だと感じました。 その上で、私はこういう場面での対応も考えておく必要があると思っていて……」
他者の発言を一度受け止めてから自分の視点をつなぐ——この流れは、聞く姿勢と建設的な提案を同時に示せる。
序盤・中盤・終盤の動き方
| フェーズ | やること |
|---|---|
| 序盤(最初の発言) | 自分の意見を簡潔に一言で出す。「私はこのテーマに対して〇〇という考えを持っています」と切り出す。長くしない |
| 中盤 | 他者の発言を受けて、「〇〇という点は自分も同じで」「自分が気になるのは□□で」と接続する発言を入れる |
| 終盤(まとめの時間) | グループ全体の議論を「〇〇と△△という2つの視点が出ましたが、共通しているのは……」とまとめる発言を入れられると加点要素になる |
終盤のまとめ役を毎回狙う必要はない。 ただ、終わり際に一言でも「議論のキーワードをまとめる発言」が出せると、場全体への貢献が伝わる。
どんなテーマが出ても動じないために、5つのテーマで「30秒で話せる骨格」を作っておく。
テーマ1: 不登校
骨格: 「まず登校させることをゴールにしない、という前提を持ちたい。 本人の気持ちを聞き、保護者と連携しながら、本人が安心できる場所と関わり方を一緒に探す。 鳥取県には教育支援センター『すてっぷ』やフリースクールへの連携体制があるので、学校の外の資源も視野に入れて動く。」
鳥取県の不登校支援の具体的な体制に触れることで、鳥取を理解しているという印象が付く。
テーマ2: 子どもの主体的な学び
骨格: 「子どもが『どうしてだろう?』と感じる問いを、授業の中で意図的に作ることだと思う。 答えを先に教えない場面を作ること、子どもが試行錯誤する時間を確保すること——この2つが主体的な学びの土台になる。」
鳥取県が掲げる「児童生徒の主体的な成長を支援する教師像」と直結するテーマだ。
テーマ3: 地域と学校の連携
骨格: 「鳥取は人口が少ない分、地域と学校の距離が近い県だと思っている。 地域の方が学校に来て話してくれること、子どもたちが地域の産業・文化に触れるふるさとキャリア教育のような取り組みは、教科書では伝わらない学びの場になる。 そのためには担任一人の動きでなく、学校として地域と関係を作り続けることが大事だ。」
テーマ4: いじめ問題
骨格: 「発見したら、一人で抱えないこと・素早く動くことの2点が基本。 被害者の話を最初にゆっくり聞いて、事実を確認してから管理職に報告する。 加害側の子にも、その背景を探る視点を持って関わる。」
テーマ5: ICT活用の在り方
骨格: 「端末を使うことが学習の目的にならないようにすることが出発点。 子どもが考えを可視化して共有する場面、調べた情報を編集して発表する場面など、ICTが学習効果を高める場面を選んで使う。 使わない方がいい場面——感情を言語化する時間、身体を動かして体験する授業——もある、という認識を持っていることが重要だと思う。」
鳥取県では、へき地・小規模校での勤務が他の都市部の自治体より多く起こる。
「複式学級」とは、2学年以上の児童を1クラスで指導する形式だ。 たとえば小学3・4年生が同じ教室にいる状態で、一人の担任が異なる学年の授業を同時進行で組み立てる。 これは都市部の学校ではほとんど経験しないことだが、鳥取では珍しくない。
論作AI制作チームの元小学校教員は「複式学級の難しさは、2学年の子どもが別々の内容を学んでいる中で、どちらの子どもも孤立させないことだ」と話している。 片方の学年に直接指導している間、もう一方の学年の子どもが自立学習できる「わたり」の設計が求められる。
この文脈で面接に向き合うとき、「鳥取のどんな学校に赴任しても」という前提を持って語れるかどうかが、採用担当者に伝わる実践的な姿勢になる。
鳥取県には、他の都道府県にない教育資源がある。
鳥取砂丘と自然科学教育
日本最大の砂丘である鳥取砂丘は、地形・地質・風・海流・気候の学習を現地で体感できる場だ。 理科・地理・総合的な学習の時間と結びつけたフィールドワークの場として使われることがある。 「地域の自然を教育資源として活用する視点」を持っていることを面接で示すための素材として使える。
農業・漁業と食育・キャリア教育
鳥取県は農業・漁業が基幹産業の一つだ。 梨(20世紀梨)・砂丘らっきょう・松葉ガニなど、地域の産業を学校教育に取り込む視点は、ふるさとキャリア教育の文脈と直結している。 「食育」という観点からも、生産者との交流学習・農場体験などを授業に組み込むことができる。
山陰の文化・歴史
鳥取は山陰地方の一部であり、因幡の白兎・古事記・因幡の傘踊り・倉吉の白壁土蔵群など、固有の歴史・文化資源がある。 国語・社会・道徳の授業と地域の文化を結びつける視点は、面接で「地域を活かした授業の具体例」を語る際の材料になる。
面接で「鳥取の子どもたちのためにどんな教育をしたいか」を語るとき、これらの地域資源と自分の教科・担当の関係を1つ語れると、「鳥取で教えたい人」という印象が具体的に伝わる。
鳥取県は他の地方自治体と同様に、へき地・小規模校への赴任を含む多様な勤務地への対応が求められる。
採用担当者の視点から見ると、「都市部の大規模校だけで働きたい」という姿勢は、採用の障壁になる可能性がある。 「鳥取のどんな学校に赴任しても、その地の子どもたちと地域に向き合える」という姿勢を持っているかどうかが、志望動機の回答の深さに表れる。
山間部・沿岸部・中山間地域——どこに赴任しても、その土地の教育課題と向き合える柔軟性と、地域資源を活かす発想力を持つ教員が求められている。
一次合格通知が届いたら、まず3つを確認する。
二次試験の指定日は人によって異なる場合がある。 通知をすぐに開いて確認し、当日のスケジュールを逆算してから準備を動かすこと。
| 日数 | やること |
|---|---|
| 7日前 | 面接想定問答を紙に書く。5つの教師像を確認し、自分の教育観の軸を言語化する |
| 6日前 | 場面指導を2〜3課題設定して文章で書く。3段階構成(確認→方向性→見守り)で組み立てる |
| 5日前 | 集団討論の5テーマ(不登校・主体的な学び・地域連携・いじめ・ICT)で30秒の骨格を声に出す |
| 4日前 | 場面指導を声に出して練習する。スマホで録音して聞き直す |
| 3日前 | 誰かに面接官役をやってもらって模擬面接。深掘りへの対応練習 |
| 2日前 | 気になる問いを1〜2つに絞る。持ち物・服装・交通経路を確認 |
| 前日 | 「明日話すキーワード」を3〜5個、紙に書き出す。早く切り上げて睡眠を確保 |
持ち物
服装
集団討論の当日
待ち時間に他の受験者と話す機会があれば、名前を聞いておくと討論中に「〇〇さんの意見では」と使いやすくなる。 緊張して黙り込むより、その場の雰囲気を穏やかに保つ姿勢で入ること。
場面指導の当日
課題が提示されたら、すぐに動き出さず「3段階構成を使う」という一点を心の中で確認してから動くといい。 何を言うかより「どういう姿勢で関わるか」の方が、評価者の目に先に届く。
前日の夜
模範解答を読み直すのではなく、「どんな教員になりたいか」「鳥取の学校でどんな教育をしたいか」という問いに、自分の言葉で答えられるかだけを確認する。
睡眠は対策の一部だ。 前日に詰め込むより、早く切り上げて十分に寝ることが、翌日のパフォーマンスに直結する。
残り期間で手元に置くと役立つ本を3冊まとめた。
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鳥取県に特化した面接過去問集だ。 鳥取県は論作文(小論文)を実施しないため、面接に絞った過去問はそのまま直前期の「出題パターン確認」として使える。 個人面接の質問傾向・場面指導の出題例・集団討論のテーマを本番に近い形で把握できる一冊だ。
個人面接の場面指導・頻出質問パターンを100本まとめた一冊だ。 場面指導の「引き出し」を増やすのに使える。 鳥取県の場面指導で出るような「学級内トラブル」「保護者対応」「生徒指導場面」の対応例を体系的に把握したいときに役立つ。
「論文」とタイトルにあるが、面接の質問に対して論理的に答えるための思考整理の訓練書として使える。 鳥取県は論作文を実施しないが、「面接で問われたことに対して、筋の通った答えをどう組み立てるか」という訓練として、この一冊の価値がある。 場面指導の3段階構成・集団討論の発言の組み立て方を「論理構成の視点」で磨きたい人に向いている。
鳥取県の二次試験は「個人面接・場面指導・集団討論」の3本柱だ。 論作文(小論文)は実施しないが、論作AIは面接・場面指導の準備にも使える。
場面指導の対応を磨く使い方
「鳥取県の場面指導の練習です。給食の時間、クラスメートを仲間外れにしている子どもへの対応として、私はこう答えました。担任としての対応として何が不足しているか教えてください」という形で、場面指導の回答文を入力して添削を受けることができる。
言葉にしただけでは気づかなかった「子どもへの声かけが一方的になっている」「組織連携の視点が抜けている」というような具体的なフィードバックが返ってくる。 声に出す練習の前に「文章として成立しているか」を確認するツールとして使うと、場面指導の準備の効率が上がる。
個人面接の回答を言語化する使い方
「なぜ鳥取県の教員を志望したのか、300字で書いてください」という形で書いて添削に通すと、「なぜ鳥取か」「鳥取の教育課題への向き合い方が具体的か」という観点でフィードバックが返ってくる。
集団討論のテーマ骨格を確認する使い方
「不登校への対応というテーマで、集団討論の30秒の発言骨格を書きました。鳥取県の教育施策との接続は適切か、論理的に筋が通っているかを確認してください」という使い方もできる。
提出から30秒で添削結果が返ってくる。 登録後3回まで無料で試せる(クレジットカード登録不要)。
場面指導の3段階構成・集団討論の骨格——どちらも「言語化した上で人に伝える」練習が合否を分ける。 今夜、1つの場面指導の課題について400字で書き出すことから始めよう。
Q1. 鳥取県の二次試験はいつですか?
令和8年度(2026年実施)の二次選考は、適性検査(Web受検)が7月中旬、その他の試験項目(面接・場面指導・実技等)が7月下旬〜8月上旬の指定1〜2日に実施される見込みだ。確定日程は公式実施要項で確認すること。 最終的な日程は必ず鳥取県教育委員会の公式実施要項で確認してほしい。
Q2. 鳥取県の二次試験は論作文(小論文)がありますか?
鳥取県の教員採用試験では、論作文(小論文)は実施されていない。 二次試験の選考は個人面接(場面指導含む)・集団面接・実技試験(ICT活用/一部校種実技)が中心だ。 他の自治体で論作文が課されることがあるが、鳥取県に絞った受験生は面接・場面指導・集団討論に全リソースを集中できる。
Q3. 鳥取県の個人面接ではどんな質問が出ますか?
志望動機・理想の教師像・場面指導(いじめ・不登校・保護者対応など)・鳥取県教育振興基本計画への理解・ICT活用・特別支援教育など幅広く出題される。 鳥取県が掲げる5つの教師像を軸に、自分の教育観を具体的に語れるかどうかが問われる。 一問で終わらず深掘りされることが多いため、「なぜそう思うか」まで準備しておくといい。
Q4. 鳥取県が求める教員像とは何ですか?
鳥取県教育委員会は5つの教師像を掲げている。 ①よりよい社会の実現に向け自他の価値を尊重し自らの人間性や創造性を高めていく教師、②学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め学び続けることができる教師、③児童生徒に対する理解を深め自発的・主体的な成長や発達を支援できる教師、④教科等の専門的知識・技能を有し児童生徒の主体的な学びを支援できる教師、⑤学校組織の一員として多様な人材・家庭・地域・関係機関等と連携・協働を図ることができる教師、だ。 この5つを面接準備の根幹として、自分の言葉で語れる状態を作っておくといい。
Q5. 鳥取県の場面指導はどんな形式ですか?
当日提示される課題に沿って、学校における具体的な場面を想定し、実際に指導を行う形式だ。 配点は180点と高く、二次試験全体の評価に大きく影響する。 「状況確認→方向性を示す→次のステップと見守りを伝える」の3段階で組み立てることが基本になる。
Q6. 鳥取県の集団討論はどんな形式ですか?
複数の受験者(4名程度1グループ)が一つのテーマについて意見を出し合い、議論を深める形式だ。 全体で40分程度実施される。 「自分の主張を多く伝えること」より「他者の考えを聞いて建設的に議論を深める姿勢」が評価される。 テーマは試験当日に示されるため、特定テーマへの特化対策より「どんなテーマが来ても自分の教育観で応答できる」状態を作ることが準備の目的になる。
Q7. 鳥取県独自の教育コンテキストで知っておくべきことは?
①全国最少人口県ゆえの小規模校・複式学級の課題、②鳥取県教育振興基本計画(2024〜2028年度)「未来を拓く教育プラン」の理念、③「ふるさとキャリア教育」という鳥取固有の取り組み、④「いじめ・不登校総合対策センター」を設置した組織的な不登校支援体制、の4点は面接で問われやすいテーマだ。 これらを「鳥取の教育課題と自分の教員像」の接続点として話せると、採用担当者の印象に残りやすい。
本記事に含まれる試験日程・選考科目・実施形式・配点は2026年6月18日時点の情報に基づいています。年度によって変更される場合があります。必ず鳥取県教育委員会の公式ページで最新の実施要項をご確認ください。
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