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ICT活用・GIGAスクール構想とは|教採の教職教養で問われる要点を整理

ICT活用・GIGAスクール構想とは|教採の教職教養で問われる要点を整理

GIGAスクール構想という言葉が出てきたのは2019年のこと。 それから数年で「1人1台端末」が全国の学校で整備された。 教採の教職教養でも、ここ数年でICT関連の出題が急増している。

「デジタルに詳しくないから苦手」と感じる人もいるかもしれないけれど、問われているのはプログラミングの知識じゃない。 文科省が示している「なぜICTを使うのか」という考え方と、GIGAスクール構想の基本的な枠組みだ。

ここをしっかり押さえておけば、十分に得点できる。


GIGAスクール構想とは

「GIGA」は「Global and Innovation Gateway for All」の頭文字。 文部科学省が2019年12月に打ち出した政策で、全国の小中学校に児童生徒1人1台の学習用端末と高速ネットワーク環境を整備することを目標とした。

2020年に新型コロナウイルスの感染拡大を受け、整備の前倒しが決定。 当初の計画より2〜3年早く、2021年度にはおおむね整備が完了した。

端末はChromebook、Windows、iPadのいずれかが各自治体の判断で選ばれており、機種の選定は地方自治体の教育委員会が行っている。


ICT活用教育の考え方

GIGAスクール構想でハードが整備されたあと、問題になるのは「どう使うか」だ。 文科省は「ICTを活用することが目的ではなく、学びの質を高めるための手段」という立場を一貫して取っている。

この「手段」「ツール」という位置づけは、教採でも問われやすい。 「ICT活用は目的か手段か」という問いが選択肢に出てくる自治体もある。

文科省が示しているICT活用の3場面

2010年代から文科省が示してきた整理で、現在も参照されている。

  1. 一斉学習: 電子黒板等を使って教師が提示・説明する場面
  2. 個別学習: 1人1台端末で個人の習熟度に応じた学習
  3. 協働学習: 端末を使った意見共有・発表・話し合い

この3場面の区分けは知識問題でも論作文でも使える。


教採での出題ポイント3つ

1. GIGAスクール構想の概要と目的

「GIGAスクール構想とは何を目的とした施策か」を説明させる問題が多い。 キーワードは「1人1台端末」「個別最適な学び」「公正に個別最適化された学び」の3つ。

「個別最適な学び」という言葉は、2021年の中央教育審議会答申「令和の日本型学校教育」でも使われている重要な概念。 GIGAスクール構想とセットで理解しておくべきだ。

2. 「令和の日本型学校教育」との関係

2021年1月の中教審答申「令和の日本型学校教育の構築を目指して」は、ICT活用教育を語るうえで欠かせない文書。 ここで示された「個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実」というフレーズは、教採でも頻繁に問われる。

「個別最適な学び」だけが強調されることへの懸念として、「協働的な学び」とのバランスが同時に強調されている点も押さえておきたい。

3. 情報活用能力

現行の学習指導要領では、情報活用能力が「言語能力」「問題発見・解決能力」と並ぶ「学習の基盤となる資質・能力」の一つとして位置づけられた。

これはGIGAスクール以前の2017年改訂で明記された内容で、「ICTを使いこなす力を子どもに育てる義務が学校にある」という宣言と読むことができる。


自治体別の力点

東京都

東京都はICTを活用した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の具体的な実践事例を問う傾向がある。 論作文でICT活用の授業実践を書かせるケースもあり、単なる知識ではなく「どう授業に落とし込むか」の発想が問われやすい。

大阪府

大阪府は端末整備の目的と「情報活用能力」の育成を結びつける問題が見られる。 選択肢問題で「GIGAスクール構想の目的として正しいもの」を選ばせる形式が多い。

愛知県

愛知県はプログラミング教育との関連で問われるケースが増えている。 小学校でのプログラミング教育必修化(2020年度〜)の趣旨と、ICT活用の関係を整理しておくと対応しやすい。


学習法アドバイス(元教員より)

離島の学校でGIGAスクールの端末が届いたとき、正直「これ使いこなせるか」という不安があった。 でも文科省が求めているのは「とにかく端末を使え」ではなく、「学びの目的に応じてICTを選択的に使え」ということだった。

教採でも同じで、ICTを礼賛するような答案は評価されない。 「なぜ使うのか」「どんな効果があるか」「何に注意すべきか」という視点で書ける人の方が、現場を知っていると評価される。

学習の優先順位:

  1. GIGAスクール構想の目的(1人1台・個別最適化)をまず覚える
  2. 「令和の日本型学校教育」答申のキーフレーズを確認する
  3. 過去問で「どんな切り口で問われるか」を把握する

文科省のウェブサイトにGIGAスクール構想の概要資料がPDFで公開されているので、一度目を通しておくといい。


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