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道徳教育とは|教採の教職教養で問われる「特別の教科 道徳」の要点を整理

道徳教育とは|教採の教職教養で問われる「特別の教科 道徳」の要点を整理

道徳は長らく「道徳の時間」として扱われてきた。 他の教科と違って教科書もなく、評価もなく、どこか宙に浮いた存在だった。

それが2015〜2017年の改訂で「特別の教科 道徳」に格上げされ、扱いが大きく変わった。 教採でも改訂前後の変化を問う問題が増えていて、「以前と何が変わったか」をきちんと説明できるかどうかが差になる。

この記事ではその変化を中心に、教採で問われるポイントを整理する。


「特別の教科 道徳」とは

2015年に学習指導要領が一部改訂され、従来の「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」として位置づけ直された。 小学校は2018年度、中学校は2019年度から全面実施。

「特別の教科」という聞き慣れない名称になっているのは、他の教科と同列ではないことを示すためだ。 数値による評価を行わず、学習の姿を記述で評価するという点で「特別」扱いになっている。

教科化の背景

いじめ問題を中心とした道徳教育の形骸化への批判が背景にある。 教科書もなく、授業の内容も担任の裁量に委ねられていた「道徳の時間」では、真剣な議論が生まれにくいという指摘が長く続いていた。

2013年の「道徳教育の充実に関する懇談会」報告書が契機となり、教科化の検討が本格化した。


教科化による主な変化

1. 教科書の使用が義務化

従来は副読本(各学校や自治体が選ぶ参考教材)を使っていたが、教科化によって文科省が検定した教科書を使うことになった。 「道徳の教科書が検定を通った」という事実は、教採でも問われる。

2. 評価の導入

従来の道徳の時間には評価がなかった。 教科化によって評価が導入されたが、他の教科のように数値(点数・成績)では評価しない。

文科省が示している評価の考え方は「児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子を文章で記述する」というもの。 「頑張りを認め、励ます評価」であることが強調されている。

この「数値評価はしない」「記述で評価する」という点は選択肢問題で誤りを混ぜやすいので要注意。

3. 「考え、議論する道徳」へ

教科化とセットで提唱されたのが「考え、議論する道徳」へのシフト。 「読み物を読んで感想を言う」スタイルから、道徳的な課題を自分事として捉え、深く考える授業への転換が求められた。


教採での出題ポイント3つ

1. 教科化の経緯と実施時期

「道徳の時間から特別の教科 道徳へ」の変化の経緯と、小学校・中学校それぞれの全面実施年度。

  • 小学校: 2018年度全面実施
  • 中学校: 2019年度全面実施

「高校でも教科化された」という誤りの選択肢が出ることがある。 高校では「公民科」の中に「倫理」があるが、「特別の教科 道徳」は小中学校のみ。

2. 評価の方法

「数値では評価しない」「記述で評価する」の2点。 「他の教科と同じように評価する」は誤り。 「評価は行わない」も誤り。評価は行うが、数値ではない。

この区分けがそのまま選択肢になることが多い。

3. 「考え、議論する道徳」の意味

「読み物を読んで主人公の気持ちを考える」だけでは不十分で、多様な価値観に触れて自分の考えを深める授業が求められている。 問題解決的な学習、道徳的行為に関する体験的な学習なども取り入れることが奨励されている。


自治体別の力点

東京都

東京都は「考え、議論する道徳」の具体的な授業づくりを問う傾向がある。 論作文でも「道徳教育を通じてどのような子どもを育てたいか」を問うケースがあり、教育観と結びつけて語れる準備が必要。

大阪府

大阪府は教科化の経緯と評価方法を中心とした知識問題が多い。 「数値評価しない理由」を正確に説明できるかどうかが差になりやすい。

愛知県

愛知県は道徳の授業設計に関する問題が見られる。 「どのような学習活動が道徳の授業として適切か」を問う形式で、問題解決的な学習の理解が問われるケースがある。


学習法アドバイス(元教員より)

離島の学校でも道徳の授業は週1時間あった。 教科化になったとき正直「どう評価するんだ」と戸惑った経験がある。 文科省の通知や指導資料を読み込んで、少しずつ授業の形を変えていった。

「考え、議論する道徳」への転換で変わったことの本質は、子どもたちが自分の言葉で道徳的な問いと向き合うことを求めるようになった点だと思う。 その意味を言語化できると、論作文でも使えるネタになる。

学習の優先順位:

  1. 教科化の年度(小学校2018年、中学校2019年)を覚える
  2. 評価の考え方「数値なし・記述で」を押さえる
  3. 「考え、議論する道徳」の意味を自分の言葉で説明できるようにする
  4. 過去問で出題の切り口を把握する

文科省の「特別の教科 道徳」に関する学習指導要領解説はウェブで公開されている。 全部読まなくていい、「総説」の部分だけで大意はつかめる。


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