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学校保健安全法とは|教採で問われる健康診断・感染症・安全計画の要点

学校保健安全法とは|教採で問われる健康診断・感染症・安全計画の要点

「学校保健安全法」という名前は聞いたことがあっても、何条に何が書いてあるかまでは把握できていない受験生が多い。

でも教採では、「健康診断の実施義務者は誰か」「出席停止の権限は誰にあるか」といった具体的な手続きの問題が出てくる。 法律の全体像と、教採で問われやすい部分を押さえておくと、かなり対応できるようになる。


学校保健安全法とは

1958年(昭和33年)に「学校保健法」として制定。 2009年(平成21年)に「学校保健安全法」に改題・改正された。

改題の背景には、学校における「安全」の規定を強化する必要があったことがある。 それまでの「学校保健法」は健康管理が中心だったが、改正によって学校安全に関する条文(学校安全計画の策定義務など)が加わった。

全5章69条で構成され、大きく「学校保健」と「学校安全」の2つの柱からなる。


主要な規定

健康診断(第11条〜第18条)

学校では毎学年、児童生徒等の健康診断を実施しなければならない(義務)。

  • 実施主体は学校の設置者(公立学校であれば地方公共団体)
  • 学校医・学校歯科医・学校薬剤師(3つの校医)を置くことが義務づけられている
  • 健康診断の結果は本人・保護者に通知する

健康診断は「実施できる」ではなく「実施しなければならない」という義務規定であることに注意。

感染症による出席停止(第19条)

感染症にかかっている(または疑いのある)児童生徒について、学校長は出席を停止させることができる。

条文上のポイント:

  • 出席停止の権限は校長にある(担任・養護教諭ではない)
  • 出席停止を命じる場合は、あらかじめ学校の設置者に報告する
  • 感染症の種類・出席停止の期間の基準は、文部科学省令(学校保健安全法施行規則) が定める

「誰が出席停止を決定するか」という問いへの答えは「校長」。 これは教採の頻出ポイント。

学校安全計画(第27条)

学校は、毎学年、学校安全計画を策定し実施しなければならない(義務)。

学校安全計画に盛り込む内容:

  • 施設設備の安全点検
  • 児童生徒等への安全指導
  • 職員の研修

策定は義務であって努力義務ではない点を押さえる。

危険等発生時対処要領(第29条)

学校は、危険等が発生した際に教職員が適切に対処するための要領(危機管理マニュアル)を作成しなければならない(義務)。


教採での出題ポイント3つ

1. 出席停止の権限は「校長」

担任が独自に出席停止を決定することはできない。 「出席停止を命ずることができるのは誰か」→「校長」。 法令上の根拠とセットで覚える。

2. 学校安全計画の策定は「義務」

「策定に努めなければならない」という努力義務ではなく、「策定し実施しなければならない」という義務。 この区別は法規全般で問われやすい。

3. 改題のポイント(旧・学校保健法→学校保健安全法)

「学校保健安全法に改題されたのはいつか」→「2009年(平成21年)」。 改題と同時に「学校安全」に関する規定が大幅に加わった。


自治体別の力点

東京都

東京都は健康診断・出席停止・学校安全計画の3点が出題されやすい。 「健康診断の実施義務は誰が負うか」という問いへの対応を優先する。

大阪府

大阪府は「感染症の種類と出席停止期間」についての詳細な問題が出ることがある。 学校保健安全法施行規則が定める第一種〜第三種感染症の区分も確認しておきたい。

愛知県

愛知県は「学校保健安全法と学校保健法の違い(改正点)」を問う問題が見られる。 改題の経緯と追加された安全規定を整理しておく。


学習法アドバイス(元教員より)

離島の小さな学校で働いていたとき、春の健康診断の準備は養護教諭と一緒に動く大きな行事だった。 当時は「法律上の義務だから」という意識は薄かったが、受験勉強をするなかで「なるほど、これが第11条の義務規定か」と後から腑に落ちた経験がある。

実務と法規は、現場に出てから「あのときの仕事は○条の根拠だったのか」とつながることが多い。 受験期にはとにかく、「義務か努力義務か」「誰が主体か」という2点を軸に条文を整理するといい。

学習の優先順位:

  1. 出席停止の権限は「校長」と覚える
  2. 健康診断の実施義務は「学校の設置者」と確認
  3. 学校安全計画の策定は「義務(努力義務ではない)」と押さえる
  4. 旧・学校保健法から改題されたのが「2009年」と確認

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