※本記事は広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
福島県の教員採用試験、二次選考を控えている人にまず伝えたいことがある。
福島県には論作文も小論文もない。 集団討論も集団面接もない。
二次選考で課されるのは、出願書類審査・模擬授業(養護教諭受験者は場面指導)・個人面接・身体検査の4つだけ。 このうち点数化されるのは模擬授業(場面指導)と個人面接の2つだけで、それぞれA〜Eの5段階評価がつく。
この記事を書いているのは、論作AI制作チームの元小学校教員だ。
他県だと二次選考に小論文が入り、集団討論が入り、模擬授業が入り、個人面接が入り……と項目が4つも5つも並ぶことが珍しくない。 準備すべきことが多すぎて、どこに力を割けばいいか分からなくなる受験者も多い。
福島県はそこが違う。 評価されるのは模擬授業(場面指導)と個人面接の2つだけという、全国的に見てもかなり絞り込まれた構造になっている。 項目が少ない分、それぞれにかける準備の密度を上げやすい。 そしてもうひとつ重要なのが、この記事は福島県教育委員会が公開している「令和9年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項」の記載だけをもとに書いている、ということだ。 要項に載っていないことは推測で埋めず、そのつど「公表されていない」と書く。
この記事を公開している時点で、二次試験(9/5・6)まで残り40日ほど。 評価される項目が2つに絞られている福島県は、逆に言えば「準備が的を外さなければ伸びしろが大きい」試験でもある。
福島県の二次選考は出願書類審査・模擬授業(養護は場面指導)・個人面接・身体検査の4項目。点数化されるのは模擬授業と個人面接だけで、それぞれA〜Eの5段階評価。評価の観点は要項に明記されている。
一次試験(令和8年7月11日・12日、実施済み)の結果は8月末までに県庁前掲示と本人通知で発表される。 発表日の詳細は一次試験の際に連絡される方式で、この記事の時点では確定日は公表されていない。 一次を通過した人だけが、二次選考に進む。
福島県では論作文(小論文)は実施されない。 一次試験は教科試験(教科に関する教職教養問題を含む)と教職教養試験が中心で、二次試験も出願書類審査・模擬授業(場面指導)・個人面接・身体検査の4項目に限られる。 書く力そのものよりも、話す力・見せる力・伝える力が問われる試験だと捉えたほうがいい。
福島県の二次試験は令和8年9月5日(土)・6日(日)の2日制で行われる。 ここで重要なのが、受験する校種によって日程と会場が変わるという点だ。
日程の詳細(集合時間・当日の流れなど)は、二次受験対象者に一次結果通知と併せて連絡される方式になっている。 つまり、自分が9/5なのか9/6なのか、3つの小学校会場のどこに割り振られるのかは、一次結果の通知を受け取った時点で初めて確定する。 ここを勘違いしたまま準備を進めると当日の段取りで慌てることになるので、通知が届いたらまず日程と会場を確認する習慣をつけておきたい。
福島県教育委員会が実施要項で明記している二次選考の項目は、次の4つだ。
このうち点数化(ランク付け)されるのは模擬授業(場面指導)と個人面接の2つ。 それぞれ複数の評価者・面接者によってA〜Eの5段階で評定され、出願書類審査は点数化されず、身体検査は適否判定にとどまる。 福島県は「これらについて一定の基準を満たす受験者の中から総合的に選考する」としており、単純な合計点方式ではなく総合判断という位置づけだ。
福島県が公式に明記している評価の観点は、次の通り。
| 検査 | 評価の観点(実施要項の表記) | 評定 |
|---|---|---|
| 模擬授業 | 教材に対する理解力、実践的な指導力、表現力 等 | A〜Eの5段階(複数評価者) |
| 個人面接 | 指導力や専門性、教育に対する情熱や使命感、倫理観 等 | A〜Eの5段階(複数面接者) |
この観点が公式に明記されているのは、受験者にとってはむしろありがたい情報だ。 「何が評価されるか分からない」状態で臨むのと、「教材理解力・実践的指導力・表現力」「指導力・専門性・情熱使命感・倫理観」という具体的な物差しを知ったうえで準備するのとでは、対策の精度がまるで違う。 自分の模擬授業案や面接での受け答えが、この4つ・4つの観点それぞれに当てはまっているか、チェックリストのように使って見直すのが有効だ。
模擬授業の教科や時間配分、進行の詳細(構想時間があるか、板書は使えるか等)については、実施要項に記載がなく公表されていない。 当日配布される案内や、二次結果通知と併せて届く連絡を必ず確認してほしい。
なお、選考結果の通知と併せて、模擬授業(場面指導)と個人面接のA〜Eランク、身体検査の適否が各人に開示される。 不合格だった場合でも、どちらの評価が伸び悩んだのかを自分で把握できる仕組みになっている点は、次年度以降の再受験を考える人にとって重要な情報だ。
福島県の合否は「合格・不合格」の二択ではない。 二次選考を通過すると、名簿A・名簿Bという2種類の候補者名簿のどちらかに搭載される仕組みになっている。
名簿Bというだけで「不合格」に近い印象を持つ受験者もいるかもしれないが、翌年度の一次免除という敗者復活の仕組みがある点は覚えておいて損はない。
もうひとつ、福島県独自の制度として地域採用枠がある。
志願書で希望を申し出ることができ、採用後はその地区におおむね10年程度勤務する。 地域採用枠で二次選考の対象にならなかった場合でも、一般枠で改めて選考される仕組みがあるため、地元での勤務を希望する人にとってはリスクの少ない選択肢になっている。 小学校では、これとは別に特別支援学級枠もあり、特別支援学校教諭免許を保有・取得見込みの人が希望でき、採用後は特別支援学級や通級指導教室を担当する。 自分がどの枠で受験するかによって、個人面接で問われる質問の重心も変わってくる。 地域採用枠を希望する場合は「なぜその地域なのか」を、特別支援学級枠を希望する場合は「なぜ特別支援教育に関わりたいのか」を、それぞれ具体的に語れるようにしておきたい。
実施要項の冒頭には、福島県が育成したい児童生徒像として「自分の人生を切り拓くたくましさを持ち、多様な個性をいかし、対話と協働を通して、社会や地域を創造することができる児童生徒」という言葉が掲げられている。 そのために「学びの変革」──一方通行の画一的な授業から、個別最適化された学び・協働的な学び・探究的な学びへの転換──を実現できる教員として、次の3つの柱が示されている。
ここで注目したいのが「福島らしさ」という言葉の中身だ。 実施要項では、はま・なか・あいづの広い県土がもたらす多様性、人と人との触れ合いや支え合いの精神とともに、東日本大震災及び原子力災害によって他の地域よりも複雑で多くの課題を抱える中で、地域の人々が手を取り合って果敢に挑戦を続けていることが挙げられている。 これは福島県が公式に示している定義そのものであり、この記事もこの範囲でのみ触れる。
個人面接では「福島県の教員を志望する理由」がほぼ確実に問われる。 その答えが「教員採用試験対策として覚えた言葉」なのか、「福島の地域や子どもたちと自分がどう関わりたいかを自分の言葉で語れているか」なのかは、面接官には簡単に見抜かれる。 「福島を生きる」教育・「学びの変革」というキーワードを暗記するだけでなく、自分が福島県でどんな教員でありたいかという軸に落とし込んでおくことが、個人面接の評価観点である「教育に対する情熱や使命感」に直結する。
福島県教職教養の対策とあわせて全体像を押さえたい人は、福島県 教職教養 完全対策 も参照してほしい。
福島県は小学校300名程度・中学校230名程度・高校70名程度・特別支援40名程度・養護教諭20名程度という大量採用。栄養教諭の募集はない。校種で受験日と会場、模擬授業か場面指導かが分かれるので、まず自分の区分を正確に把握する。
福島県の採用予定数は他県と比べても規模が大きい。 小学校だけで300名程度、5区分の合計はおよそ660名にのぼる。 なお、栄養教諭の募集は福島県にはない。 栄養教諭を目指している人は、募集がある他自治体を検討する必要がある。
大量採用だからといって二次選考が緩いわけではない。 評価観点そのものは校種を問わず共通(模擬授業なら教材理解力・実践的指導力・表現力、個人面接なら指導力・専門性・情熱使命感・倫理観)だが、実際にどんな場面で評価されるかは校種ごとに変わってくる。 以下、5区分それぞれで押さえておきたいポイントを整理する。
小学校教諭受験者は9月5日(土)、福島市立渡利小学校・福島市立杉妻小学校・福島大学附属小学校のいずれかで受験する。 中学校出願者のうち小学校を併願する場合も同じ9/5枠に入る(併願時は小学校教科試験として国語20点・算数20点が一次に追加される)。
小学校教諭は採用予定300名程度という最大母数の区分であり、模擬授業の評価観点である「教材に対する理解力、実践的な指導力、表現力」を、日常的な学級経営の場面にどう落とし込んで見せられるかが問われる。 個人面接では、学級担任としての児童理解や保護者対応の姿勢に加え、特別支援学級枠を希望する場合はその適性についても触れられる可能性がある。
小学校の模擬授業対策の土台になる基本の組み立て方は、模擬授業の完全ガイド にまとめてある。 教科・単元の選び方に迷っている人は先にそちらで基本形を押さえておくと、福島固有の準備に集中しやすくなる。
中学校教諭受験者は9月6日(日)に受験する(小学校を併願しない場合)。 会場は小学校教諭と同じく、渡利小学校・杉妻小学校・福島大学附属小学校のいずれかが指定される。 国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語の10教科での募集があり、採用予定は230名程度。
中学校は教科担任制のため、模擬授業では自分の専門教科の教材理解の深さが直接評価に響く。 実施要項の評価観点にある「実践的な指導力」は、指導案の完成度だけでなく、実際の生徒の反応を想定した発問設計まで含めて見られると考えたほうがいい。 中高相互併願(国語・数学・英語)を利用している場合は、高校の会場・日程(福島県立福島工業高等学校、9/5・6両日)にも目を配っておく必要がある。
高等学校教諭は9月5日・6日の両日にわたり、福島県立福島工業高等学校で実施される。 多教科での募集で、採用予定は70名程度。 情報科は特別支援学校高等部との併願制度がある。
高校の個人面接では、進路指導や生徒の多様な将来像への理解が問われやすい。 評価観点の「専門性」は教科の専門知識そのものを指すと同時に、進学・就職どちらの進路にも対応できる指導力を含むと捉えておいたほうがいい。 模擬授業では、高校生を想定した発問の抽象度や、探究的な学びをどう組み込むかという「学びの変革」の観点との接続が意識されやすい。 専門教科の枠を超えて、福島県が掲げる教員像とどう接続するかまで語れるようにしておくと、個人面接での説得力が増す。
特別支援学校教諭は9月5日・6日の両日にわたり、福島県立福島明成高等学校で実施される。 小学部・中学部・高等部のいずれかでの募集で、採用予定は40名程度。
特別支援学校の模擬授業では、児童生徒一人ひとりの実態に応じた個別最適化への理解が評価の中心になる。 「学びの変革」で福島県が掲げる個別最適な学びという方向性は、特別支援教育の考え方と親和性が高く、自分の専門性をこの文脈で語れると説得力が増す。 個人面接では、多職種連携(医療・福祉との連携)についての理解も問われやすい領域だ。 なお、小学校の特別支援学級枠(志願者が特別支援学校教諭免許を保有・取得見込みの場合に希望できる制度)は、特別支援学校教諭の採用枠そのものとは別の仕組みである点に注意してほしい。
養護教諭受験者は9月6日(日)、渡利小学校・杉妻小学校・福島大学附属小学校のいずれかで受験する。 採用予定は20名程度。
養護教諭は模擬授業ではなく場面指導が課される点が他校種と異なる。 評価の観点自体は模擬授業と同じく「教材に対する理解力、実践的な指導力、表現力等」が用いられると実施要項に記載されている。 場面指導の具体的なテーマ(保健指導なのか、けが・急病時の対応なのか等)は要項には記載がなく、公表されていない。 個人面接では、保健室という立場から見た児童生徒理解、他の教職員・保護者との連携姿勢が重点的に問われやすい。

受験日9/5か9/6か・会場3択のどこか・「福島を生きる」教育の自分事化・地域採用枠の申し出確認・身体検査の準備、この5点を早めに片付けておくと直前期に慌てない。1つずつ埋めていけば、直前で焦る要素は減らせる。
福島県の二次選考は、模擬授業(場面指導)と個人面接の2つに評価が集中している分、この2つをどれだけ言語化して練習できるかが合否を左右する。 頭の中で「なんとなく分かっている」状態と、実際に声に出して・文章にして表現できる状態のあいだには、思っている以上に大きな差がある。
論作AIでは、面接練習機能を無料で使うことができる。 クレジットカードの登録も不要で、今すぐ試せる。
個人面接の評価観点である「指導力や専門性、教育に対する情熱や使命感、倫理観」は、話し言葉で表現しようとすると意外と散らかりやすい。 論作AIに自分の志望動機や「福島を生きる」教育への考えを一度言語化してみて、それをもとに面接練習AIに向かって話してみる、という往復をすると、話す内容の軸が整理されていく。 福島県の面接では、実施要項に明記された評価観点に沿って自分の受け答えを見直す習慣が特に効きやすい。 評価の観点が公開されているぶん、練習のたびに「どの観点を意識できたか」を振り返るだけでも、回を重ねるごとに受け答えの精度は上がっていく。
面接対策の基本的な流れ・質問パターンについては 教員採用試験 面接対策ガイド にもまとめてあるので、初めて面接対策に取りかかる人はそちらも確認しておくとスムーズだ。
▶ 福島県の面接をAI面接官と練習する(無料開放中・クレカ不要)
福島県の自治体ページでは、教職教養の出題傾向もあわせて確認できる。 福島県 教員採用試験 情報まとめ から一次・全体の対策状況もチェックしておいてほしい。
令和8年9月5日(土)・6日(日)の2日制。 小学校教諭受験者と、中学校出願者のうち小学校併願者は9/5、中学校教諭受験者・養護教諭受験者は9/6に実施される。 会場は福島市立渡利小学校・福島市立杉妻小学校・福島大学附属小学校のいずれかが指定される。 高等学校教諭は福島県立福島工業高等学校、特別支援学校教諭は福島県立福島明成高等学校で9/5・6の両日にわたり実施される。 詳細な時程は一次試験結果通知と併せて連絡される。
ない。 福島県教育委員会の実施要項に明記されている二次選考の項目は、出願書類審査・模擬授業(養護教諭受験者は場面指導)・個人面接・身体検査の4つのみで、集団討論・集団面接は実施されない。
実施されない。 福島県は一次試験・二次試験を通じて論作文(小論文)そのものを課しておらず、二次選考は模擬授業(または場面指導)と個人面接の2本に評価が集中する構造になっている。
模擬授業(養護教諭受験者は場面指導)は複数の評価者によりA〜Eの5段階、個人面接は複数の面接者によりA〜Eの5段階で評定される。 評価の観点は模擬授業が「教材に対する理解力、実践的な指導力、表現力等」、個人面接が「指導力や専門性、教育に対する情熱や使命感、倫理観等」と実施要項に明記されている。 書類審査は点数化されず、身体検査は適否判定。 選考結果の通知と併せて、これらの評定は各人に開示される。
福島県の合格者名簿はA・Bの2種類に分かれる。 名簿Aは原則として令和9年4月1日付で採用される名簿。 名簿Bは欠員状況により令和8年11月末までに名簿Aへ繰り上げられる可能性がある名簿で、繰り上げにならなかった場合でも、翌年度に同一校種・教科で再度志願すれば一次試験が免除される仕組みがある。
「奥会津(中山間地域を含む)採用枠」と「相双採用枠」の2種類がある。 奥会津は南会津西部・両沼西部の町村、相双は相馬市・南相馬市・新地町・飯舘村・浪江町・葛尾村・双葉町・大熊町・富岡町・川内村・楢葉町・広野町が対象地域。 志願書で希望を申し出ることができ、採用後は該当地区におおむね10年程度勤務する。 地域採用枠で二次対象にならなかった場合でも、一般枠で再選考される仕組みがある。
まず自分の受験校種と受験日(9/5か9/6か)、指定される会場3択のうちどこになるかを一次結果通知で確認すること。 そのうえで、実施要項が明記する評価の観点(模擬授業なら教材理解力・実践的指導力・表現力、個人面接なら指導力・専門性・情熱使命感・倫理観)に沿って自己評価し、福島県が求める教員像の核である「福島を生きる」教育を自分の言葉で語れるようにしておくのが優先度が高い。
出典: 令和9年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項(福島県教育委員会) https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/saiyo.html
愛媛県教員採用試験の個人面接(配点20点・全校種共通)対策を校種別にまとめた完全ガイド。二次試験は8月18日(火)〜21日(金)、松山市・大阪府の2会場から選択。小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭は面接に加えて小論文(論作文)、高校は模擬授業、特別支援学校は場面指導が課される三分岐構造を踏まえて、校種ごとの面接対策ポイントと直前チェックリストを元教員がまとめました。
徳島県教員採用候補者選考審査の二次審査(8月16日〜24日)を徹底解説。模擬授業に引き続き個人面接を行う一体型審査450点の構造、小学校教諭の模擬授業が「算数」に変更された最新情報、養護教諭・特別支援学校の場面指導、校種別対策、得点開示請求まで元教員視点でまとめた。
沖縄県教採の二次試験は個人面接(模擬授業含む)のみ。論作文・小論文・集団討論は課されない。40〜45分の一体型面接の中身を校種別(小/中/高/特支/養護/栄養)に整理し、直前チェックリストと対策の組み立て方を元教員が解説。
合格に必要なテーマ・自治体・用語を、ハブページからまとめて辿れます。