「新潟市の教員採用試験は、いつ、どんな試験なのか」。検索すると、新潟県の情報と混ざっていて、新潟市のものが分かりにくい。
この記事は、新潟市教育委員会(学校人事課)の公式資料をもとに、新潟市の教員採用試験を整理したものだ。令和9年度採用(2026年実施)の受検案内とリーフレットを扱う。
新潟市は、年度を採用年度で呼ぶ。この記事では、混乱を避けるため、次のように書く。
| 新潟市の表記 | 実施する年 | この記事での呼び方 |
|---|---|---|
| 令和9年度(令和8年度実施) | 2026年 | 令和9年度採用(2026年実施) |
| 令和10年度(令和9年度実施) | 2027年 | 令和10年度採用(2027年実施) |
令和10年度採用(2027年実施)の受検案内は、新潟市のページ(最終更新2026年10月2日)には、まだ載っていない。制度は毎年変わるので、公表されたら最新の受検案内で必ず確認してほしい。
確認できなかったことは「確認できなかった」と書く。合格ラインや面接の質問例など、受検案内に載っていないものは補っていない。
新潟市の試験は、小学校教諭だけを対象にした5月検査と、7月の第1次検査、8月の第2次検査でできている。
| 区分 | 出願(電子申請+書類郵送) | 検査 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 小学校教諭5月検査 | 令和8年2月5日(木)〜3月5日(木)正午 | 5月10日(日) | 5月27日(水) |
| 第1次検査 | 令和8年4月22日(水)〜5月26日(火)正午 | 7月5日(日) | 7月29日(水) |
| 第2次検査 | — | 8月22日(土)・23日(日) | 9月24日(木) |
2027年実施の日程や出願期間は、確認できなかった。リーフレットには「令和10年度新潟市立学校教員採用選考検査(令和9年度実施)」の枠はあるが、日付は書かれていない。 参考に、2026年実施の出願は、5月検査が2月、第1次検査が4月下旬〜5月下旬だった。2027年実施で同じとは限らない。
文部科学省の資料(令和8年4月30日)にある、第一次選考の共同実施に参画する51自治体の一覧には、新潟県と新潟市の両方が入っている(令和8年4月時点)。2027年実施の新潟市の日程や、共通問題をどう使うかは、まだ確認できない。 共通化の仕組みは教員採用試験の共通化とはで整理している。
5月検査は、小学校教諭を対象にした筆記検査だ。大学3年生は受けられない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 筆記検査Ⅰ | 教職専門科目に関するもの。100点・70分 |
| 筆記検査Ⅱ | 教科に関するもの。250点。A[国語、算数]60分、B[社会、理科、外国語(英語)]90分 |
| 合計 | 350点 |
| 加点 | なし |
問題について、受検案内には「文部科学省から参考提供される小学校教員資格認定試験問題を活用する予定」と書かれている。
5月検査に合格すると、第1次検査が免除され、第2次検査へ進める。 出願のしかたも、受検案内に細かく書かれている。
5月検査と第1次検査の点数は、第2次検査の合否の判定に加味されない。第2次検査は、面接の点数で判定される。
令和9年度採用(2026年実施)の第1次検査は、7月5日に行われた。
| 出願種別 | 検査の内容 |
|---|---|
| 小学校教諭 | 筆記検査Ⅰ(一般教養・教職)55分、筆記検査ⅡA(国語・算数)60分、ⅡB(社会・理科・外国語〈英語〉)60分。外国語(英語)は筆記と聞き取り |
| 中・高共通(国語・社会・数学・理科・英語) | 筆記検査Ⅰ 55分、筆記検査Ⅱ(出願した1教科)90分。英語はオーラルプレゼンテーションあり |
| 中・高共通(音楽・美術・保健体育・技術・家庭) | 筆記検査Ⅰ 55分、筆記検査Ⅱ 60分、実技検査 |
| 特別支援学校教諭 | 筆記検査Ⅰ 55分、筆記検査Ⅱ(特別支援教育に関するもの)60分 |
| 養護教諭 | 筆記検査Ⅰ 55分、筆記検査Ⅱ(養護に関するもの)60分 |
英語のオーラルプレゼンテーションは、「テーマに対して自分の考えを英語で話す」ものだ。得点は筆記検査Ⅱに含まれる。
配点は次のとおりだ(一般選考)。
| 出願種別 | 筆記検査Ⅰ | 筆記検査Ⅱ | 実技検査 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭、国語・社会・数学・理科・英語、特別支援、養護 | 60点 | 200点 | — | 260点 |
| 音楽・美術・保健体育・技術・家庭 | 60点 | 100点 | 100点 | 260点 |
判定は、基準に達しない人を不合格にしたうえで、加点を加えた合計点と、提出書類の記載内容をもとに、一件ごとに審査すると書かれている。
実技検査の内容も出ている。
第2次検査は、小論文などの筆記はなく、面接だけだ。
| 検査 | 配点 | 内容 |
|---|---|---|
| 個人面接 | 60点 | 場面指導を含む |
| 集団面接 | 60点 | 当日提示される課題について、受検者同士が話し合う |
| 合計 | 120点 |
受検案内の説明は、次のとおりだ。
基準に達しない人は不合格で、そのうえで、面接の合計点と提出書類の記載内容を含めて、一件ごとに審査される。提出書類には自己PRカードがある。
新潟市の面接と場面指導の対策は、新潟県・新潟市の面接対策と、場面指導の対策で扱っている。
新潟市の令和9年度採用の受検案内には、小論文や論作文の試験は無い。筆記は第1次検査の教養・教職と教科だけで、人物を見る試験は第2次の面接になる。
令和9年度採用(2026年実施)の採用予定者数は、一般選考と特別選考を合わせた人数だ。増減する場合があると書かれている。
| 出願種別 | 採用予定者数 |
|---|---|
| 小学校教諭 | 110人程度 |
| 中学校教諭・高等学校教諭共通(国語・社会〈地理歴史・公民〉・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語) | 75人程度 |
| 特別支援学校教諭 | 12人程度 |
| 養護教諭 | 2人程度 |
令和9年度採用では、栄養教諭の募集は行われなかった。
| 出願種別 | 免許状の条件 |
|---|---|
| 小学校教諭 | 小学校教諭の普通免許状を持っているか、令和9年4月1日までに取得見込みの人 |
| 中・高共通 | 出願する教科の中学校教諭と高等学校教諭の両方の普通免許状(技術は中学校のみ)を持っているか、取得見込みの人。音楽・美術・家庭は、中学校教諭の免許のみでも受検できる |
| 特別支援学校教諭 | 特別支援学校教諭の免許と、小学校または中学校の免許 |
| 養護教諭 | 養護教諭の免許 |
年齢は、昭和41年4月2日以降に生まれた人だ。欠格条項に該当しないことも条件になる。 年齢制限は教員採用試験の年齢制限で自治体別に整理している。
配置について、受検案内には次の注意が書かれている。
新潟市の資料には、倍率の表はない。リーフレットに、過去3年間の受検者数と第2次検査の合格者数が載っている。表の年度は、リーフレットの表記(実施年度)に合わせる。
| 区分 | 令和7年度実施 受検者 | 合格者 | 令和6年度実施 受検者 | 合格者 | 令和5年度実施 受検者 | 合格者 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 199 | 134 | 188 | 123 | 189 | 105 |
| 国語 | 17 | 9 | 23 | 21 | 28 | 12 |
| 社会 | 26 | 12 | 19 | 14 | 25 | 7 |
| 数学 | 27 | 15 | 22 | 10 | 35 | 8 |
| 理科 | 23 | 11 | 20 | 11 | 30 | 13 |
| 音楽 | 6 | 3 | 7 | 5 | 4 | 3 |
| 美術 | 7 | 3 | 5 | 2 | 2 | 2 |
| 保健体育 | 46 | 11 | 32 | 16 | 35 | 10 |
| 技術 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
| 家庭 | 6 | 3 | 3 | 3 | 2 | 1 |
| 英語 | 30 | 12 | 29 | 12 | 37 | 15 |
| 特別支援 | 13 | 10 | 14 | 13 | 14 | 10 |
| 養護教諭 | 45 | 5 | 51 | 7 | 44 | 7 |
| 栄養教諭 | 11 | 1 | 12 | 5 | 13 | 1 |
「令和7年度実施」は、2025年実施(令和8年度採用)にあたる。
受検者数や合格者数の定義は、資料に書かれていない。倍率も載っていないので、この記事では、受検者数を第2次検査の合格者数で割った計算値を、参考として書く。令和7年度実施(2025年実施)は、小学校が199÷134で1.5、特別支援が13÷10で1.3、養護教諭が45÷5で9.0、栄養教諭が11÷1で11.0だ。
令和9年度採用(2026年実施)の受検者数や合格者数は、今回確認した新潟市の資料には出ていない。確認できる数字は、2025年実施までだ。 この数字から、新潟市の難易度を判断はしない。他の自治体との比べ方は、教員採用試験の倍率・難易度ランキングで整理している。
新潟市の令和9年度採用では、一般選考のほかに、特別選考Ⅰ〜Ⅷがある。主な内容は次のとおりだ。
| 特別選考 | 対象 | 第1次検査 |
|---|---|---|
| Ⅰ 障がい者 | 手帳の交付を受けている人 | 一般選考と同様の検査(種類や程度に応じて一部を変更・免除) |
| Ⅱ 大学3年生1次合格者 | 前年度の第1次検査に大学3年生で合格した人 | 免除 |
| Ⅲ 教職経験者 | 令和9年3月31日時点で、正規教員として同一職種で3年以上勤務する見込みの人 | 書類選考で対象となれば免除(音楽・美術・保健体育・技術・家庭は実技検査あり) |
| Ⅳ 2次受検者 | 過去の第2次検査で、合格に準ずる成績と認められた人 | 免除 |
| Ⅴ 1次合格者 | 過去の第1次に合格し第2次で不合格、かつ国公立学校の勤務経験が一定以上ある人 | 免除 |
| Ⅵ 教職大学院 | 令和9年3月31日までに修了見込みで、大学院の学長が推薦する人 | 免除(実技教科は実技あり) |
| Ⅶ 中・高共通「英語」 | 英検1級合格、または基準表を満たす人 | 免除 |
| Ⅷ 高等学校教諭 | 国公立の高校・中等教育学校の正規教員で、10年経験者研修相当を修了した人 | 書類選考で対象となれば免除 |
令和9年度採用の変更点として、受検案内の冒頭に次のように書かれている。
令和10年度採用(2027年実施)で、社会人特別選考がどうなるかは、まだ分からない。他の自治体の社会人向けの選考は、教員採用試験の社会人枠とはで整理している。
一般選考でも、第1次検査に加点がある。小学校教諭・中・高共通・特別支援学校教諭の受検者が対象で、上限は15点だ。小学校教諭5月検査と、大学3年生の受検には、加点がない。
| 加点の対象 | 点数 |
|---|---|
| 特別支援学校教諭の免許状(取得見込みを含む)*小学校・中・高共通の受検者 | 8点 |
| 小学校教諭と中学校教諭の両方の免許状(取得見込みを含む) | 5点 |
| 高等学校教諭「情報」の免許状(取得見込みを含む)*中・高共通の受検者 | 5点 |
| 出願教科以外の中学校または高校の免許状*音楽・美術・技術・家庭の受検者 | 5点 |
| 英検準1級以上、または基準表の基準を満たす*小学校・中・高共通「英語」の受検者 | 5点 |
| 英検2級以上、または基準表の基準を満たす*小学校の受検者 | 3点 |
| 中学校または高校「英語」の免許状*小学校の受検者 | 3点 |
| 幼稚園教諭の免許状*小学校の受検者 | 3点 |
| 司書教諭の資格 | 3点 |
免許状は、令和9年4月1日までに取得見込みの場合も含む。ただし、令和9年4月1日までに加点対象の免許状を取得できなかった場合は、第2次検査に合格していても、内定や採用候補者名簿への登載を取り消し、採用しない場合があると書かれている。英語の資格と司書教諭の資格は、出願時に取得している人だけが対象だ。 加点を希望する場合は、加点申請書と証明書の写しを出願時に出し、第1次検査当日に原本を見せる。原本の提示がなければ、加点されない。
小学校教諭・中・高共通・特別支援学校教諭は、大学3年生でも出願できる。養護教諭は含まれない。
大学3年次の前倒し受験は、大学3年次受験(前倒し選考)とはで自治体別に整理している。
ここからは、受検案内に書かれた事実ではなく、一般論だ。
新潟市の第2次検査は、個人面接(場面指導を含む)と集団面接だけで、小論文は無い。第1次検査の点数は、第2次検査の合否の判定に入らない。5月検査も同じだ。 受検案内は、評価の観点そのものは書いていない。ただ、場面指導では、児童生徒や保護者の言葉にその場で応じる力が見られる。集団面接では、課題について話し合う姿勢が見られる。自席で行う場面指導の練習は、声に出して、時間を測りながら繰り返すほど、言葉が出やすくなる。論作AIでは、面接の練習と、論文の添削ができる。
小学校教諭を志望する人は、5月検査を受けるかどうかを決める必要がある。合格すれば第1次検査が免除されるが、不合格でも第1次検査に出願していれば受けられる。両方に出願するには、それぞれの期間に出願する必要がある。出願時期が早い(2026年実施では2月)ので、早めに計画を立てたい。
この記事の内容は、令和9年度採用(2026年実施)の受検案内に基づく。令和10年度採用(2027年実施)では、日程、出願期間、特別選考、加点、共通化との関係が変わる可能性がある。 最新の情報は、新潟市教育委員会 学校人事課の「新潟市立学校教員採用選考検査」のページで確認できる。問い合わせ先は、学校人事課 教員採用担当(電話 025-226-3143)だ。
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