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面接まであと40日。
石川県の後半選考(面接・模擬授業)を前にして、まず頭に入れてほしいことがある。
石川県の教員採用試験は、1次試験・2次試験という区分を設けていない。
他の多くの自治体では「1次で筆記を絞り、2次で面接に進む」という段階的な構造をとっている。 石川県は違う。 筆記試験(7月18日)・実技試験(7月19日)・面接試験(8月1〜2日)が、すべて一つの選考として位置づけられている。 「二次試験に合格した」のではなく、「全体の中の後半日程に進んでいる」という感覚だ。
この仕組みを知らないまま「二次試験の合格を目指す」という準備をしていると、後半選考の位置づけの理解がずれたまま面接に臨むことになる。
もう一つ、石川県の後半選考で絶対に外せない軸がある。
能登復興だ。
2024年1月1日の能登半島地震(M7.6)と、同年9月の奥能登豪雨は、石川県の教育現場に甚大な影響をもたらした。 輪島市・珠洲市・能登町をはじめとする奥能登地域の学校が被災し、仮設校舎での授業・他校への間借り・子どもたちの心のケアという現実の課題が今も続いている。 石川県の教育振興基本計画には「能登半島地震からの復旧・復興に向けた教育の推進」が明示されており、これは面接・小論文の最頻出テーマだ。
「能登復興について聞かれたらどう答えるか」——この準備ができているかどうかが、石川県の後半選考の分かれ目になる。
論作AI制作チームの元小学校教員として、石川県の後半選考対策を一本にまとめた。 試験構造の整理から、300字小論文の書き方、個人面接の頻出質問と回答方針、模擬授業の組み立て方、能登復興テーマの深掘り、直前スケジュールまで、この記事を読み終えたら今日から動き出せる状態になってほしい。
Q. 石川県は1次・2次の区分がないって本当ですか?
A. 本当です。石川県は試験を1次・2次に分けず、筆記(7/18)→実技(7/19)→面接・模擬授業(8/1〜2)を一つの選考として総合評価する独自形式です。
全国の教員採用試験の大多数は、まず1次試験(筆記)で受験者を絞り込み、通過者だけが2次試験(面接・実技)に進む形式をとっている。 東京都・大阪府・愛知県もこの形だ。
石川県は違う。
7月18日の筆記試験(総合教養・教科専門)と、7月19日の実技試験と、8月1〜2日の面接試験は、「それぞれが独立した選考段階」ではなく「一つの選考試験の中の複数の実施日」という位置づけだ。
つまり、「筆記を通過したから面接に進んだ」というよりも、「全日程を受験して、すべての評価が合算されて合否が決まる」という感覚に近い。 (実際の運用では筆記結果が面接日程の前に参照されるが、制度上は区分を設けない形式だ。)
この仕組みが生み出す実質的な影響として、石川県は面接・模擬授業のウェイトが相対的に高いことがある。 筆記で一発逆転も一発転落もしにくい構造のため、面接での印象・人物評価が総合評価に大きく響く。
令和9年度採用(令和8年度実施)の試験日程をまとめる。
| 試験 | 日程 | 内容 |
|---|---|---|
| 総合教養・教科専門(筆記) | 2026年7月18日(土) | 総合教養90分 / 教科専門90分 |
| 実技試験 | 2026年7月19日(日) | 教科により異なる(音楽・美術・体育・家庭・英語等) |
| 面接試験 | 2026年8月1日(土)または2日(日) | 模擬授業(10分) + 個人面接(15分) |
| 最終合格発表 | 2026年9月25日(金) | 石川県教育委員会公式ページで確認 |
筆記試験の内容についての詳細は石川県の教職教養 傾向と対策と石川県の小論文対策に詳しくまとめてある。 この記事では主に8月の面接・模擬授業の準備に焦点を当てる。
石川県教育振興基本計画(第3期)が掲げる基本理念は「未来を拓く心豊かな人づくり」だ。
重点目標は5本ある。
① 確かな学力の育成
石川県が最も重視するのが「活用力」だ。 全国学力・学習状況調査で石川県が安定して上位に位置するのは、この活用力の育成に継続して取り組んできた結果だ。 知識を習得させるだけでなく、習得した知識を実生活・社会・地域課題と結びつけて考える力——この視点が、石川県の面接・模擬授業の評価の核心にある。
② 豊かな心の育成
道徳教育・人権教育・ふるさと教育が柱になっている。 石川県の「ふるさと教育」は、金沢・加賀・能登の伝統文化・地域産業・里山里海という豊かな地域資源を学習素材として活かす取り組みだ。 能登半島地震以降は、ふるさと教育に「復興への参画意識」という新たな要素が加わっている。
③ 健やかな体の育成
体力向上・健康教育が中心だ。 体力・運動能力の向上を学校の重点施策として位置づけており、体育の理論・実技の準備が必要な校種では特に注意が必要だ。
④ 信頼される学校・教職員の育成
保護者・地域・社会から信頼される教員としての資質——専門性・倫理観・チームとして動く力——が問われる。
⑤ 能登半島地震からの復旧・復興に向けた教育の推進
令和6年以降に追加された重点目標だ。 防災教育・心のケア・地域の復興への参画・被災地の子どもへの学習保障——これが現在進行形の石川県の教育課題の核心になっている。
この5本の重点目標を知っていると、面接の問いが来たときに「自分の答えはどの目標に関係しているか」という軸が持てる。
Q. 石川県の小論文(論作文)は他の自治体と何が違うの?
A. 独立した小論文試験ではなく、総合教養90分の中の一設問として出題される点が最大の違いです。字数も300字程度と全国最短レベルで、課題文を読んで意見を書く「読解+意見記述」形式です。
全国の教員採用試験には、論作文・小論文として独立した試験を設けている自治体が多い。 東京都は60分・1000字、大阪府は60分・800字といった具合だ。
石川県は違う。
「総合教養」という90分の試験の中に、一般教養(社会時事・数学・英語・国語)・教職教養(教育法規・学習指導要領)・小論文が一括して出題される。 小論文はその中の「一設問」だ。
字数は300字程度。 全国的に見ても最短クラスの字数だ。
300字の特殊性については石川県の小論文対策ガイドで詳しく解説しているが、ここでは後半選考の準備として押さえておくべきポイントを絞ってまとめる。
300字という字数制限の中で、書くべき内容の優先順位は次の通りだ。
構成の型
| パート | 字数目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 主張(結論) | 40〜50字 | 課題文を踏まえた自分の立場・意見の核心 |
| 根拠 | 80〜100字 | なぜそう考えるか(教育経験・理念・石川の文脈) |
| 具体策 | 100〜120字 | 教師としてどう実践するか(1〜2つに絞る) |
| まとめ | 40〜50字 | 一文でまとめ、前向きな意志で終わる |
800字の小論文と同じ感覚で「詳しく書こう」と思うと、300字ではあっという間に字数が尽きる。 「何を書かないか」を先に決めることが300字攻略の核心だ。
石川県の小論文で最も出題可能性が高いテーマが「能登復興」だ。
能登復興テーマが来たとき、300字で書くべき軸は3つある。
軸1: 被災した子どもの心のケア
「心理的安全感の確保」「日常生活の回復としての学校の役割」「スクールカウンセラーとの連携」
軸2: 防災教育・復興教育の授業化
「地震の経験を次世代に伝える学習の設計」「地域の復興プロセスを題材にした総合的な学習」「防災意識の育成」
軸3: 地域連携・復興への参画意識の育成
「地域の大人とつながる学習活動」「子どもが復興の担い手になる意識」「能登の自然・文化・産業を大切にする気持ち」
300字のテーマ解答例(参考):
能登半島地震を経験した子どもたちにとって、学校は学びの場であると同時に、安心できる場所であることが最初の役割だ。 私は、授業の中に子どもが「自分の気持ちを言葉にできる場面」を意識的につくる。 話す・描く・書くという多様な表現の機会を通じて、被災体験を語りなおし、仲間とつながる安心感を育てる。 同時に、能登の復興を「自分たちのこと」として捉える地域学習を設計し、子どもが地域の担い手である意識を育てたい。 被災の経験を乗り越える力こそ、石川の子どもたちが身につけるべきレジリエンスだと考える。
上の例は字数の参考として示した。 実際の試験では課題文の内容を踏まえて書くことが必要だ。
Q. 石川県の個人面接で評価されるのは何?
A. 石川県の教育施策(特に「活用力」育成)への理解、能登復興に向き合う覚悟と具体的な実践意欲、奥能登地域への赴任も含めた石川県全体への志望の本気度——この3点が評価の核心です。「正しい答えを言えるか」より「石川の子どもたちのために教壇に立つ自分をイメージできているか」が問われます。
石川県の個人面接は15分間だ。
他の自治体と比べて特徴的なのは、「石川県固有の文脈」が面接の随所に入ってくる点だ。 能登復興・活用力・ふるさと教育・金沢大学との連携・大学3年生特別選考——これらを知っているかどうかが、答えの深さに直結する。
また、「奥能登地域への赴任を覚悟しているか」という問いが来ることがある。 能登半島地震以降、奥能登地域の教員不足は深刻で、石川県教育委員会がこの問題を重要課題と捉えていることは公式文書にも明記されている。 「どこでも行く」という形式的な答えではなく、「能登の子どもたちのために現場に立ちたい」という実質的な覚悟を語れるかどうかが見られる。
Q1|なぜ石川県の教員を志望したのか
30秒で答えるなら
「石川県が一貫して重視してきた『活用力』の育成という考え方が、自分が大切にしている授業観と重なっています。 知識を習得させるだけでなく、その知識を使って子どもが考える授業をつくりたい——この思いが、石川県を志望した軸です。 2024年の能登半島地震を経て、石川の子どもたちのそばで教育に関わりたいという気持ちも、今の自分の志望の一部になっています。」
深掘りされたら
「奥能登地域への赴任についてどう考えるか」という問いが来ることがある。 「地震被害から立ち直ろうとしている地域の学校に赴任することを、負担ではなく使命として受け止めている」という言葉が持てると、石川県への本気度が伝わる。
Q2|「活用力」を育てる授業とはどんなものか
30秒で答えるなら
「子どもが知っていることを使って、実際の課題や身近な問いと向き合う場面をつくる授業だと考えています。 例えば、算数で学んだ割合の考え方を、地域の産業や農業のデータに適用してみる——そういう『知識を使う場面』の設計が、活用力を育てる授業の核だと思っています。」
深掘りされたら
「石川県の地域素材を授業にどう使うか」まで問われることがある。 九谷焼・輪島塗・能登の里山里海・白米千枚田といった石川固有の素材を具体的に挙げて語れると、「石川の現場を意識した授業観」が伝わる。
Q3|能登半島地震の教訓を授業にどう活かすか
これは石川県の面接で最も頻出の問いの一つだ。
30秒で答えるなら
「防災教育の強化と、被災した子どもたちの心のケアの2つの軸で考えています。 防災教育については、地震の経験を『ひとごと』ではなく『自分ごと』として子どもが捉えられる授業設計を意識します。 心のケアについては、日常の授業の中に子どもが安心して話せる場面をつくり、困ったことを言語化できる関係性を育てることが土台だと思っています。」
深掘りされたら
「奥能登の学校に赴任したら、具体的にどうするか」という問いに変わることがある。 「まず子どもたちの話をたくさん聞くことから始める」「保護者・地域の大人と協力しながら学校が地域のよりどころになれるよう動く」という視点を語れると、現場感が伝わる。
Q4|石川県の教育施策で知っているものは
30秒で答えるなら
「第3期石川の教育振興基本計画が掲げる『未来を拓く心豊かな人づくり』という基本理念と、5本の重点目標を理解しています。 特に、能登半島地震以降に追加された『復旧・復興に向けた教育の推進』という目標が、今の石川県の教育の最重要課題だと受け止めています。 また、全国学力調査で安定した上位を維持する石川県の教育力の背景にある『活用力』育成の取り組みについても、深く学びたいと思っています。」
Q5|不登校の子どもへの対応
30秒で答えるなら
「登校させることだけをゴールにしない、という姿勢を持っています。 その子にとって安心できる場所と関わり方を、保護者と一緒に探すことから始めます。 別室登校・ICTを使った在宅学習支援・SC・SSWとの連携など、選択肢を持って対応します。 関係を切らさないために、学校に来られない日も連絡を続けることを大切にしています。」
Q6|いじめを発見したらどう動くか
30秒で答えるなら
「まず被害を受けている子どもの話を個別に聞いて、安全を確認します。 事実を決めつけず、早い段階で学年主任・管理職に報告し、組織として対応することを基本にします。 加害側の子どもには、責めるのではなく、その子の背景にある気持ちを聞く視点で向き合います。」
Q7|ICT活用の具体例
30秒で答えるなら
「端末を使うことが目的にならないよう意識しています。 子どもが考えを仲間と共有する場面・調査や観察の結果を記録して振り返る場面・地域の課題を調べて発信する場面——学習目標に対して有効な使い方を選んで使います。 石川県の活用力の観点から言えば、ICTは子どもが知識を実生活に結びつけて考えるための道具として使うことが核心だと思っています。」
Q8|特別支援教育への向き合い方
30秒で答えるなら
「通常学級で特別な支援を必要とする子がいる場合、まず個別の教育支援計画を確認し、特別支援コーディネーターと連携します。 授業では指示の視覚化・板書の整理・活動の見通しを持たせる工夫を、クラス全体にとっても学びやすい環境として整えることを基本にします。 特別な支援が必要な子への配慮が、クラス全体の学びやすさにつながるというユニバーサルデザインの発想を大切にしています。」
Q9|保護者から理不尽なクレームが来たとき
30秒で答えるなら
「まず保護者の話を最後まで聞くことを最優先にします。 話を遮ったり、学校の立場を先に説明しようとすると感情的な対立になりやすい。 聞き切った上でこちらの認識と対応方針を丁寧に伝えます。 担任一人で抱えず、必要に応じて管理職に相談して組織として対応します。」
Q10|奥能登地域に赴任を命じられたらどうするか
石川県固有の問いだ。
30秒で答えるなら
「喜んで赴任します。 能登半島地震で被災した地域の学校こそ、今最も教員が必要とされている場所だと思っています。 過疎化・少子化が進む地域で、小規模校ならではの深い子どもとの関わりをつくれることは、大規模校では経験できないことがあるとも聞いています。 地域の大人・保護者と近い距離で連携しながら、その土地の子どもたちのために力を尽くしたいと思っています。」
この問いに詰まると印象が悪くなる理由
能登半島地震以降、奥能登地域の教員確保は石川県の重要施策だ。 「石川県の教員になりたい」と言いながら、奥能登赴任を躊躇する様子が見えると、採用担当者に「石川県全体への覚悟があるのかどうか」という疑問を持たれる。 「どこでも行く」という形式的な言葉より、「能登の子どもたちのそばにいたい」という実質的な気持ちが伝わる言葉で答えてほしい。
Q11|ふるさと教育についてどう考えるか
30秒で答えるなら
「子どもが地域の人・もの・ことと直接関わることで、地域への愛着と自分のルーツへの誇りを育てる教育だと理解しています。 石川県には、九谷焼・輪島塗・加賀友禅・能登の里山里海・白山など、世界に発信できる地域資源があります。 これらを授業の素材として活かしながら、子どもが『自分の住む地域は面白い』と感じる場面をつくることが、石川のふるさと教育の実践だと思っています。」
Q12|理想とする教師像は
30秒で答えるなら
「子どもが自分で考え、仲間と話し合い、自分なりの答えを見つける授業をつくれる教員でいたい、という軸があります。 知識を伝えることよりも、知識を使って考える力を育てることを大切にしたいと思っています。 石川県が重視する『活用力』の育成は、自分がなりたい教員像と一致しています。 また、子どもが安心して学べる学級の空気をつくることも、授業と同じくらい大切だと考えています。」
12問すべての模範解答を丸暗記するより、「石川県の教育施策——特に活用力と能登復興——に対して、自分はどんな教員になりたいか」という問いへの自分の答えを固めておく方が本番に強い。 声に出して語る練習を繰り返すことが、深掘りへの最大の備えだ。
Q. 石川県の模擬授業はどんな形式?
A. 個人面接(15分)とセットで計25分の面接枠の中で実施されます。事前に教科・学年・単元が通知され、10分間の授業を行います。評価の核心は「子どもが考える場面をつくれているか」「活用力の視点が授業設計に反映されているか」です。
石川県の模擬授業は10分間だ。 長くはない。
事前に教科・学年・単元が通知されるため、当日のゼロからの準備ではなく、ある程度の準備ができる状態で臨む。 「通知された単元について、10分間で何を見せるか」という設計が勝負になる。
論作AI制作チームの元小学校教員は、「10分間の模擬授業で一番評価者の印象に残るのは、最初の1分だ。子どもが『今日何を考えるのか』を直感的につかめる導入があるかどうかで、10分間の授業の質が決まる」と話している。
10分間の授業を設計するとき、決めることを3つに絞ると動きやすい。
決めること①: 中心の問いは何か
「〇〇は何ですか?」という知識確認の問いではなく、「〇〇と△△はどこが違うと思う?」「なぜ〇〇になるんだろう?」という比較・考察の問いを一つ決める。 石川県が重視する「活用力」の視点で言えば、「知識を使って考える問い」——「わかったことを使ったら、この問題はどう解けるか?」「学んだことが自分の生活のどこに使われているか?」——が授業の核心になる。
決めること②: 導入をどう始めるか
最初の2〜3分で「今日何を考えるか」を子どもに伝え、興味を引き出す。 3つのパターンがある。
石川県の模擬授業では、地域素材や現実の課題と授業をつなげる視点が評価されやすい。 能登復興・地域の伝統工芸・石川の自然という素材を導入に使う発想を持っておくといい。
決めること③: どこで子どもに問いかけるか
10分間の授業の中で、少なくとも1〜2回、子どもに問いかける場面を意図的につくる。 「〇〇さん、どう思いますか?」「ここで少し考えてみましょう」という形で、子どもが考える場面を設計してから授業に臨む。 模擬授業の評価者は、子どもが考えているかどうかを見ている。
| 場面 | 時間目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 導入 | 2〜2.5分 | 中心の問いを示し、興味を引き出す |
| 展開 | 6〜7分 | 子どもが考える・試行錯誤する・仲間と話し合う |
| まとめ | 1〜1.5分 | 今日わかったことを一言で確認する |
10分は短い。 導入に時間をかけすぎると展開に入れないまま時間が来てしまう。 導入は2〜2.5分で切り上げる意識を持っておくことが重要だ。
石川県の評価の核心にある「活用力」の視点を模擬授業に組み込む方法を具体的に示す。
「知識を使って考える問い」の設計例
| 教科 | 単元の知識 | 活用型の問い |
|---|---|---|
| 理科 | 地震のしくみ(P波・S波) | 能登の地震の震源と揺れの大きさ、なぜ珠洲が大きく揺れたのか考えてみよう |
| 社会 | 地域の産業 | 輪島塗が地震で大きな被害を受けた。どうすれば輪島の漆器産業は続けられるか |
| 算数 | 割合・百分率 | 石川県の農地のうち棚田はどのくらいの割合か、グラフから読み取って考えよう |
| 国語 | 記録文の書き方 | 能登復興の様子を他県の人に伝える記録文を書くとしたら、何を書くか |
これはあくまで例だ。 通知された単元に合わせて「石川の地域文脈と授業がつながる問い」を設計する発想を持っておくといい。
教師が一人で説明し続ける 10分間教師がしゃべり続けて子どもが聞くだけの授業は、「教える」はできていても「考えさせる」ができていない。 石川県が重視する活用力の育成という観点から、最も評価が下がるパターンだ。
問いが「確認」だけで終わる 「〇〇を知っていますか?」「〇〇は何ですか?」という確認の問いは、子どもを考える状態に持っていかない。 「なぜ?」「どう違う?」「どちらが良いと思う?」という考察・判断を促す問いに変えることが必要だ。
地域との接続がない 石川県の試験なのに、どこの自治体でも通用する「教科書通りの授業」で終わると、石川県への理解の深さが伝わらない。 石川の地域文脈——能登・金沢・加賀という三つの顔を持つ県の豊かさ——を授業に取り込む発想を持っておく。
まとめがない 10分という短い時間で、まとめを省略してしまうことがある。 「今日わかったことを一言で言えますか?」「最初と考えが変わった人?」という1分間のまとめが、授業の「学びの形」を締める。
時間配分を事前に決めていない 通知された単元を確認したら、導入・展開・まとめの時間配分を先に決めてから練習を始めること。 本番で時間感覚を失うと、展開の途中で「時間が来てしまいました」という状態になる。
ステップ1: 単元を決めて「設計図」を書く
担当教科の単元について、「中心の問い」「導入の始め方」「展開の活動」「まとめの形」「石川の地域素材との接続」の5点だけを書く。 A4の紙半分に収まる量で十分だ。
ステップ2: タイマーを使って10分間、声に出す
書いた設計図をもとに、実際に声を出して授業を進める。 スマホで録音して聞き直すと、話すスピード・間の取り方・問いかけの質が客観的に把握できる。 「子どもが考えている時間」がゼロになっていないか確認する。
ステップ3: 模擬授業後の面接質問を練習する
石川県では模擬授業の後に、授業についての面接質問が来ることがある。 「なぜその問いを選んだのか」「活用力の育成という観点からどう設計したか」「もし時間があればこの後の展開をどうするか」という問いを自分で想定して、答えを言語化する練習をする。
石川県の面接・小論文において、能登復興テーマは「準備してきたかどうか」が一目でわかるテーマだ。 表面的な知識だけ持っていても、試験官の問いの深掘りに対応できない。 この章では能登復興テーマを「被災地教育」「心のケア」「地域協働」という3つの観点から深く掘り下げる。
2024年1月1日、石川県能登半島を震源とするM7.6の地震が発生した。
被害は奥能登地域を中心に甚大で、輪島市・珠洲市・能登町・穴水町・志賀町・七尾市などの学校が被災した。 一部の学校は授業再開まで数カ月を要し、仮設校舎での授業・他校への間借りという形が続いた。
さらに2024年9月21日、奥能登を豪雨が直撃した。 1月の地震から9カ月が経ってなお、地盤が緩んでいた地域では新たな土砂崩れ・浸水被害が発生し、復旧が大幅に遅れた地域がある。
教育現場への影響は多岐にわたる。
①学校施設の被害と授業の再建
校舎の倒壊・損傷・インフラの遮断(電気・水道・通信)により、授業の再開に向けて教員は前例のない状況に対応した。 他校の空き教室を借りての授業・体育館を仕切った仮設教室・デジタル端末を使ったオンライン授業の組み合わせで学びを継続させた。
②子どもたちへの影響
家族を失った子ども・家屋が倒壊した子ども・避難先の学校に転入した子ども——それぞれの子どもの背景に向き合いながら授業を続けるという、平時では想定しえない教育実践が現場で行われた。
県外へ避難した子どもへの学習保障も課題になり、学籍の扱い・授業の継続・友人関係の維持というサポートが必要になった。
③教員自身のダメージ
石川県内のアンケートによると、約4割の教員が「出勤を強いられていると感じた」と回答した。 被災地の教員は自分自身が被災者でありながら、子どもと向き合い続けるという過酷な状況に置かれた。 教員へのメンタルヘルス支援・長期的なサポート体制の整備が課題として浮かびあがった。
これらの現実は「能登のこと」ではなく、「石川県の教員として当事者になる現実」として受け止める必要がある。
能登半島地震は、石川県の防災教育を「知識として知っている防災」から「経験として語れる防災」に変えた。
「自分ごと」として防災を考える授業設計
地震・津波・土砂崩れ——これらのリスクを「教科書の内容」として学ぶのではなく、「自分たちの地域で起きたこと」として学ぶ授業設計が、石川県では特に求められる。
具体的な授業設計のアイデアとして以下を挙げる。
理科(地学分野): 地震のしくみと地域の断層
能登半島の地質構造・日本海東縁部の断層系・P波とS波の違い——これらを「能登の地震」という具体的な事例で学ぶことで、抽象的な知識が自分の経験とつながる。
社会(地理・公民分野): 復興の仕組みと地方自治の働き
「誰がどう復興を進めるのか」——国・県・市町村・NPO・ボランティア・地域住民——それぞれの役割を地図や資料を通じて理解する授業は、社会の仕組みを「現実として動いているもの」として学ぶ機会になる。
総合的な学習: 能登の復興に「自分たちができること」を考える
地域のボランティア活動・伝統工芸の継承・能登の海の再生——子どもが「自分たちの地域の復興の担い手」として考える総合学習のテーマとして、能登復興は石川県でしかできない題材だ。
道徳: 困難に向き合う人の生き方から学ぶ
地震から立ち上がった輪島の漆職人・仮設校舎で授業を続けた教員・避難所でボランティア活動をした人々——これらの「実在の人物の選択」を素材にした道徳の授業設計は、「生き方を考える道徳」の実践として深い学びになる。
被災した子どもたちの心の状態には、個人差がある。
直後に強い不安や混乱を示す子どもがいる一方で、数週間・数カ月後に遅れて症状が出る子どももいる。 「元気そうに見える」子どもが、実は深く傷ついている場合もある。
教員として、被災した子どもの心のケアに向き合うために必要な視点を3つ整理する。
視点①: 日常性の回復——学校が「安心できる場所」であること
被災した子どもにとって、学校が「いつもと同じ場所」として存在していることが、心の安定の土台になる。 授業の内容よりも先に、「学校という場の安心感」を回復させることが、教員の最初の役割だ。
毎日同じ挨拶・同じ席・同じ時間割——この「いつもと同じ」という感覚が、激変した生活の中で子どもの心に落ち着きをもたらす。
視点②: 言語化の機会をつくる——話せることで楽になれる
「被災体験を語ること」は、トラウマの処理においてとても重要だ。 ただし、無理に話させることは逆効果になることがある。
「話したいときに話せる」という場の空気をつくること——それが教員にできる心のケアの土台だ。 日記・絵・作文・話し合いなど、「自分の言葉で経験を表現する多様な手段」を授業の中に組み込むことで、話したい子どもが自然に自分を開けるようにする。
視点③: 専門家との連携——一人で抱えない
スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・心療内科医——こういった専門家との連携の体制を、担任が知っておくことが大切だ。 「担任が子どもの変化に気づく」「必要に応じてSCにつなぐ」「SCの所見を担任が日常の学級運営に反映させる」——この連携サイクルが、被災地の学校での心のケアの実践形だ。
面接でこのテーマが来たとき、「自分だけで全部やる」という方向の答えをするのではなく、「チームとして動く」という視点を入れることが重要だ。
能登復興は10年・20年のスパンで続くプロセスだ。 今の子どもたちが大人になったとき、能登を復興させる担い手になる——そのための「地域を愛し、地域のために動く力」を育てることが、石川県の教員の長期的な使命だ。
地域の大人とつながる授業の設計
輪島の漆職人・珠洲の陶芸家・能登の農家・漁師・観光業者——地震後も能登に残り、仕事を続けている地域の大人たちの話を聞く授業は、子どもにとって「大人が覚悟を持って生きること」を目の前で感じる体験になる。
総合的な学習の時間を使ったインタビュー学習・地域フィールドワーク・職業体験——これらの授業設計に「能登復興という文脈」を加えることで、ふるさと教育と復興教育が重なる学習になる。
「能登の文化」を守る視点
輪島塗・輪島朝市・キリコ祭り・能登の里山里海——地震で大きなダメージを受けたが、しかし続いている能登の文化と産業がある。
子どもたちが「能登の文化の価値」を学び、「守りたい」という気持ちを持つことが、復興の精神的な支柱になる。 道徳・社会・国語・美術——様々な教科のアプローチから「能登の文化を大切にする気持ち」を育てる教育設計が、石川県の現場では求められている。
「レジリエンス」を育てる教育観
能登半島地震の経験から、石川県の教育キーワードに「レジリエンス(困難から立ち直る力)」が加わった。
これは単なる精神論ではなく、具体的な教育実践に落とし込める概念だ。 失敗しても試し続ける授業設計・友達と協力して困難に対応する場面の設定・自分の力で問題を解決したという体験の積み重ね——こういった日常の学びの中にレジリエンスを育てる視点を持つことが、石川県の教員として求められていることだ。
能登復興テーマの問いに答えるときの型として、次の3ステップを意識するといい。
ステップ1: 現実の受け止め(10秒)
「2024年の能登半島地震と奥能登豪雨は、石川県の教育現場に甚大な影響をもたらしました。被災した子どもたちと学校の現実を、石川県の教員として正面から受け止めています。」
ステップ2: 自分が大切にする視点(20秒)
「私が特に大切にしたいのは〇〇という視点です(例: 心のケア・防災教育・地域協働から一つ選ぶ)。なぜなら〜」
ステップ3: 具体的な実践(30秒)
「具体的には、〇〇という授業設計を通じて〜(一つに絞って具体的に語る)」
このステップで答えることで、「知識として知っている」だけでなく「具体的にどうするかが見えている」という印象を与えられる。
石川県が全国学力調査で安定した上位を保つ背景に、「活用力」育成という一貫した教育の方向性がある。
「活用力」とは、身につけた知識・技能を、日常生活・社会の課題・地域の文脈と結びつけて考える力のことだ。 「何を知っているか」だけでなく「知っていることで何ができるか」を問う、という考え方がその核にある。
面接でこの軸を語るとき、抽象的に「活用力を育てます」と言うだけでは不十分だ。 「どんな授業設計で、どんな場面に活用力の視点を入れるか」という具体性が、石川県の面接官に伝わる答えになる。
活用力の実践例(面接で語れる具体的なイメージ)
この「教科の知識→地域の現実→自分の生活・選択」というつながりの設計が、石川型の活用力授業の実践だ。
石川県は地理的に「金沢・加賀」「白山・南加賀」「能登」という異なる文化圏を持つ県だ。 ふるさと教育では、この豊かさを学習素材として最大限に活かすことが求められる。
金沢・加賀の文化資源
能登の文化資源
白山・南加賀の資源
これらを単なる「石川県の有名なもの」として知っているだけでなく、「これが授業のどの場面で素材になるか」という発想で持っておくことが、ふるさと教育の実践者としての面接での差になる。
石川県には大学3年生を対象とした特別選考制度がある。
筆記・実技・適性検査のみを先行受験し、成績基準を達成した学生は翌年度に面接試験のみで受験できる。 令和8年度試験では205名が受験し、92名が基準到達者となった。
令和9年度採用試験から、対象教科が中学校・高校・特別支援学校(中学部・高等部)まで拡大された。
石川県がこの制度を拡充している背景には、「若い教員を早期に確保したい」「石川県への志望意識を大学3年次から育てたい」という意図がある。 面接で「なぜ大学3年次から受験したのか」という問いが来たとき、「制度を利用しただけ」ではなく「石川県への強い志望があった」という実質的な答えを準備しておきたい。
令和9年度採用試験(2026年実施)の倍率はまだ発表されていない。参考として、直近の令和8年度採用(令和7年度実施)の実績を確認しておく。
| 校種 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 小学校 | 282名 | 143名 | 2.0倍 |
| 中学校・高等学校 | 425名 | 137名 | 3.1倍 |
| 特別支援学校 | 41名 | 30名 | 1.4倍 |
| 養護教諭 | 86名 | 5名 | 16.8倍 |
| 栄養教諭 | 13名 | 1名 | 13.0倍 |
| 合計 | 855名 | 316名 | 2.7倍 |
小学校の2.0倍は全国平均を下回っており、石川県の小学校は受験しやすい環境だ。 特別支援学校の1.4倍は慢性的な教員不足の状態を示している。 養護教諭の16.8倍は非常に狭き門で、特別な対策が必要だ。
※上表は石川県教委公表値。文部科学省「令和7年度公立学校教員採用選考試験の実施状況」第2表-1(通年・全選考集計)では石川県の養護教諭倍率は3.4倍(全体は同じく2.7倍)と算出されている。集計対象選考と定義が異なるため数値が異なる。受験対策の難易度感は石川県教委公表値ベースの方が実態に近いが、文科省統一値との差は認識しておくとよい。
面接で倍率について問われた場合は、「倍率が低いから受けた」という印象を与えずに、「石川県の教育への共感と能登復興への思いが志望の軸にある」という言葉を持っておくことが重要だ。
筆記試験から面接まで約2週間ある。
筆記試験が終わった後の2週間は、「面接に全集中する2週間」だ。
7月19日〜7月25日: 面接準備の起動
| やること | 内容 |
|---|---|
| 石川県の教育施策を整理 | 第3期教育振興基本計画・活用力・能登復興の3軸を自分の言葉で語れるまで確認 |
| 頻出質問への答えを書く | この記事の12問を紙に書いて、自分の言葉で答えを整理する |
| 模擬授業の単元候補を5〜10個リストアップ | 事前通知を待ちながら、担当教科の単元別に設計図を書く準備をする |
7月26日〜7月31日: 声に出す練習
| やること | 内容 |
|---|---|
| 面接回答を声に出す | タイマーを使って「30秒で答える練習」を繰り返す |
| 模擬授業を通しで練習 | 10分間、タイマーをかけて通しで実施する。録音して聞き直す |
| 深掘り対応の練習 | 12問それぞれに「なぜ?」「具体的には?」を追加した深掘りを自分で想定して答える |
8月1〜2日前日: 最終確認
前日に詰め込むより、「明日語るキーワード」を3〜5個、紙に書き出すだけで十分だ。 「活用力」「能登復興」「奥能登への覚悟」——石川県の面接の核心にある言葉を手元に持って当日に臨む。
持ち物
服装
スーツ着用が基本だ。 8月の石川は暑い。 会場内の冷房に備えた上着も持参しておくといい。
模擬授業の当日
事前通知された単元について、「中心の問い」「導入の始め方」「石川の地域素材との接続ポイント」「まとめの形」の4点を当日の朝に最終確認する。
個人面接の当日
面接室に入る前に「自分が石川県で実現したいことを一言で言えるか」を確認する。 この一言が頭に入っていると、想定外の問いが来ても答えの軸が崩れない。
残り40日で手元に置くと役立つ本を3冊まとめた。
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石川県の総合教養内の300字小論文は「主張・根拠・具体策・まとめ」を凝縮する力が問われる。 300字という独特の短文形式は書く型を体に染み込ませることが攻略の核心で、論作文の構成の組み立て方を体系的に学べる本書は応用が効く。 800字・1000字の標準的な論作文の組み立てを学んだ上で、それを300字に凝縮する練習に進むのが効率がいい。

個人面接の場面指導・頻出質問パターンを100本まとめた一冊だ。 石川県の個人面接(15分)では「奥能登赴任への覚悟」「能登復興への向き合い方」「活用力を育てる授業づくり」など固有の問いが来るが、汎用的な場面指導の引き出しを増やしておくことが深掘りへの最大の備えになる。 模擬授業後の面接質問への対応力も上がる。

石川県固有の教育施策——活用力育成・能登復興・ふるさと教育・第3期教育振興基本計画——は教職教養の出題でも扱われるテーマだ。 筆記試験(7/18)から面接(8/1〜2)までの2週間で、教職教養の復習と並行して面接の前提知識を整理する一冊として使える。 総合教養90分の試験対策にもそのまま接続できる。

石川県の後半選考で問われる総合教養内の300字小論文は、字数が短いぶん「主張→根拠→具体策→まとめ」の型をどれだけ凝縮できるかが鍵になる。 論作AIは、この300字の型を体に染み込ませる反復練習にそのまま使える。
300字小論文の練習
能登復興・活用力・ふるさと教育・不登校対応・インクルーシブ教育——これらのテーマで実際に300字の意見文を書いて添削を受ける練習を繰り返す。 300字という制限の中で「主張→根拠→具体策→まとめ」の型を体に染み込ませることが、本番の安定した記述につながる。
「石川県の教員採用試験の小論文として、能登半島地震の教訓を踏まえた防災教育について300字で書いてください」という形でテーマを設定して練習するといい。
石川県固有テーマで型を増やす
「活用力を育む授業づくり」「ふるさと石川を愛する子どもの育成」「奥能登の少人数校での学級経営」——石川県特有の文脈を入れ込んだテーマで複数本書いておくと、本番でテーマがどう振れても、型の中に石川県固有の文脈を流し込めるようになる。
提出から30秒で添削結果が返ってくる。 登録後3回まで無料で試せる(クレジットカード登録不要)。
面接・模擬授業は、AI面接官と練習する(無料開放中)
石川県の後半選考は面接・模擬授業も大きな比重を占める。 論作AIの面接練習AIは、いま無料開放中だ。 AI面接官が石川県の傾向(能登復興・ふるさと教育など)を踏まえた想定質問を出し、あなたの声に出した回答に5観点100点で採点+改善のフィードバックを返す。
石川県の後半選考まで日が近い。 300字小論文は一本書いて添削、面接はAI面接官と一問——今日この2つを回すだけで準備が前進する。
Q1. 石川県には二次試験がないって本当ですか?
正確には、石川県は1次試験・2次試験という区分を設けていない。 筆記試験(7月18日)・実技試験(7月19日)・面接試験(8月1〜2日)が、すべて一つの選考として総合的に評価される形式だ。 他県でいう「二次試験」に相当するのが8月の面接日程だが、石川県としては「後半の選考日程」という位置づけになる。
Q2. 石川県の面接はどんな形式ですか?
個人面接(15分)と模擬授業(10分)がセットになった形式で、計25分だ。 模擬授業は事前に教科・学年・単元が通知される。 個人面接では教育観・志望動機・具体的な指導場面への対応が問われる。 実施形式の詳細は石川県教育委員会の公式実施要項で確認すること。
Q3. 石川県の総合教養にある300字小論文とはどういうものですか?
石川県の総合教養(90分)は、一般教養・教職教養・小論文を一つの試験で実施する。 この中に課題文を読んで300字程度で意見を書く設問が含まれている。 独立した論作文試験とは異なり、他の設問と同じ試験内の一設問だ。 字数が300字と少ないため、主張・根拠・具体策を凝縮する力が問われる。 独立した論作文・小論文試験がある自治体との違いを理解した上で対策することが重要だ。
Q4. 能登復興テーマは石川県の面接・小論文に本当に出ますか?
出る可能性が非常に高い。 2024年1月の能登半島地震と9月の奥能登豪雨は、石川県の教育現場に甚大な影響を与えた。 石川県教育振興基本計画にも「能登半島地震からの復旧・復興に向けた教育の推進」が明記されており、防災教育・被災した子どもの心のケア・地域協働など複数の角度から問われる可能性がある。 奥能登地域への赴任を覚悟する問いも出ることがある。
Q5. 石川県の模擬授業はどんな内容を準備すれば良いですか?
事前に教科・学年・単元が通知される。 10分間の授業の中で、石川県が重視する「活用力」の視点——知識を実生活・地域・社会と結びつけて考える場面をつくる——を意識した問いの設計が評価につながる。 能登復興・地域の伝統工芸・石川の自然などの地域素材を授業の素材に使う発想も差別化につながる可能性がある。
Q6. 石川県の面接で聞かれる頻出質問は何ですか?
能登半島地震の教訓を授業にどう活かすか、奥能登地域に赴任した場合の心構え、不登校・いじめへの対応、ICT活用の具体例、活用力を育む授業づくり、特別支援教育への向き合い方、ふるさと教育への取り組み意欲などが頻出だ。 石川県独自の文脈として、能登復興に関する問いは必ず準備しておく必要がある。
Q7. 石川県の倍率はどのくらいですか?
令和9年度採用試験(2026年実施)の倍率はまだ発表されていない。参考として、直近の令和8年度採用の実績では、小学校2.0倍、中学校・高校3.1倍、特別支援学校1.4倍、養護教諭16.8倍、栄養教諭13.0倍、全体平均2.7倍だった(石川県教委公表値)。 小学校は全国平均を下回っており、特別支援学校は慢性的な教員不足状態だ。 能登半島地震以降、奥能登地域での教員確保が重要な行政課題になっている。 なお文科省第2表-1(通年・全選考集計)では石川県の養護教諭倍率は3.4倍と算出されており、集計定義の違いで石川県教委公表値と差が出ることに注意。
Q8. 石川県には大学3年生向けの特別選考があると聞きました。
ある。 大学3年生を対象とした特別選考では、筆記・実技・適性検査のみを先行受験し、成績基準達成者は翌年度に面接試験のみで受験できる制度だ。 直近の令和8年度採用試験では205名が受験し、92名が基準を達成した。 令和9年度採用試験からは対象教科が中学校・高校・特別支援学校(中学部・高等部)まで拡大されている。
Q9. 石川県の「活用力」とは何ですか? 面接でどう答えればいいですか?
石川県が全国学力調査で安定した上位を保つ背景にある教育哲学の核心だ。 知識の習得にとどまらず、身につけた知識を実生活・地域の課題・社会の文脈と結びつけて考える力を指す。 面接では「活用力を育む授業づくりのために何をするか」という問いとして出てくることが多い。 「子どもが知っていることを使って考える場面をどう設計するか」という具体的な授業イメージで答えられると評価が高まる。
Q10. 論作AIは石川県の試験対策に使えますか?
使える。 石川県の総合教養内の300字小論文の練習に最適で、能登復興・活用力・ふるさと教育などのテーマで実際に書いて添削を受けることができる。 300字という字数制限の中で主張・根拠・具体策を凝縮する練習を繰り返すことで、本番の対応力が上がる。 登録後3回まで無料で試せる(クレジットカード登録不要)。
本記事に含まれる試験日程・選考科目・実施形式は2026年6月22日時点の情報に基づいています。年度によって変更される場合があります。必ず石川県教育委員会の公式ページで最新の実施要項をご確認ください。
千葉県教採の二次対策(個別面接・模擬授業)を元教員視点で解説。千葉県・千葉市合同実施の構造、都市部と房総半島の二面性、頻出質問への答え方まで具体例で網羅。
北海道・札幌市教採の二次試験完全ガイド。個人面接の頻出質問・模擬授業の組み立て方・場面指導の対策法・へき地校・アイヌ文化教育など北海道独自の教育コンテキストまで、元小学校教員が実務的に解説。北海道は論作文を実施しません。
宮崎県教採の二次試験完全ガイド。個人面接の頻出質問・模擬授業の組み立て方・グループワークの立ち回り・宮崎独自の教育コンテキストまで、元小学校教員が実務的に解説。宮崎県は論作文(小論文)を実施していません。
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