6月27日(土)まで、あと11日。
静岡県の二次試験の日程を知ったとき、最初に確認してほしいのが「自分の校種の配点」だ。 小学校と高校では、試験の構造がまるごと違う。 同じ「静岡県の二次試験を受けます」という受験生でも、やるべきことが180度異なるケースがある。
元小学校教員として現場にいたとき、同期の採用組と二次試験について話す機会があった。 驚いたのは、小論文(論作文)の対策に多大な時間を使っていた人が、終わってから「あれって高校だけだったんですね」と気づいたケースがあったことだ。 情報の整理ひとつで、残り11日間の使い方が大きく変わる。
だからこの記事では、最初に校種別の構造をまるごと提示する。 自分がどの列に属するのかを確認してから、該当セクションに進んでほしい。
まず大前提として確認したいこと 静岡県の二次選考は、静岡市・浜松市とは別の試験だ。 静岡市(政令市)を受けている人は、この記事ではなく → 静岡市教員採用試験の二次対策 を参照してほしい。 混在している受験生が毎年一定数いる。
| 校種 | 適性検査 | 個人面接 | 集団面接 | 小論文 | 実技 | 2次合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 6/8-15 web | 100 | — | — | — | 100 |
| 中学校(一般教科) | 6/8-15 web | 100 | — | — | — | 100 |
| 中学校(音美保体技家英) | 6/8-15 web | 100 | — | — | 30 | 130 |
| 養護教員 | 6/8-15 web | 100 | — | — | — | 100 |
| 栄養教員 | 6/8-15 web | 100 | — | — | — | 100 |
| 高等学校 | 6/8-15 web | 100 | 45 | 10 | 家庭/英語のみ別途 | 155+ |
受験生の8〜9割を占める小・中・養護・栄養では、二次選考は個人面接100点のみで決まる。 高校だけが別構造で、小論文10点・集団面接45点・個人面接100点の三本立てになる。
自分の列を確認したら、以降の本文に進んでほしい。
二次選考に関わる日程は、全校種でほぼ共通になっている。
適性検査: 2026年6月8日(月)〜15日(月) 各自がWeb上で期間内に受検するかたちで、会場には行かない。 この検査の点数は合否に直接加算されないが、面接の参考資料として活用されることがある。
二次選考試験当日: 2026年6月27日(土)〜28日(日)のうち、指定された1日 受付は8:30〜8:45、終了は17:00の予定だ。 日付は選べない。要項または1次合格通知に記載された日に従う。 なお予備日として7月4日(土)〜5日(日)が設定されており、やむを得ない事情がある場合は事前に確認しておくとよい。
試験会場については校種によって異なる。 小・中・養護・栄養は静岡県立の静岡中央高校・駿河総合高校・静岡城北高校のいずれかに割り当てられる。 高校受験者は静岡県立科学技術高校(静岡市葵区長沼500-1)が会場だ。
二次合格発表: 2026年8月7日(金)正午
1次(5月9日実施)から二次まで約7週間、二次から合格発表まで約6週間という流れになる。 7月に入ってから「合格しているかどうか」を待ちながら過ごす期間が一定あるが、 そこでモチベーションを落とさず現職や大学の活動を続けていくことも、実は採用後の適性につながる話だと私は思っている。
静岡県の要項には補欠判定者への案内が含まれており、条件を満たした場合に一次試験を免除されるケースがある。 詳細は受け取った通知書か静岡県教育委員会の公式HPで確認してほしい。 この記事では二次選考対策を中心に扱うため、免除制度の詳細は公式情報を優先してほしい。
ここが毎年誤解されやすいポイントだ。
1次選考の「課題作文」を受けるのは、特別選考枠に該当する受験者のみだ。 具体的には、教職経験者(ウ枠)、障害者選考、多文化共生選考、社会人選考といった特別選考を申請した受験生のみが対象になる。
一般選考で受験している人は、1次でも2次でも、課題作文(小論文・論作文)を書かない。 小・中・養護・栄養の一般受験者は、論作文対策は不要ということになる。
高校受験者だけは二次選考に小論文(10点・60分)があるが、これは「二次の試験科目」として別に設定されているものだ。 1次の課題作文とは別物として整理しておいてほしい。
改めて強調しておきたい。
静岡市と浜松市は政令指定都市であり、静岡県とは独立して教員採用試験を実施している。 静岡市の二次試験は集団討議90点・個人面接60点という構造で、静岡県の個人面接100点一発勝負とは大きく異なる。
両方を受けている受験生も珍しくないが、 対策の軸を混同すると準備効率が下がる。
静岡市については → 静岡市・浜松市の教員採用試験 二次対策 で別途まとめている。
元小学校教員の視点から率直に書く。
小・中・養護・栄養の受験者にとって、静岡県の二次選考は個人面接100点の一発勝負だ。 配点上、他に加点される要素がない。 適性検査は参考資料扱いであり、筆記点は1次で完結している。
現場にいたころ、同じ学校に赴任してきた先生方と採用試験の話をすることがあった。 「1次でかなり手応えを感じていたのに、二次で落ちた」という経験を持つ人が、一定数いた。 逆に「正直、1次の結果に自信はなかったけれど、二次の面接でしっかり話せて受かった」という人もいた。
個人面接は、点数の逆転が起きやすい試験だ。 準備の質と量が、そのまま結果に出やすい。
私自身、採用後に面接を振り返ったとき、「あの質問にもう少し具体的なエピソードを入れておけばよかった」と思う場面が確実にあった。 元教員の立場で言うなら、面接では「教育観を語る」より「自分がどう動いたか」を語るほうが、採点官には刺さりやすい。
教育観の話は誰でも似たようなことを言う。 「子どもたちが主体的に学べる教室をつくりたい」という言葉は、面接室で何十回も聞かれている言葉だ。 そこに「私がクラスでこういう場面に直面して、こう対処した」という話が加わったとき、初めて他の受験者との差が生まれる。
残り11日間で何を準備すべきか。 Section 2以降で、個人面接の具体的な対策に入っていく。
小・中・養護・栄養の受験者にとって、個人面接の100点は二次選考の「全点数」だ。 他に加点される試験科目がない以上、この100点の中で合否が完全に決まる。
高校受験者の場合も、二次合計155点のうち100点が個人面接だ。 小論文10点・集団面接45点と比べると、単体での重みは圧倒的に大きい。
つまり、校種を問わず、個人面接が最重要科目であることに変わりはない。
受付は8:30〜8:45。 終了予定は17:00とされているが、受験者によって面接の順番が異なるため、 自分がいつ呼ばれるかは当日になってみないとわからない。 昼過ぎまで待機、という状況も十分ありえる。
一日を通じて精神的なコンディションを保つことも、面接対策の一部だと思っておいてほしい。 緊張がピークになるのが午前中で、午後に順番が回ってきたときに気が抜けるパターンは、現場でよく見た。 待ち時間には口頭原稿を声に出して確認するより、深呼吸と姿勢の確認程度に留めておくほうが、かえってよい結果につながりやすい。
静岡県の個人面接では、出願時または一次合格後に「面接用シート」の提出を求められる。 記入項目は概ね次の4点だ。
採用試験を受けた頃、このシートを「どうせ形式書類」だと思って数行で済ませてしまった人を知っている。 その人は面接で、シートに書いた内容についていくつか深掘りされたとき、答えに詰まってしまったと後から話してくれた。
面接官はシートを手元に置きながら質問を組み立てている。 「志願理由」欄に書いたことは、ほぼ確実に口頭でも聞かれると思っておいていい。 「なぜ静岡県か」「なぜこの校種か」は、シートと口頭の回答が食い違うと、そこで印象が崩れる。
シートは提出前に必ず声に出して読み、口頭でも同じ内容を答えられるか確認しておくこと。
頻出質問の回答方針に入る前に、構造の話をしておきたい。
私が採用後に面接を振り返って実感したのは、刺さった回答には共通の構造があったということだ。 それが次の三層だ。
逆に言うと、結論を後回しにする回答、エピソードのない回答、教育観だけで終わる回答は、どれも採点官に印象が残りにくい。
この構造を頭に入れてから、以降の頻出質問を読んでほしい。
狙い: 静岡県の教育大綱の根幹コンセプトを理解しているか、また自分の教員観と結びつけて語れるかを見ている。 「有徳の人」は静岡県教育の中核理念であり、知っているかどうかではなく「自分の言葉で語れるか」が評価軸になる。
回答方針: まず「有徳の人」が「知・徳・体」の統合を志向した人間像であることを簡潔に示す。 そのうえで、自分の担当校種・教科の文脈から「こういう場面でこの理念を実現しようとした(しようとしている)」という具体を添える。
回答例(口頭原稿): 「有徳の人とは、知識・道徳・体力を統合して社会の中で生きていける人間像だと理解しています。 私が大切にしたいのは、授業の中でその子が『自分で考えて動いた』という経験を積み重ねることです。 学習支援に関わった際、答えを教えるのではなく問い返すことで、子どもが自分の言葉で答えを出す場面に何度も立ち会いました。 そういった積み重ねが、有徳の人づくりの土台になると考えています。」
減点される回答: 「有徳の人について、知・徳・体のバランスが大切だと思います」で終わるもの。 定義の説明にとどまり、自分のエピソードも教員としての具体的な関わりも何もない回答は、暗記してきた印象を与えてしまう。
狙い: 不登校への理解と、チームとして動く姿勢の両方を見ている。 「登校させること」を最優先に語ると、現在の不登校支援の方向性とずれる可能性がある。
回答方針: まず「登校することだけがゴールではない」という前提を示す。 次に、本人の状態を把握するための具体的な関わり方(家庭連絡・別室対応・SC連携など)を挙げ、 組織として動く姿勢を伝える。
回答例(口頭原稿): 「不登校の子への対応は、まず登校を急かさないことが前提だと考えています。 担任だった頃、長期欠席の子の家庭と定期的に連絡を取り続けながら、本人の意向を最優先に確認していました。 スクールカウンセラーや支援コーディネーターと情報を共有しながら、本人が安心できる居場所を校内外で探すことを優先しました。 『学校に来ること』より『その子が将来につながる経験を積めること』を軸に動くべきだと、現場で実感しています。」
減点される回答: 「家庭訪問をして、学校に来やすい環境をつくります」で終わるもの。 チーム連携・SCや特別支援との協働への言及がない回答は、視野が狭い印象を与える。
狙い: ICT活用の理念と実践的な判断力の両方を見ている。 「端末があれば何でもできる」式の楽観論も、「やっぱり紙が大事」式の後退論も、どちらも評価は下がる。
回答方針: 端末と紙のそれぞれの強みを整理したうえで、「学習目標に応じて使い分ける」という判断軸を明示する。 使い分けの具体例を1つ挙げると回答に厚みが出る。
回答例(口頭原稿): 「端末は情報収集・表現・共有の場面に強く、紙は思考を整理したり、ゆっくり考えたりする場面に向いていると思っています。 たとえば調べ学習では端末を使い、まとめる段階では手書きノートで構造化する、という使い分けが効果的だと感じています。 大切なのは、『端末を使わせることが目的』にならないよう、授業の目標から逆算して手段を選ぶことだと考えています。」
減点される回答: 「端末を積極的に活用していきたいです」だけの回答。 活用と使い分けの「判断基準」が語られていないと、表面的な回答に見える。
狙い: 教室を安全・安心な場所にする力があるか。 また「子どもとの関係」と「子ども同士の関係」の両方を意識しているかを見ている。
回答方針: まず核となる1つの価値観を言い切る。 次に、それを実現するために具体的にどう動くかを述べる。 抽象的な「温かいクラス」では差別化にならない。
回答例(口頭原稿): 「学級経営で最も大切にしたいのは、どの子も安心して『失敗できる』環境をつくることです。 初任の頃、クラスの中で手を挙げることをためらう子が多い時期がありました。 失敗を笑わない・比べないというルールを子どもたちと一緒に決め、朝の会で毎日小さな発表の場をつくるようにしたところ、 3か月後には誰でも発言できる雰囲気になっていました。 『間違えてもいい場所』と感じさせることが、子どもの学習意欲の土台になると今でも思っています。」
減点される回答: 「一人ひとりを大切にする温かい学級をつくりたいです」で終わるもの。 どうやってつくるのかの具体がないと、面接官には何も伝わらない。
狙い: 孤立して動かず、組織として協働できる人材かを見ている。 最近の不祥事・不登校対応・特別支援の拡充に伴い、「チームで動く力」の重要度が上がっている。
回答方針: 「報・連・相」の話だけに終わらせない。 自分が過去に組織連携で経験したことや、連携することで解決した課題の話を入れると具体が出る。
回答例(口頭原稿): 「チームで動くことの大切さは、現場に出て初めて実感したことの一つです。 一人で抱え込んで判断が遅れるより、まず同僚や管理職に状況を伝えて動くほうが、子どもへの対応が早くなることを経験しました。 教員の仕事は、担任が一人でこなすものではなく、学年チームや支援員・SCなど多職種で支えるものだと理解しています。 自分が気づいたことを積極的に共有し、周囲からの情報も受け取りやすい関係をつくることを意識していきたいです。」
減点される回答: 「報告・連絡・相談を徹底します」のみの回答。 具体的な経験や、なぜチーム連携が必要かの「自分の言葉」がないと印象に残らない。
狙い: 冷静に、かつ保護者を尊重しながら対応できるか。 また一人で抱え込まず管理職に報告できるかを見ている。
回答方針: まず「傾聴」を最初に置く。 反論や説明より先に、保護者の話を聞くことが大前提だ。 次に、事実確認と管理職への報告を自然に組み込む。
回答例(口頭原稿): 「まず保護者の話を最後まで聞くことを優先します。 感情的になっているときに説明や反論をしても、状況は悪化することが多いと経験から感じています。 話を聞いたうえで、事実として確認できることとできないことを整理し、確認できていないことは『確認してからご連絡します』と伝えます。 その後、必ず管理職に報告・相談し、学校として対応の方向性を決めていきます。 一人の判断で動かないことが、組織としての信頼につながると考えています。」
減点される回答: 「誠意をもって対応します」だけの回答、または「すぐに謝ります」という回答。 謝罪先行は事実確認前の責任認定と受け取られるリスクがある。
狙い: 静岡県固有のリスクを認識したうえで、教育の文脈で防災を語れるかを見ている。 防災を「避難訓練」の話だけに終わらせるか、日常的な教育活動と結びつけられるかで差が出る。
回答方針: 静岡県が南海トラフの直撃想定地域であることを前提に、避難訓練に加えて「日常の授業の中での防災意識づくり」を語る。
回答例(口頭原稿): 「静岡県は南海トラフの巨大地震の被害が想定される地域であり、防災教育は他県以上に切実な課題だと認識しています。 避難訓練を形骸化させないために、なぜその行動をとるのかを子どもたちと一緒に考える場をつくることが大切だと思います。 また理科や社会の授業の中で、地震のメカニズムや地域の地形・避難場所を学ぶ機会をつくることで、 自分の命を自分で守る力を日常的に育てていきたいです。」
減点される回答: 「避難訓練を真剣に行います」だけの回答。 南海トラフ・静岡県固有の文脈への言及がない回答は、どの自治体でも使いまわせる内容に見える。
狙い: 静岡県を「なぜ」選んだかの必然性と、地元への理解・思い入れを見ている。 「地元だから」だけでは弱い。「静岡県の教育理念・施策への共感」を絡めると説得力が増す。
回答方針: 地縁・出身は正直に話してよい。 そのうえで「有徳の人」育成構想や静岡県の具体的な取り組みへの共感を添える。 他県との差別化は「静岡県でやりたい理由」を一つ明確にすることで生まれる。
回答例(口頭原稿): 「静岡県を志望した理由は、教育大綱に掲げる『有徳の人』育成構想に共感したからです。 知識の習得だけでなく、道徳性や社会性を含めた人間としての育ちを重視する姿勢が、自分が目指す教員像と一致していると感じました。 また静岡県は自然環境・産業・文化が多様で、子どもたちが地域と関わる教育活動を展開しやすい環境だとも思っています。 この県の子どもたちと一緒に学んでいきたいという思いが志望の軸にあります。」
減点される回答: 「静岡県出身で、地元で働きたいと思ったからです」のみの回答。 地縁だけでは「なぜ静岡県の教員か」の答えになっていない。
狙い: 現在進行中の部活動改革の実態を理解したうえで、教員としてどう向き合うかを語れるかを見ている。 賛否どちらの立場に見えるかより、「現実的な視点で複数の立場を理解した回答」かどうかが評価軸だ。
回答方針: 地域移行の背景(教員の働き方改革・専門指導者の確保)を踏まえたうえで、移行期の課題(指導者不足・費用負担・部員の空白期間)にも触れる。 最後に「教員としてどう関与するか」を自分の言葉で締める。
回答例(口頭原稿): 「部活動の地域移行は、教員の長時間勤務の改善と、専門的な指導環境の整備という両面から必要な改革だと理解しています。 一方で移行期には、指導者の確保や費用負担、地域によるサービス格差など、解決すべき課題も多いと思います。 教員としては、移行後も学校と地域のつなぎ役として関わりを持ち、子どもたちが安定して活動できる環境を整える支援をしていきたいと考えています。」
減点される回答: 「地域移行には反対で、やっぱり顧問として関わりたいです」または「教員は部活に関わらなくていいと思います」のように、一方向に断言するだけの回答。
狙い: 静岡県の産業(製造業・農業・観光など)との接点を意識した教育への理解と、教科横断的な視点があるかを見ている。
回答方針: 抽象的な「将来の夢をもたせる」教育論ではなく、地域の仕事・人・文化と結びつけた具体的な授業イメージを語る。
回答例(口頭原稿): 「キャリア教育の核心は、将来の職業を選ばせることより、働くことの意味を自分で考えさせることだと思っています。 静岡県には製造業・農業・お茶産業など、地域固有の産業が多く、地元の方を授業に招いて話を聞く体験型の学習ができる環境があります。 そういった地域資源を授業に取り込むことで、子どもたちが自分の将来を地域と結びつけて考えられるよう働きかけていきたいです。」
減点される回答: 「職場体験を充実させたいです」だけの回答。 なぜそれがキャリア教育になるのかの「理由」と「静岡の文脈」が欠けている回答は浅い印象になる。
面接対策をしてきた受験生が当日に失敗するパターンは、毎年似ている。
パターン1: 暗記して棒読みになる
口頭原稿を完成させることは準備として正しい。 ただ、その原稿を「文章として」暗記してしまうと、面接で質問の角度が少しずれた瞬間に止まってしまう。 採用試験を受けた頃、私も模擬面接で「原稿が飛んだ」と感じた経験がある。 そのとき助けになったのは、三層構造(結論・エピソード・教育観)を軸として覚えていたことだった。 キーワードと構造を覚えておけば、文章が飛んでも話が続く。
パターン2: エピソードがなく、教育論だけで語ろうとする
「主体的な学びが大切」「子どもの気持ちに寄り添う」という言葉は、誰でも言える。 採点官はそれを何十人分も聞いている。 差がつくのは、その言葉の後ろに「自分がいた場面・自分が動いた経験」があるかどうかだ。 初任の頃を思い返すと、経験が浅くても「学習支援・ボランティア・学校実習」の中に必ずエピソードがある。 「経験がないから語れない」は思い込みで、経験を掘り下げる作業が足りていないことがほとんどだ。
パターン3: 借り物の教育観で語る
本やネットで読んだ「理想の教師像」を自分の言葉のように語ると、深掘りされたときに崩れる。 「なぜそう思うのですか?」と聞かれたとき、「自分がそう感じた場面」を答えられるかどうかが境界線だ。 教育観は文章として覚えるものではなく、自分がこれまでの経験から引き出せるものでなければ、面接では使えない。
個人面接の構造は全校種で共通だが、採点官が特に見ているポイントは校種によって変わる。
小学校 学級経営の話が最も問われやすい。 担任として全教科・全活動を把握しながら、クラス全体を動かす力をイメージさせられるかが軸だ。 「学習指導より生活指導・人間関係の調整」まで含めた担任像を語れると強い。
中学校 教科指導の専門性と、生徒指導の両軸を問われる。 「授業力」と「問題行動への対応」の両方にエピソードを準備しておきたい。 不登校・いじめ初期対応の場面指導が高確率で出る。
養護教員 救急処置の判断力と、日常的な保健指導の両方を見られる。 「子どもが保健室に来たときにどう対応するか」「保健教育をどう授業と連携させるか」は定番だ。 メンタルヘルスへの対応(心の問題を抱える子への関わり)も聞かれやすい。
栄養教員 食育の教育的意義と、給食を通じた学びの実践をどう語れるかが軸だ。 アレルギー対応・衛生管理の話も落とさないようにしつつ、 「食育と子どもの成長・健康・学習への影響」を結びつけて語れると評価が上がりやすい。
このセクションは高校受験者のみが対象だ。 小・中・養護・栄養の受験者は Section 5 または Chunk 4 の直前1週間タスク表へ進んでほしい。
二次合計155点のうち10点。 割合にすると約6.5%だ。
この数字を見て「たった10点か」と思う人もいるが、私はそう解釈していない。 10点が足切りラインとして機能する可能性がある以上、最低限の水準を下回るわけにはいかない。
戦略はシンプルだ。
小論文(論作文)で高得点を狙いにいって、個人面接の準備時間を削るのは本末転倒だ。 10点の試験科目に過剰投資しないこと、これが高校受験者の基本戦略になる。
公式要項に字数の明示はない。 「主題に基づいて60分で論述する」という記載のみだ。
一般的に60分の小論文(論作文)は800字前後が目安とされるが、これはあくまで推定であり、 公式発表ではない点は明記しておく。
準備する上では700〜850字程度を想定して書けるよう練習しておくのが現実的だ。 800字ちょうどを目指して練習すると、試験当日に時間内に収める感覚が身につく。
静岡県の小論文テーマは多岐にわたるが、大きくは次の5つの方向から出題される傾向がある。 いずれも静岡県の教育大綱・学習指導要領・社会課題と連動しているため、複数が組み合わさって出ることもある。
① 静岡県教育大綱「有徳の人」育成 「有徳の人」とは知・徳・体を統合した人間像だ。 「あなたが授業を通じて育てたい子ども像を述べよ」「有徳の人づくりにどう関わるか」という出題が考えられる。 Section 2 の個人面接対策で準備した内容が、そのまま小論文の材料になる。
② 主体的・対話的で深い学び(GIGA後フェーズ) GIGA端末の整備が完了した現在、「端末をどう活用した授業をつくるか」という文脈での出題が増えている。 単に「端末を使う」ではなく、子どもの主体性・協働・思考の深化という観点で語ることが求められる。
③ ICT活用と紙の使い分け 「端末と紙をどう使い分けるか」は個人面接でも問われるテーマだが、小論文(論作文)でも出る。 「使い分けの判断基準」を自分の言葉で説明できるかどうかが評価軸だ。
④ キャリア教育・産業連携(静岡県は製造業集積) 静岡県はトヨタ関連のものづくり産業・農業・茶業・観光など地域産業が豊かだ。 「地域の産業とキャリア教育をどう結びつけるか」という出題は、静岡県固有の問いになりうる。
⑤ 不登校・特別支援への対応 全国的な課題であり、静岡県も例外ではない。 「不登校の子どもへの授業内での配慮」「特別支援を要する生徒との学級づくり」といった出題が考えられる。
| パート | 字数目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 序論 | 150字 | 問題提起・テーマへの自分の立場を明示 |
| 本論 | 500字 | 主張の根拠・具体例(2〜3点) |
| 結論 | 150字 | 主張の再提示・教員としての決意に接続 |
序論で「なぜこのテーマが重要か」を一言で切り出し、 本論で「自分の経験・知識を踏まえた根拠」を2〜3点示し、 結論で「教員としてどう動くか」に着地させる流れだ。
採点官は採点時間が限られている。 読み始めて序論でテーマへの理解が伝わるかどうかが、その後の印象を左右する。 序論は短くてよい。長くしようとしない。
字数: 本文744字(実測済み)
「主体的・対話的で深い学び」という言葉は、学習指導要領が改訂されてからずいぶん経つ。 だが現場では、言葉だけが先行して、実態が伴っていないケースを何度も見てきた。 私が授業づくりで最も意識するのは、子どもが「なぜそれを学ぶのか」を自分で感じられる場面を意図的に設計することだ。
主体的な学びを生むためには、まず「問い」の質を変える必要がある。 答えが一つに収束する問いではなく、子どもによって答えが異なる問いを授業の中心に置く。 そうすることで、子どもは教科書を閉じて自分の頭で考えざるを得なくなる。 教師の役割は、正解を教えることではなく、考えたくなる問いを用意することだと考えている。
対話的な学びは、グループを組めば自然に生まれるものではない。 話し合いの前に「自分の考えを持つ時間」を保障することが欠かせない。 自分の意見がない状態で対話を始めると、声が大きい子の意見がそのまま採用されるだけで終わる。 個人で考える→ペアで伝える→全体で比べる、という段階を踏むことで、初めて対話が機能する。
深い学びとは、学んだことが「使える」状態になることだと私は考えている。 知識を習得した後に、別の文脈でその知識を応用する場面を意図的に設けることが深い学びにつながる。 たとえば理科で学んだ熱伝導の知識を、日常生活の道具に当てはめて考えさせる問いを出すだけで、子どもの思考の深さは変わる。
有徳の人を育てるとは、こういった授業の積み重ねの上に成り立つものだと思っている。 知識を覚えさせることより、知識を使って自分なりに考え、他者と対話しながら更新していく力を育てることが、教員としての責務だ。 静岡県の子どもたちが自ら考え、語り合い、深めていける授業をつくり続けていきたい。
この模範解答で評価ポイントになるのは、次の3点だ。
① 三部構成が崩れていない 序論(第1段落)→本論(第2〜4段落)→結論(第5段落)という流れが明確だ。 採点官は冒頭と末尾を必ず読む。 書き出しで「なぜこのテーマが重要か」を述べ、末尾で「教員としての決意」に着地しているため、読後感が整っている。
② 抽象論に具体が挟まっている 「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」という抽象的な概念に対して、 「問いの質を変える」「考える時間を先に保障する」「知識を別の文脈で使う」という具体的な手法が挟まっている。 概念の説明だけで終わる答案と、ここで明確に差がつく。
③ 静岡県の教育大綱と接続している 末尾で「有徳の人を育てる」という静岡県の教育理念に着地させている。 自治体固有のキーワードを最後に入れることで、「静岡県の教育を理解したうえで書いている」という印象を与えられる。 これは小論文(論作文)採点で一定の加点材料になる。
個人面接100点・小論文10点と並んで、高校受験者の二次選考に課されるのが集団面接45点だ。 155点のうち45点は約29%を占める。 「個人面接さえ良ければ」という感覚で臨むと、集団面接で足を引っ張られるリスクがある。
集団面接が個人面接と異なるのは、他の受験者との比較の中で評価されるという点だ。 一人で話しているときとは違い、他の参加者の発言を聞きながら、自分の発言を組み立てる必要がある。
初任の頃、職員会議やPTA会議の場で「集団の中での発言」がいかに難しいかを実感した。 会議の場では、発言のタイミングと内容の両方が問われる。 「何を言うか」だけでなく「いつ言うか」「誰の話を受けて言うか」が重要になる。 集団面接も、まったく同じ構造だと思って準備してほしい。
集団面接のテーマは個人面接と重なることが多い。 「不登校への対応」「ICT活用」「有徳の人育成」「チーム学校」などが頻出だ。
進行については公式要項に詳細な記載がないため、一般的な集団面接の形式を想定して準備するしかない。
公式に明示されていない部分は試験当日の説明に従うしかないため、 どちらのパターンにも対応できる心の準備をしておくことが大切だ。
採用試験の集団面接で「目立つ」ことを狙うのは、諸刃の剣だ。 強い主張は印象に残る一方、他の受験者との軋轢を生むリスクもある。 私が推奨するのは「減点されない立ち回り」の徹底だ。
原則1: 最初に手を挙げない・最後にも残らない(中盤発言)
最初の発言者は目立つが、テーマの解釈がまだ定まっていない段階での発言になる。 「的外れな口火を切る」リスクがある。 逆に最後まで発言しないのは「積極性がない」という評価に直結する。 中盤に入ることで、テーマの流れを把握した上で発言でき、かつ消極的に見られにくい。
原則2: 他者の意見に必ず接続してから自分の意見を述べる
「○○さんがおっしゃった〜という点に共感します。私はそこに付け加えて〜」という構文を使う。 これは対話の場での基本的なマナーであり、採点官も評価する。 唐突に自分の意見だけを展開すると「聞いていない人」という印象を与えてしまう。
原則3: 反対意見を出すなら必ず代案セット
「〜という意見には少し異論があります。代わりに〜という方法が効果的だと思います」という形で。 単なる否定は場の空気を悪化させる。 代案を添えることで「建設的な議論への貢献者」として映る。
集団面接では「場面指導」型の問いが出ることもある。
「保護者から強いクレームの電話が来た。どう対応するか」 個人面接の回答と同じ構造でよい。 「傾聴→事実確認→管理職報告」の3ステップを簡潔に述べる。 集団面接では他者と同じ構造の回答になっても問題ない。発言の「簡潔さ」と「聞きやすさ」で差がつく。
「クラスでいじめの疑いがある場面に気づいた。最初にどう動くか」 「まず当事者の話を個別に聞く」「一人の証言だけで判断しない」「担任一人で抱えず学年主任に報告する」という3点を押さえておけば、即応できる。
集団面接ではパネルの長さより「的確さ・簡潔さ・聴衆への配慮」が評価軸になる。 一発言あたり30〜40秒を目安に練習しておくとよい。
このセクションは中学校(音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語)の受験者が対象だ。 一般教科(国語・社会・数学・理科等)の受験者は実技なし。
実技は教科ごとに内容が異なる。 自分の受験教科のみ確認すればよいが、当日の流れは把握しておくこと。
音楽 弾き歌い: 混声三部合唱「明日へ」をピアノ伴奏しながら歌う形式。 アルトリコーダー範奏: 指定楽曲を規定のリコーダーで演奏する。 歌の音程・ピアノの安定感・演奏の確実性が評価軸になる。
美術 水彩またはアクリルによる絵画表現。 テーマや対象は試験当日に提示されるケースが多い。 技術的完成度より「観察力・表現の意図」が評価されやすい。
保健体育 器械運動(マット): 前転・後転・側転等の組み合わせ。 バレーボール: レシーブ・トス・サーブ等の基本技術。 創作ダンス: テーマを与えられ、その場で動きを構成する。 3種目が連続して行われるため、体力の配分も意識しておくこと。
技術 材料と加工・エネルギー変換の2領域が対象。 「事前公表問題あり」とされており、要項の公表後に内容を確認して準備できる。 公表問題をしっかり読み込んで臨むこと。
家庭 手縫い: なみ縫い・本返し縫い・まつり縫いなど基本技法。 ミシン縫い: 直線縫いを中心に仕上がりの正確さが評価される。 焦らず丁寧に作業することが最優先だ。
英語 中学3年生への導入場面を想定した英語スピーチ2分。 「あなたはALTと組んで新しい単元を導入する場面で英語で話しかける」というシナリオが典型的だ。 流暢さより「生徒に伝わる英語」かどうかが評価軸になる。 スピーチ原稿は一切使えないことを前提に、暗記して臨むこと。
服装 全体的にスポーツに対応できる動きやすい服装を基本に、教科によって異なる。 保健体育はジャージ等の運動着。 音楽・美術・家庭は動きやすいスーツまたはカジュアルスマートで問題ない。
ゼッケン 試験当日、ゼッケン(受験番号を記載したもの)の着用が求められる場合がある。 要項または1次合格通知に記載の指示を必ず確認すること。 忘れると受験できないケースもある。
持参物 教科によっては楽器・道具の持参が必要になる場合がある。 特に音楽(リコーダー)・美術(描画用具)・家庭(裁縫道具)は事前に要項を確認してほしい。
個人面接と実技は同日に行われる。 実技の順番は当日に指定されるケースが多く、面接→実技・実技→面接の順が受験者によって入れ替わる可能性がある。
待機時間が長くなることがある点は、Section 2 でも触れた通りだ。 個人面接と実技の両方に備えて1日を過ごすことになるため、 ウォームアップと休息のバランスに気をつけてほしい。
受付は8:30〜8:45、終了予定は17:00。 長丁場になるので水分・軽食の準備も実技受験者には特に必要だ。
現場で採用試験の話をしてきた中で、実技の評価が振るわなかった人の話を聞く機会があった。 共通するパターンは3つある。
共通点1: 前日・当日の練習不足
「授業で使う技術なんだから大丈夫」と高を括って、実技練習をほぼしない人がいる。 私が担任だった頃でも、教科の知識と実技のパフォーマンスは別物だと常々感じていた。 知っていることと、緊張した試験の場で実際にやって見せることは、完全に別のスキルだ。 少なくとも試験前2週間は、毎日15〜20分の実技練習を組み込んでほしい。
共通点2: 普段の授業で使う「中間的な技術レベル」を想定していない
採用試験の実技は、プロレベルを求めているわけではない。 「中学生に教えられる水準か」という目線で評価される。 過度に難易度の高い技を狙いに行って、基礎技術が崩れてしまうのは典型的な失敗だ。 音楽の弾き歌いで「伴奏を複雑にしすぎて歌が乱れた」ケースは特に多い。
共通点3: 実技中に体だけで、教員としての「見せ方」がない
これは初任の頃に担当教員から言われたことで、今でも印象に残っている。 「子どもに見本を見せるときは、子どもに伝わる意識で動け」という言葉だ。 試験会場でも、採点官に「この人が授業でやったら伝わるか」を見せる意識が必要だ。 無言でこなすより、ポイントを短く口頭で説明しながら動けると、評価は上がる。
残り1週間で何をやるか、迷う時間がもったいない。 校種によってやることが変わるため、自分のパターンだけ確認して、そのまま実行に移してほしい。
二次は個人面接のみ。 追加の試験科目がない分、1週間を面接対策に全振りできる。 「まだ練習が足りない」という感覚は当日直前まで消えない。それが普通だ。
| 日付 | タスク |
|---|---|
| 6/20(土) | 面接用シートの最終確認。志望動機の口頭原稿(150秒)を声に出して再点検する |
| 6/21(日) | 静岡県固有の頻出質問10問を1問ずつ声に出して答え、スマホで録音して聴く |
| 6/22(月) | 場面指導シミュレーション。保護者対応・いじめ初期対応・不登校対応の3パターンを口頭で通す |
| 6/23(火) | 学習指導要領の要旨確認と、静岡県教育大綱「有徳の人」構想のキーワードを自分の言葉で言えるか再確認 |
| 6/24(水) | 家族・友人・先輩教員など第三者に模擬面接を頼む。フィードバックは「話が長い/短い」「目線が泳ぐ」程度でよい |
| 6/25(木) | 当日の服装確認・会場アクセス確認・持ち物チェック。練習は軽めにして心身を落ち着ける |
| 6/26(金) | 早めに就寝する。新しいことを詰め込むより、これまでの準備を信頼する日にする |
私が担任をしていたころ、採用試験の前日に「全部完璧に言えないとダメだ」と焦っている後輩を見た。 完璧に言えなくていい。 三層構造(結論・エピソード・教育観)が体に入っていれば、当日は自分の言葉で話せる。
パターンAのスケジュールをベースに、毎日30〜60分の実技自主練を追加する。 面接と実技を両立するのは体力的にもきつい。 練習の優先順位は「面接7:実技3」で構わない。実技は30点、面接は100点だ。
| 日付 | 面接タスク(パターンA共通) | 実技タスク |
|---|---|---|
| 6/20(土) | 口頭原稿再点検 | 教科別の通し練習1回 |
| 6/21(日) | 録音リハーサル | 最も不安な部分を重点的に |
| 6/22(月) | 場面指導シミュレーション | 音楽=弾き歌い録音確認 / 美術=モチーフ素描 / 保体=ストレッチと種目反復 / 技術=工具動作確認 / 家庭=縫い目見本確認 / 英語=2分スピーチ録音 |
| 6/23(火) | 教育大綱キーワード確認 | 実技の「見せ方」を意識して通す |
| 6/24(水) | 第三者模擬面接 | 軽めの通し練習(疲れを残さない) |
| 6/25(木) | 会場・持ち物確認 | 実技道具の最終確認(忘れ物チェック) |
| 6/26(金) | 早めに就寝 | 当日朝のウォームアップイメージだけ確認 |
実技で焦るのは、当日の順番待ちの間が一番多い。 現場で見てきた経験から言うと、待機中に頭の中でシミュレーションを繰り返すより、ゆっくり呼吸して体を緩めておくほうが、いいパフォーマンスにつながる。
高校受験者は3科目を同時に仕上げる必要がある。 優先順位は「個人面接 > 集団面接 > 小論文」でよい。 小論文は10点で足切り回避が目標なので、週に2〜3本書ければ十分だ。
| 日付 | 個人面接 | 小論文 | 集団面接 |
|---|---|---|---|
| 6/20(土) | 口頭原稿再点検 | 800字1本(「有徳の人」テーマ) | 集団での発言タイミングのイメージ確認 |
| 6/21(日) | 録音リハーサル | 採点を自分でして構成の弱点を確認 | 想定問答を友人と2人でシミュレーション |
| 6/22(月) | 場面指導シミュレーション | 800字1本(「主体的・対話的な学び」テーマ) | 中盤発言・接続話法の練習 |
| 6/23(火) | 教育大綱キーワード確認 | — | 司会役も経験してみる |
| 6/24(水) | 第三者模擬面接 | 800字1本(「不登校・特別支援」テーマ) | — |
| 6/25(木) | 会場・持ち物確認 | 書いた3本を読み返し「自分の言葉」に近づける | — |
| 6/26(金) | 早めに就寝 | 頻出テーマ3つの要旨だけ頭に入れて寝る | 発言タイミングの確認だけ |
小論文(論作文)は「上手く書けた」より「構成が整っている」を目標にしてほしい。 私が見てきた答案の中で、序論・本論・結論が崩れていないだけで、それなりの評価が取れているものは多かった。 文章の巧みさより、読みやすさと構成の安定感を優先する。
前日は「準備の最終確認」と「体調管理」の日だ。 新しい知識を詰め込むタイミングではない。
清潔感重視のスーツが基本だ。 6月末は夏期になるため、半袖シャツで臨む受験者も多い。 「正装=長袖」という固定観念は不要だが、清潔感と動きやすさは確認しておくこと。 保健体育の実技受験者は運動着への着替えが必要なため、スーツの下に着替えを用意するか、荷物として持参する。
60分前到着を目標にする。 試験当日は交通機関の遅延・会場入り口の混雑が予想される。 前日に乗り換えルートと所要時間を再確認しておくこと。
会場に向かう電車の中や、朝食後の10分でできる最後の整理だ。 暗記するためではなく、「頭の中の地図を確認する」感覚でやってほしい。
小学校・中学校(一般教科)・養護・栄養
中学校(実技あり) 上記3問に加えて、実技の手順を頭の中で1回だけ通す。 体を使う確認は、会場のウォームアップ時間まで待つ。
高校
直前1週間に書店に走る必要はない。 ただ、過去問を見ておくことで「テーマの傾向」と「出題形式の感触」がつかめる。 特に高校受験者の小論文(論作文)練習と、全校種の面接想定問答の確認に、この1冊は役立つ。
直前1週間の使い方としては、「過去問を全部解く」より「どんなテーマが問われてきたか」を眺めるだけでいい。 見たことのあるテーマが出るとわかれば、当日の緊張が少し和らぐ。
高校受験者に伝えたいことがある。
小論文(論作文)は、書くたびに「何かがおかしい」とは気づいても、何が問題かは自分では判断しにくい。 構成が崩れているのか、論拠が弱いのか、結論への着地がぼやけているのか。 採点コメントがなければ、同じ癖のまま試験当日を迎えてしまう。
論作AIは、書いた文章に対して5つの観点で採点し、具体的な書き換え例を返す。 3回まで無料・クレジットカード登録不要で始められる。 残り数日でも、2〜3本練習してフィードバックをもらうだけで、自分の癖が見えてくる。
小学校・中学校・養護・栄養の受験者にも、活用の方法はある。 個人面接の口頭原稿を「文章」として入力すると、論理構造の崩れや、エピソードの薄さを指摘してもらえる。 「結論が後回しになっている」「エピソードと教育観のつながりが弱い」といったフィードバックは、口頭原稿を磨く材料になる。
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2026年6月27日(土)〜28日(日)のうち、受験者に指定された1日だ。 日付を受験者が選ぶことはできない。 予備日は7月4日(土)〜5日(日)で、二次合格発表は8月7日(金)正午となっている。
別の試験だ。 静岡市と浜松市は政令指定都市として、静岡県とは独立して教員採用試験を実施している。 静岡市の二次試験は集団討議90点+個人面接60点という構造で、静岡県の個人面接100点一発勝負とは大きく異なる。 両方を受験している場合は、対策の軸を混同しないよう注意してほしい。
高校受験者のみだ。 高校だけが二次選考に小論文(10点・60分)が課される。 小学校・中学校・養護教員・栄養教員の受験者は、一次・二次ともに小論文・論作文を書かない。 (ただし特別選考枠の課題作文は別。一般選考では不要。)
全校種共通で個人面接は100点だ。 小学校・中学校(一般教科)・養護教員・栄養教員は、二次選考の合計がこの100点のみで構成されている。 高校は個人面接100点+集団面接45点+小論文10点の合計155点となる。
特別選考枠に該当する受験者のみだ。 教職経験者選考(ウ枠)・障害者選考・多文化共生選考・社会人選考を申請した受験生が対象となる。 一般選考で受験している人は、一次でも二次でも課題作文(小論文・論作文)を書く必要はない。
音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語の6教科が対象(配点30点)だ。 国語・社会・数学・理科等の一般教科は実技なし。 教科別の内容は次の通りになる。
熊本市教員採用試験 二次選考(7/26-8/8)の全体像・配点250〜310点満点・対策をまとめた完全ガイド。1次と独立判定/論文40点/模擬授業60点/個人面接×2で150点 という熊本市特有の構造を元教員が徹底解説。熊本県との違いも整理。
熊本県教員採用試験 二次考査(7/26-31)の全体像・配点300点満点・対策をまとめた完全ガイド。1次と独立判定/論述試験60点(英語30)/個人面接①②120点/模擬授業は小中のみ という熊本特有の構造を元教員が徹底解説。
栃木県教員採用試験 二次試験(8/20-22 面接・論作文、8/23 実技)の全体像・推定配点・対策をまとめた完全ガイド。個人面接①(人間性・協調性・堅実性)と個人面接②(指導力・対応力・判断力)の二段構え、論作文/小論文(高校・特支・養護高特のみ・600〜1,000字50分)、栃木県教育振興基本計画の活用法を元教員が徹底解説。
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