アフィリエイトリンクを含む記事です。
名古屋市の二次試験は7月18日(土)と19日(日)の2日間で行われる。
今年から、名古屋市の個人面接は2回制になった。 従来の集団面接が廃止され、「個人面接Ⅰ」と「個人面接Ⅱ(模擬指導含む)」という2本立てに変わっている。 この変更を知らずに「個人面接1回分」の準備だけしてきた受験者と、変更の意味を理解して2本それぞれに準備してきた受験者とでは、土俵の立ち方から違う。
名古屋市の面接には、他の自治体にはない独自の文脈がある。 「コンパスぷらん」と「ナゴヤ学びのコンパス」という名古屋市の教育方針、なごや子ども応援委員会という支援体制、外国にルーツを持つ児童生徒が多く在籍するという大都市ならではの学校現場の実情——これらを面接でどう使えるかが、名古屋市らしい回答を作れるかどうかの分かれ目だ。
このページでは、名古屋市の個人面接の構造から頻出質問15問の回答骨格、模擬指導の対策、名古屋市の地域文脈、直前1週間の動き方まで、一本にまとめる。 小論文(論作文)の対策は名古屋市 教員採用試験 小論文対策に詳しく書いたので、面接と並行して準備してほしい。
面接対策も論作AI。 論作文の添削を通じて「自分の教育観を言語化する」練習が、面接での語りの質を底上げする。 論作文の添削は登録後3回まで無料なので、今夜1本書いてみてほしい。 → 無料登録はこちら
令和8年度採用(令和8年7月実施)の二次試験は、**7月18日(土)・19日(日)**の2日間で実施される。
二次試験の構成は以下の通りだ。
| 試験種目 | 内容 |
|---|---|
| 個人面接Ⅰ | 自己分析・教員としての情熱・志望動機を中心に評価 |
| 個人面接Ⅱ | 模擬指導(冒頭)+実践的な指導力・対応力を評価 |
| 実技試験 | 一部教科等のみ実施 |
最大の変更点は、従来の集団面接が廃止されて個人面接が2回になったことだ。 1回目と2回目では評価する観点が明確に違う——この構造の違いを理解した上で準備を立てることが、2回制対策の基本になる。
配点の詳細や最新の試験形式は年度で変わることがあるため、名古屋市教育委員会の公式サイトの実施要項で確認しておきたい。
個人面接Ⅰでは、「この人がなぜ教員を目指しているのか」「自分をどれだけ客観的に見られているか」が中心テーマになる。
自己アピールシートに記載した内容をもとに、面接官が深掘り質問を入れてくる構造だ。 「なぜ教員になりたいか」「なぜ名古屋市か」「自分の強みは何か」「学生時代に力を入れたことは」——これらの問いに対して、「具体的なエピソードと、そこから得た気づき、教員として活かしたいこと」という3点セットで語れることが評価の分岐点になる。
評価で重視されること:
個人面接Ⅱは、冒頭に模擬指導が組み込まれている。 模擬指導が終わった後、面接官が模擬指導の内容について深掘り質問を入れ、さらに実践的な指導力に関する質問に移行する流れだ。
集団討議がなくなり個人の指導力を直接見る形に変わったという点で、「この人が実際の教室に立ったとき、子どもに何ができるか」を見る試験に重心が動いたと理解しておく。
模擬指導で問われること:
模擬指導の課題は受験者に提示される形になっている。 最新の実施形式と課題提示の方法については、名古屋市の試験要項を必ず確認してほしい。
名古屋市の面接では、1次試験当日に提出する「自己アピールシート」が面接の起点になる。 両面印刷で記入する形式で、記載内容をもとに面接官が質問を組み立てる。
自己アピールシートを「提出する書類」として処理してしまうと、面接当日に大きなロスが生まれる。 「自分の面接用の設計図を書く作業」として取り組み、記載した内容の一つひとつに深掘りへの備えをしておくことが、個人面接Ⅰ対策の核になる。
論作AI制作チームの元小学校教員は、面接官として採用試験に関わった経験を持つメンバーの言葉をこう整理する。 「自己アピールシートの内容と、面接での話の中身がずれていると、面接官には必ず伝わる。書いたことに責任を持って話せる状態を作ることが、まず第一歩」。
名古屋市の面接を受けるなら、この2つの言葉は事前に押さえておく。
**コンパスぷらん(第4期名古屋市教育振興基本計画)**は令和6〜10年度(2024〜2028年度)の5年間を対象にした、名古屋市教育の基本計画だ。 「子ども中心の学び」を全体のコンセプトに掲げており、令和5年9月に公表された「ナゴヤ学びのコンパス」(名古屋市の学びの方針)を土台にして策定されている。
ナゴヤ学びのコンパスが示す中心的な考えは、「自律して学び続ける子を育てる」という点にある。 幼児期から青年期まで一貫して「子ども中心の学び」を大切にする——知識を与えるのではなく、子どもが自分で考え、動き、学んでいく力を育てることを教員の役割の軸に置くというメッセージだ。
面接でこれをどう使うか。 「コンパスぷらんとは」という定義の暗記を目指すのではなく、「子ども中心の学びという方向性と、自分が大切にしたい教育観がどうつながるか」を語れる状態にしておくことが目的になる。
コンパスぷらんの方向性と、面接で問われることを整理すると、名古屋市が求める教員像は以下の3要素に集約できる。
① 子どもが自分で学ぶ力を引き出せる教員
「教える」より「引き出す」という姿勢。 ナゴヤ学びのコンパスが目指す「自律した学び手」を育てるには、教員が正解を提示するより、子どもが考えるための問いと場を用意することが求められる。 授業の組み立て方、発問の仕方、評価の在り方に、この考えが滲み出るかどうかが見られる。
② チーム学校として動ける教員
名古屋市には「なごや子ども応援委員会」という支援体制がある。 スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・地域のサポーターが連携して、子どもを学校と地域の両面から支える仕組みだ。 担任一人で抱え込まず、専門職・地域・保護者と連携しながら動ける姿勢——これを面接で語れるかどうかが、名古屋市らしい教員像につながる。
③ 多様な背景を持つ子どもを当然の前提として教室に立てる教員
名古屋市は政令市として外国にルーツを持つ児童生徒が多く在籍する地域だ。 名古屋市教育委員会は「初期日本語集中教室」「日本語通級指導教室」という2段階の日本語支援体制を設けており、それを担任が活用して連携するという実務的な想定がある。 「多様性へ配慮します」という抽象論ではなく、具体的な支援体制を知った上で動ける教員を求めている。
面接で「なぜ名古屋市か」「他の自治体ではなく名古屋市でなければいけない理由は?」と来たとき、以下の要素と自分の教育観を接続できると回答に厚みが出る。
「名古屋が地元だから」はそれ自体を責められることはないが、深掘りに備えて名古屋市の教育施策との接点を一点だけでも持っておく。
Q1. なぜ教員になりたいのですか
定番の問いだが、「子どもが好きだから」で止まると薄い。 「どんな子どもの、どんな場面で、何を感じたか」という具体のエピソードまで踏み込んで語れるかどうかが評価の分岐点だ。
回答の骨格:
「○○という場面で△△という経験をしたことが、教員を目指す出発点になっています。 そこで感じた□□という気づきを、名古屋市の教室で子どもたちと一緒に確かめながら働いていきたいと思っています」
「その経験から、あなたが大切にしたい教育観は何ですか」という形で、さらに一段掘り下げられることが多い。 エピソード単体で終わらせず、そこから見える教育観までセットにして準備しておくと安心だ。
Q2. なぜ名古屋市を志望するのですか
名古屋市受験者が最もつまずきやすい質問だ。
使えるポイント:
回答の骨格:
「名古屋市が掲げる『子ども中心の学び』という方向性に共感しています。 子どもが自分で考えて動く力を育てることを、自分も教員として軸に置きたいと思っており、その方向性が名古屋市のコンパスぷらんと重なっています。 また、なごや子ども応援委員会のような専門職や地域との連携を前提とした支援体制が整っている場所で、チームとして子どもを支える教員として働きたいと考えて名古屋市を選びました」
「愛知県との違い」「他市ではなく名古屋市の理由」まで深掘りが来ることがある。 「名古屋市立学校の教員として名古屋市のこの地で長く働き続けたい」というイメージを持って臨む。
Q3. 自己アピールシートに書いた○○について、もう少し詳しく聞かせてください
自己アピールシートの内容を起点にした深掘りは、個人面接Ⅰで最も多く発生する質問パターンだ。 記載した全項目について、「STAR法(状況→課題→行動→結果)」で語れる準備をしておく。
「学んだこと」より「そこから教員としてどう活かすか」という方向に話を着地させると評価が上がる。
Q4. あなたの強みと弱みを教えてください
弱みを語るときは、「それをどう改善しようとしているか」まで語ること。 「○○という傾向があるので、□□を意識して取り組んでいます」という形で締める。
「弱みがない」「完璧なのでありません」という答えは、逆に警戒される。 正直な弱みと、それへの対処を一言添えれば十分だ。
Q5. 学生時代に力を入れたことは何ですか
子どもとの関わりや教育ボランティアの経験がある場合は使えるが、なくても問題はない。 ゼミや部活、アルバイトでの経験を「教員として活かせること」という視点で語り直せるかどうかが評価に出る。
Q6. 理想の教師像を教えてください
面接官がよく聞くのは「寄り添う」という言葉そのものではなく、その中身だ。 どんな場面で、どんな子どもに対して、どう動くのかを言えなければ、耳あたりのいい言葉で終わってしまう。
名古屋市の文脈で使えるキーワードは「子ども中心の学び」と「自律した学び手」だ。
回答の骨格:
「子どもが自分で考えて動ける力を育てることを、教員としての軸にしたいと考えています。 具体的には、○○という学習場面で□□のような問いかけをして、子どもが自分の言葉で答えを探す時間を丁寧につくることを大切にしたいと思っています。 名古屋市が掲げる子ども中心の学びという方向性と、この自分の教育観は重なっています」
Q7. 子どもとの信頼関係をどう築きますか
個人面接Ⅰでこの質問が来たときは、抽象論より実習・ボランティア・アルバイトで子どもと接した具体的な場面から入ると説得力が出る。 「話を最後まで聞く」「名前を呼ぶ」「小さい変化に気づく」といった行動レベルまで落とし込んで語れるかどうかが評価の分岐点だ。
Q8. ICTをどう授業に活用しますか
名古屋市でも1人1台端末の活用が進んでいる。 「ICTを使います」ではなく、「どの学習場面で、何のために使うか」という具体の授業イメージまで語れるかどうかが問われる。
名古屋市の文脈で使える切り口:
「デジタルを使うことが目的ではなく、子どもの学びの質を高めるための手段として使う」という軸を一言添えると、答えが締まる。
Q9. いじめを発見したとき、どう動きますか
名古屋市は独自の「名古屋市いじめ防止基本方針」を持ち、いじめ問題への取り組みに組織として力を入れている自治体だ。 令和5年1月に同方針が改定されており、生徒指導提要(令和4年12月改訂)を踏まえた対応が求められる。
最低限おさえておく動き:
「加害側の子どもへの対応は?」という深掘りが来ることがある。 「責めるのではなく、その子の言葉を聞く機会をつくる」という方向で答えられると現場感が出る。
Q10. 不登校の子どもへの対応をどう考えますか
名古屋市では不登校・いじめなどに関する取り組みが教育施策の重点に位置づけられている。
回答の骨格:
「登校することだけをゴールにしない、という前提を持ちます。 まず保護者と連携して、子どもにとって安心できる場所や関わり方を一緒に探します。 別室登校・オンライン活用・専門機関との連携など、選択肢を幅広く持って動きます。 名古屋市のなごや子ども応援委員会のスクールソーシャルワーカーとの連携も視野に入れながら、組織として対応することを基本にします。 学校に来られない期間も、『あなたのことを忘れていない』というメッセージを届け続けることが担任としての役割だと考えています」
「家庭訪問はどうするか」という追加質問が来ることがある。 「本人・保護者の意向を確認しながら判断する。無理な接触が逆効果になることもある」という答えが現場感のある回答になる。
Q11. 外国にルーツのある子どもへの対応
名古屋市の学校現場では、外国にルーツを持つ児童生徒が一定数在籍しているという現実がある。 名古屋市教育委員会は「初期日本語集中教室」(日本語がほとんど話せない段階)と「日本語通級指導教室」(日常会話はできるが学習言語に課題がある段階)という2段階の支援体制を設けている。
「外国籍の子どもが来たらどうするか」という一般論ではなく、「名古屋市の支援体制を知った上で動ける教員」という姿勢で語れると評価が上がる。
回答の骨格:
「まず、名古屋市の日本語指導支援体制(初期日本語集中教室・通級指導教室)につながるための相談窓口を確認し、必要な手続きを早い段階で進めます。 教室の中では、視覚教材・ICTを活用したルビ表示・ペア学習の配置など、日本語でのコミュニケーションに配慮した工夫を取り入れます。 同時に、その子の文化的背景をクラス全体で共有する機会を設けて、多様な背景を持つ子がいることが当然の環境をクラスとして育てることを大切にしたいと思っています」
Q12. 保護者からの相談・クレームにどう対応しますか
「受け止める→確認する→組織として対応する」という3段の動きが基本だ。 「担任一人で解決しようとしない」「管理職に相談する」という姿勢が評価される。
新任期に一人で抱え込んで追い詰められていく例は、現場では珍しくない——論作AI制作チームの元小学校教員も何度も見てきた光景だという。面接で「一人で解決したい」という響きが出ると、その未来を連想させて逆に不安を持たれる。
Q13. 特別支援教育への理解と対応
通常学級の中にも特別な支援を必要とする子どもがいるという前提で語る。
回答の骨格:
「個別の教育支援計画を確認し、特別支援コーディネーターと早い段階で連携します。 授業では、指示の視覚化・板書の構造化・活動の見通しを持たせる工夫を、クラス全体にとっても学びやすい環境の設計として取り組みます。 特別支援の視点をユニバーサルデザインとして活用することが、全ての子どもにとっても学びやすい教室につながると考えています」
Q14. 採用されたら、まず最初にどんなことに取り組みたいですか
遠い理想より、「最初の1〜2ヶ月でやること」というイメージで語れると現実感が出る。 名古屋市の施策と絡めた内容を1点入れると名古屋市への理解が伝わる。
例:
Q15. 模擬指導後の深掘り:この場面で大切にしたことは何ですか
個人面接Ⅱの模擬指導の後、「この指導で大切にしたことは何か」「他の対応もあったのではないか」という問いが来ることがある。
答え方の骨格:
「○○という場面では、まず子どもの気持ちを受け止めることを最初に意識しました。 その上で、△△という理由から□□という対応を選びました。 振り返ると、××という観点も大切だったと思っており、実際の現場では組織的な連携も並行して動かします」
「正解の指導を完璧に演じること」が目的ではなく、「自分がなぜその対応を選んだか」を言語化できることが問われている。 模擬指導直後の深掘りで詰まらないように、「何を大切にしたか」という自分なりの根拠を一言持っておく。
個人面接Ⅱの冒頭に組み込まれた模擬指導は、「授業の冒頭場面」または「子どもへの対応場面」をシミュレーションする形式が想定される。 課題は事前に受験者に提示される形になっている(最新の実施形式は要項で必ず確認すること)。
「完璧な授業を実演すること」より、「自分の教育観が動きに出ているかどうか」が評価の核心だ。
以下の観点が模擬指導の評価に共通して含まれる。
論作AI制作チームの元小学校教員は、模擬授業の採点についてこう話す。 「採点側が見ているのは、教員が子どもを置き去りにして進めていないかどうかという一点だ。どんなに整った板書でも、子どもの反応を無視して進んでいると、それだけで実践力に疑問が生まれる」。
子どもへの対応場面が出た場合、以下の3段の骨格を体に入れておけばどの設定にも対応できる。
1段目: 受け止める
相手が子どもであれ保護者であれ、まず「聴く」姿勢から始める。 「そうか」「話してくれてありがとう」「それは嫌だったね」——受け止めの言葉なしに解決策に入ると、聞いてもらえていないと感じさせる。
2段目: 確認する
事実と気持ちを整理する。 「いつ頃からそういうことがあった?」「他に気づいていることはある?」という問いで状況を把握する。 決めつけず、情報を集める姿勢が重要だ。
3段目: 動く・つなぐ
自分の対応の範囲を明確にした上で、必要な部分は他の教員や専門機関につなぐという姿勢を示す。 「今日中に確認できることを整理して報告します」「養護教諭・管理職とも情報を共有しながら動きます」といった言葉で、組織的に動けることを伝えられるかが評価の分かれ目になる。
課題提示から模擬指導当日まで、以下の3点を準備しておく。
場面設定の例(イメージ)
「あなたのクラスで、昼休みにいつも一人でいる子どもがいることに気づきました。どのように関わりますか」
口頭回答の例
「まず、その子が一人でいることを選んでいるのか、そうせざるを得ない状況があるのかを見極めることから始めます。 急いで介入するより、日常的な接触の中で様子を観察する期間を設けます。
その子に声をかけるタイミングを選びます。 昼休みに机の周りを回るとき、あるいは授業中にその子の言葉が光った瞬間に「さっきの答え、面白かったよ」と一言伝える——そういう小さな積み重ねが、この子との距離を少しずつ縮めます。
クラス全体としては、グループ活動や係活動の機会に、その子が自然に関われる場面を意図的に設計します。 無理にグループに入れることはせず、その子のペースを大切にしながら、クラスとのつながりが生まれる接点を探します。
状況によっては、養護教諭や学年主任に情報を共有して、担任以外の目でもその子を見守る体制をつくります。 なごや子ども応援委員会のスクールカウンセラーとの連携も視野に入れながら、組織として動きます」
採点官が確認しているポイント
名古屋市の教員を目指すなら、この3点は面接前に頭に入れておく。
① 外国にルーツを持つ子どもが多い学校現場
名古屋市を含む愛知県は、全国でも外国人児童生徒が多い地域の一つだ。 中区・中川区・港区・南区など、市内の複数の地域に外国にルーツを持つ家庭が多く集住している。 名古屋市は「初期日本語集中教室」と「日本語通級指導教室」という2段階の日本語指導体制を設けており、この体制を知った上で担任が連携できるかどうかが現場では求められる。
「外国にルーツの子どもへの対応が問われやすい」という認識を超えて、「名古屋市の学校ではそういう子どもがいることが日常」という前提で語れることが、名古屋市らしい回答につながる。
② いじめ問題への意識の高さ
名古屋市は2018年に市立中学校で起きた生徒の自死事案を受け、いじめ問題再調査委員会が設置されるという経緯を持つ。 その後、名古屋市いじめ防止基本方針は令和5年1月に改定され、組織的な対応と早期発見・早期対応の徹底が強調されている。
この背景を知った上で、「担任一人で抱え込まない」「早期に管理職・専門職に報告する」「加害側の子どもの背景にも向き合う」という動きを語ることが、名古屋市のいじめ対応の文脈に沿う。
③ なごや子ども応援委員会という支援体制
名古屋市には「なごや子ども応援委員会」という、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・地域コーディネーター・子どもサポーターが連携して子どもを多面的に支援する仕組みがある。 不登校・貧困・いじめ・家庭の問題など、複合的な課題を抱える子どもを学校と地域の両面から支えるためのチーム体制だ。
「チーム学校として動く」という観点を面接で語るとき、この体制を一言触れると、名古屋市の教育施策への理解が自然に伝わる。
名古屋市は政令指定都市として、愛知県とは完全に独立した採用権を持つ。 名古屋市に採用された教員は「名古屋市立学校の教員」であり、愛知県立や県内他市町村の学校への異動は原則として発生しない。
この「独立した組織」という点は、面接の志望理由の軸になる。 「名古屋市という都市の学校現場で長くキャリアを積みたい」「名古屋市の教育施策の方向性を現場で実践したい」という語り方が、愛知県受験者とは明確に異なる回答になる。
「愛知県とどちらが第一志望か」という直接質問が来ることもある。 「名古屋市が第一志望です」という一言と、その理由を一文で語れる準備をしておく。
名古屋市の面接と小論文(論作文)を効率よく対策するには、名古屋市の過去問と面接・論作文の型を磨ける一冊の組み合わせが最短ルートだ。


面接対策も論作AI。 書いて添削を受けることで、面接で語れる「自分の言葉」が磨かれる。 特に論作文(小論文)で自分の教育観を文章化する練習は、面接の語りの土台になる。 論作文の添削は登録後3回まで無料(クレジットカード登録不要)なので、今夜1本書いてみてほしい。 → 無料登録はこちら
名古屋市教育委員会は個人面接の実出題を年度別・校種別には公式公開していない。ここでは公式に示されている名古屋市が求める教師像・コンパスぷらん・個人面接Ⅰ/Ⅱの評価構造をもとに、校種ごとに問われやすい角度を一般化して整理する。「◯◯年度にこう聞かれた」という年度特定の質問は、確認できる記録がないため書かない。
先に断っておく。 名古屋市の個人面接は令和8年度から2回制に変わったばかりで、校種別・年度別の実出題データはまだ公式に蓄積されていない。 以下は、ここまで見てきた名古屋市が求める教師像3要素——子どもが自分で学ぶ力を引き出せる教員、チーム学校として動ける教員、多様な背景を持つ子どもを当然の前提として教室に立てる教員——と、個人面接Ⅰ(自己分析・情熱)・個人面接Ⅱ(模擬指導・実践対応力)という評価構造に、校種ごとの現場の違いを重ねて一般化したものだ。 特別支援学校・養護教諭・栄養教諭は、名古屋市が校種別・職種別の情報をさらに公開していない領域が多く、他校種以上に一般論の域を出ない点を先に断っておく。
一人の担任が全教科・生活指導・保護者対応を丸ごと引き受ける校種だ。コンパスぷらんの「子ども中心の学び」を学級経営という総合力の中でどう体現するかが、個人面接Ⅰ・Ⅱ双方を貫く軸になる。
面接官が見ているもの
小学校の担任は、国語も算数も体育も、生活指導も保護者対応も、ひとりで丸ごと引き受ける立場にある。個人面接Ⅰでは、自己アピールシートに書いた経験が学級経営全体にどう活きるかが深掘りされやすい。個人面接Ⅱの模擬指導は授業の一場面を切り取った内容になりやすく、教材知識の正確さより「子どもの顔を見ながら話せているか」が見られる。
頻出しやすい質問の傾向
答え方の勘所
理想の学級像を情感的な言葉で語るだけでは、面接官の記憶に残らない。ナゴヤ学びのコンパスが掲げる「自律した学び手」というキーワードと、自分が具体的にどんな場面で子どもの考える力を引き出したいかを接続して語れると、名古屋市らしい回答になる。
一人の教員に教科指導・部活動・進路指導が集中する校種だ。個人面接Ⅱの模擬指導では、専門教科の力量と、思春期の生徒への言葉のかけ方の両方が同時に試される。
面接官が見ているもの
面接官がまず見るのは、受験者を教科指導者としてどこまで信頼できるかという専門性の見立てだ。そこに、思春期の生徒を相手に学級経営と生徒指導を両立できるかという観点が重なってくる。「チーム学校として動ける教員」という求める教師像は、生徒指導を担任一人で抱え込まず、学年主任・専門職と連携できるかという観点で確認されやすい。
頻出しやすい質問の傾向
答え方の勘所
「まず話を聞く」という姿勢だけでは、浅い回答に聞こえてしまうことがある。論作AI制作チームの元小学校教員は、中学生は自分の話をきちんと最後まで聞いてもらえたかに敏感だと捉えている。そのうえで譲れない部分ははっきり伝えるというバランスまで語れると、思春期特有の難しさへの理解が面接官に伝わりやすくなる。
名古屋市立の高校を受験する場合、教科の専門性がより強く問われる校種。政令市として独立した採用体制を持つという名古屋市の立ち位置を、進路指導や教科指導とどう結びつけて語るかが問われやすい。
面接官が見ているもの
高校は教科の専門性がまず前提として問われる校種だ。その上で、名古屋市が政令市として独自の採用・育成体制を持つ組織であることを踏まえ、「なぜ愛知県立ではなく名古屋市立か」という深掘りに耐えられるかが見られやすい。個人面接Ⅱの模擬指導は授業設計の骨格が頭に入っているかを問う内容になりやすい。
頻出しやすい質問の傾向
答え方の勘所
高校区分は名古屋市が公式に示す情報が他校種より少ない。「名古屋市立学校の教員として、この地で長くキャリアを積みたい」という、政令市ならではの志望理由を自分の教科指導への思いと結びつけて語れる状態にしておくと、深掘りへの備えになる。
個々の子どもの実態把握と支援計画への理解が土台になる校種。「多様な背景を持つ子どもを当然の前提として教室に立てる教員」という求める教師像が、そのままこの校種の評価軸に重なる。
面接官が見ているもの
面接で問われるのは、目の前の子ども一人ひとりの実態をどこまで丁寧に把握し、そこから支援を組み立てられるかという個別対応の力だ。個人面接Ⅱの模擬指導では、子どもへの言葉かけの丁寧さと、想定外の反応への柔軟な対応力が見られやすい。名古屋市が掲げる「チーム学校として動ける教員」という観点は、この校種では医療・福祉・保護者との連携姿勢として確認されやすい。
頻出しやすい質問の傾向
答え方の勘所
評価で見られるのは専門知識の広さそのものではなく、一人で判断せず専門職や保護者と連携して動く姿勢の方だ。論作AI制作チームの元小学校教員によれば、特別支援の面接で信頼を得るのは、自分だけで判断できない領域があると分かった上で、誰とどう連携するかを具体的に言える受験者だという。
保健室という一つの場所から、学校全体の健康課題を見渡す立場にある。個人面接Ⅱの模擬指導は保健指導の場面が題材になりやすく、担任や管理職とどう情報を共有するかという姿勢が評価の軸になる。
面接官が見ているもの
保健室に来る子どもを見るとき、けがや体調不良という表面の症状の奥に何があるかに気づけるかどうかが、養護教諭ならではの観察力として見られる。いじめ・家庭環境の変化・不登校の兆しが、体調不良という形で表れているケースは少なくない。そこで得た気づきを担任や管理職とどう共有するかという連携の姿勢が、名古屋市が求める「チーム学校として動ける教員」という教師像と重なってくる。
頻出しやすい質問の傾向
答え方の勘所
養護教諭は、年度や校種を特定した質問の記録がほとんど見当たらない区分だ。ここに挙げた観点は、保健室での対応と学校全体との連携という職務の性質から導いた想定として整理している。「保健室からの一言が担任の対応を早くする」という具体的な場面を、自分の言葉で持っておくと語りに厚みが出る。
食育指導と給食管理の両方を担う校種。個人面接Ⅱの模擬指導は食育の授業として実演される想定になりやすく、外国にルーツを持つ子どもへの配慮という名古屋市の地域文脈と結びつきやすい。
面接官が見ているもの
栄養教諭には、食育指導という授業の担い手としての顔と、学校全体の給食を管理運営する立場の顔がある。この二つをどう両立させているかという視点で、面接では質問が組み立てられやすい。名古屋市は外国にルーツを持つ児童生徒が多く在籍する地域であり、文化的な背景への配慮を給食運営・食育指導にどう反映させるかという観点も、地域文脈として重なりやすい。
頻出しやすい質問の傾向
答え方の勘所
アレルギー対応には、絶対に事故を起こさないという緊張感が欠かせない一方、面接で語るべきは体制の話だ。一人で背負い込むのではなく、担任・保護者と日頃から情報を共有しておく仕組みをどう作るかを話せると評価される。栄養教諭は給食という毎日必ず訪れる場面を扱う立場だからこそ、子どもの小さな違和感を見逃さない観察力が問われている。
二次試験は7月18日(土)・19日(日)だ。 逆算すると、7月7日時点でちょうど10〜11日ある。 この期間に何をするかで、面接当日の「語れる量」が変わる。
この4点を、A4用紙1枚に箇条書きで書き出す。 うまい文章に整える必要はない。
この4点が言語化されていれば、個人面接Ⅰのほとんどの質問はここから派生して答えられる。
上記4点を声に出して話してみる。 「具体的には?」「その経験から何を学びましたか?」という追加質問を自分で設定して、答えを出す練習をする。 答えられなかった質問は書き出して、翌日に自分なりの答えを作る。
名古屋市固有テーマ(コンパスぷらん・なごや子ども応援委員会・外国にルーツの子ども)への回答を、最低1問ずつ声に出して通す。
課題が提示されている場合は、その課題に対して「授業の最初の1分」を声に出して通す。 「受け止める→確認する→動く」という3段の骨格が自然に出てくるか確認する。 「なぜその対応を選んだか」という根拠を一言言語化しておく。
模擬指導の後に来る深掘り質問「この場面で大切にしたことは?」への答えも、30秒で話せる形で準備しておく。 実際の指導が完璧でなくても、「自分がどう考えてその対応を選んだか」が語れれば評価は取れる。
提出した自己アピールシートを再度読み込み、「もし面接官なら、ここから何を聞くか」という視点で深掘り質問を自分で10問作る。 答えられない箇所があれば、そこが直前に修正すべき弱点だ。
自己アピールシートに書いたエピソードの一つひとつについて、「STAR法(状況→課題→行動→結果)」で語れるか確認する。 特に「そこから教員としてどう活かすか」という着地点が弱いエピソードは、前日までに補強しておく。
「面接Ⅰ→面接Ⅱ」という2回分を連続して、本番想定で通す練習を1〜2回行う。 完璧に話せなくてもいい。 「最初の一言」が出てくれば、本番は動き始める。
友人や家族に面接官役を頼めるなら、「具体的には?」「それはなぜ?」という深掘り質問を入れてもらうことで、本番に近い状況を体験できる。 一人での練習だけでは見えにくい「詰まるポイント」が、相手がいると浮かび上がってくる。
「明日、一問目にどう答えるか」を頭の中で一度なぞったら、それで終わりにする。 「なぜ教員になりたいか」という一問目の答えを静かに整理して、早く寝る。
体調管理も対策の一部だ。 とりわけ前日の睡眠不足は、翌日の面接での受け答えの質にそのまま跳ね返ってくる。
Q1. 名古屋市の個人面接は何回ありますか?
令和8年度採用試験から個人面接は2回制になりました。 個人面接Ⅰでは自己分析や教員としての情熱が、個人面接Ⅱでは模擬指導を含む実践的な指導力と対応力が問われます。 従来あった集団面接は廃止されています。 二次試験は7月18日(土)・19日(日)に実施されます。
Q2. 名古屋市の模擬指導はどんな形式ですか?
個人面接Ⅱの冒頭で実施されます。 授業場面や子どもへの対応場面をシミュレーションする形式で、その後の面接で内容についての深掘り質問が入ります。 課題は事前に受験者に提示される形になっていますが、実施形式の詳細は名古屋市教育委員会の公式発表で必ず確認してください。
Q3. 「なぜ名古屋市か」への答え方がわかりません
「名古屋が地元だから」だけで終わると深掘りに弱くなります。 コンパスぷらんが掲げる「子ども中心の学び」という方向性、なごや子ども応援委員会のような地域連携型支援体制、外国にルーツを持つ子どもへの2段階の日本語支援体制——名古屋市の独自施策との接点を一点でも語れると回答に厚みが出ます。 「政令市として独立した採用体制を持つ組織で長くキャリアを積みたい」という切り口も有効です。
Q4. 名古屋市の面接で「コンパスぷらん」は覚えておく必要がありますか?
名称を暗記するより「中身がどんな方向性か」を理解しておく方が実用的です。 コンパスぷらん(令和6〜10年度)は「子ども中心の学び」を軸に、自律して学び続ける子を育てることを掲げています。 面接で教育観や理想の教師像を語るとき、この方向性と自分の考えを接続できれば、名古屋市らしい回答になります。 暗記より「自分の言葉でコンパスぷらんの何に共感したか」を一言で話せる状態を目指してください。
Q5. 自己アピールシートはどう準備すればいいですか?
名古屋市の面接は自己アピールシートをもとに深掘り質問が来る構造です。 「なぜ教員か」「自分の強み」「学生時代の経験」など記載した内容の一つひとつに、「具体的なエピソード→そこからの学び→教員として活かしたいこと」という3点セットで準備しておくことが最短の対策です。 「書いたことに責任を持って話せる状態を作る」という意識で、自己アピールシートと面接回答の準備を一体化させることが重要です。
面接対策も、論作AIの面接練習AIで。 いま無料開放中だ。 AI面接官が名古屋市の傾向を踏まえた想定質問を出し、あなたの回答に5観点100点で採点+改善のフィードバックを返す。 自己アピールシートの深掘り、「なぜ愛知県ではなく名古屋市か」——この記事で見てきた頻出質問を、その場で壁打ちできる。
名古屋市は一次で小論文(抽象題・500〜600字)もある。 名古屋市 小論文対策とあわせて、書く言葉と話す言葉の両方を仕上げてほしい。 登録後すぐ、クレジットカード登録も不要で使える。
参考情報源
本記事の試験形式・日程は2026年7月時点の情報をもとにしています。年度が変われば内容が変更されることもあるため、最新の実施要項は名古屋市教育委員会の公式ページで必ず確認してほしい。
岡山県公立学校教員採用候補者選考試験の二次試験対策。グループワーク・個人面接・模擬授業(養護は模擬場面指導)の評価観点、校種別倍率、地域枠・初任地希望制度まで、実施要項の公式情報だけで整理した。岡山県は論作文(小論文)を実施しない自治体。
福島県教員採用試験の二次試験(面接)を元教員が解説。論作文(小論文)を実施しない福島県は、模擬授業(養護は場面指導)と個人面接の2つに配点が集中する構造。A〜E5段階評価の観点、名簿A・B制度、地域採用枠まで小中高特支養護の校種別に整理した。
愛媛県教員採用試験の個人面接(配点20点・全校種共通)対策を校種別にまとめた完全ガイド。二次試験は8月18日(火)〜21日(金)、松山市・大阪府の2会場から選択。小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭は面接に加えて小論文(論作文)、高校は模擬授業、特別支援学校は場面指導が課される三分岐構造を踏まえて、校種ごとの面接対策ポイントと直前チェックリストを元教員がまとめました。
合格に必要なテーマ・自治体・用語を、ハブページからまとめて辿れます。