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京都府の教員採用試験は、面接が一度で終わらない。
一次試験でも個人面接があり、二次試験でも改めて個人面接がある。 筆記と実技だけをこなせば済む自治体も多い中で、京都府は「一次と二次、二段階で面接官と向き合う」という珍しい構造を持っている。
2026年の一次試験はすでに6月13日に実施済みだ。 このタイミングで記事を読んでいる人の多くは、一次を終えて二次に向かっている段階のはずだ。 一次の個人面接をどう乗り切ったにせよ、二次ではもう一段別の試験が待っている。
二次では個人面接に加えて、教育実践力テストという試験が課される。 このテストの中身が、校種によってはっきり分かれる。 小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・栄養教諭は模擬授業と口頭試問、養護教諭は場面指導と救急救命——同じ「教育実践力テスト」という名前でも、受ける内容がまったく違う。
この記事では、論作AI制作チームの元小学校教員が、京都府の面接を「一次(終了)→二次(個人面接+教育実践力テスト)」という時系列で整理し、二次の教育実践力テストが校種でどう分岐するかを軸に、6区分それぞれの対策の考え方をまとめた。 一次を終えたばかりで「次は何を準備すればいいのか」がまだ整理できていない人にも、二次まで残り時間が少なく効率よく仕上げたい人にも、同じ地図として使えるように書いている。
京都府教育委員会は、個人面接・教育実践力テストで実際に出た質問や課題を年度別・校種別に公式公開していない。 以下の校種別の内容は、京都府教育委員会が公式に示している試験構成をもとに一般化して整理したもので、「この年にこう聞かれた」という事実として書いたものではない点を先に断っておく。
京都府は一次試験にも二次試験にも個人面接がある。一次は筆記(小論文・教職教養・専門)と同じ日に個人面接まで終える必要があり、二次では個人面接に加えて校種別の教育実践力テストが加わる。
まず全体の構造を整理しておく。
| 段階 | 試験内容 | 対象 | 実施時期 |
|---|---|---|---|
| 一次試験 | 小論文(600字・40分)・教職教養(40分)・専門教養・個人面接 | 全校種 | 2026年6月13日に実施済み |
| 二次試験 | 個人面接 + 教育実践力テスト | 全校種(教育実践力テストの内容は校種で分岐) | 8月中旬が目安、確定日は一次結果通知で個別案内 |
一次試験の段階で、すでに個人面接を一度経験している。 筆記試験と同じ日に面接まで組み込まれているため、一次を受けた人は「教職教養の答案を書いた直後に面接官の前に座る」という、かなり負荷の高い1日を経験しているはずだ。 その一次を突破して二次に進むと、今度は個人面接をもう一度受けることになる。
ここで多くの受験者が戸惑うのが、「一次で面接をやったのに、二次でもまた面接があるのか」という点だ。 一次の個人面接と二次の個人面接は、位置づけが異なる試験として別々に実施される。 一次を突破したからといって、二次の個人面接の準備を省略していい理由にはならない。
もうひとつ、二次で新しく加わるのが教育実践力テストだ。 これは個人面接とは別枠の試験で、校種によって課される内容がまったく違う。 次の章で、この教育実践力テストの中身を詳しく見ていく。
教育実践力テストは、小学校・中学校・高校・特別支援学校・栄養教諭では模擬授業と口頭試問、養護教諭では場面指導と救急救命という、まったく別の内容になる。自分の校種がどちらに該当するかを最初に確認してほしい。
「教育実践力テスト」という名前だけを見ると、全校種共通の1種類の試験のように思えるかもしれない。 実際は違う。 京都府教育委員会が示す区分では、教育実践力テストの中身は次の2パターンに分かれる。
| 校種 | 教育実践力テストの内容 |
|---|---|
| 小学校(・特別支援学校小学部) | 模擬授業・口頭試問 |
| 中学校(・特別支援学校中学部) | 模擬授業・口頭試問 |
| 高等学校(・特別支援学校高等部) | 模擬授業・口頭試問 |
| 特別支援学校 | 模擬授業・口頭試問 |
| 栄養教諭 | 模擬授業・口頭試問 |
| 養護教諭 | 場面指導・救急救命 |
見てのとおり、養護教諭だけが独立した内容になっている。 授業を行う立場ではなく、学校の保健を専門的に担う立場だからこそ、「授業を見せる」形式ではなく「場面への対応力」「救急時の判断・処置」という、養護教諭の職務そのものを試す構成になっている。
それ以外の校種——小学校・中学校・高校・特別支援学校・栄養教諭——は、模擬授業と口頭試問という共通の枠組みで実施される。 ただし「共通の枠組み」であっても、実際に見せる授業の教科・題材・対象学年は校種によってまったく違う。 小学校であれば全教科を横断する内容になり得るし、中学校・高校であれば自分の教科の授業を見せることになる。 栄養教諭であれば食に関する指導、特別支援学校であれば対象となる子どもの実態に応じた指導という形になる。
口頭試問は、模擬授業を行った直後、その授業について問われる時間だと考えておくのが自然だ。 「なぜその発問を選んだか」「授業の中で工夫した点は何か」——自分が今しがた見せた授業を、自分の言葉で説明し直す力が求められる。 原稿を用意して授業だけを演じ切るのではなく、演じた内容を後から言語化できる状態にしておくことが、模擬授業・口頭試問型の校種すべてに共通する準備の軸になる。
教育実践力テストの確定日時・当日の詳細な進行(持ち時間や課題の提示方法など)は、一次試験の結果通知とあわせて個別に案内される。 本記事執筆時点で、京都府教育委員会の公式要項に固定の実施日は示されていない。 「8月中旬」という時期の目安は持ちつつも、確定した日程は必ず自分宛の受験案内で確認してほしい。
一次で語った志望動機や教育観は、二次でそのまま繰り返せばいいわけではない。二次の個人面接では、一次で語った内容と、教育実践力テストで見せた実践との一貫性が問われると考えておきたい。
一次の個人面接でどんな質問が出たか、京都府教育委員会は年度別に公式公開していない。 ただ、教員採用試験の個人面接で共通して問われやすいのは、「なぜ教員を目指すのか」「これまでどんな経験を積んできたか」「教員としてどんな学級・授業をつくりたいか」といった、志望動機と教育観の土台になる部分だ。 一次の面接でこうした問いに答えた記憶があるなら、その内容を一度、自分の言葉で書き出しておくことをすすめる。
二次の個人面接では、一次で語った教育観がそのまま繰り返されるとは限らない。 むしろ、模擬授業・口頭試問(養護教諭は場面指導・救急救命)で実際に見せた実践と、一次で語った教育観がどれだけ一致しているかが見られると考えておいた方がいい。 「言っていることとやっていることが一致している」という印象を面接官に持ってもらえるかどうかは、一次の記憶を自分の中でどれだけ整理できているかにかかっている。
一次を突破した直後は、二次の教育実践力テストの準備に意識が向きやすい。 実技の練習と並行して、一次で自分が何を語ったかを振り返る時間も、短くていいので確保しておきたい。
小学校・中学校・高校・特別支援学校・養護教諭・栄養教諭、6区分それぞれの二次教育実践力テストの中身と、面接で問われやすい視点を整理した。京都府教育委員会は年度別・校種別の実出題を公式公開していないため、以下は試験構成から一般化した内容であることを前提に読んでほしい。
二次の教育実践力テストは模擬授業・口頭試問。全教科を担任する立場だからこそ、口頭試問では「なぜこの教科・場面を選んだか」より「学級全体をどう見ながら授業を組み立てたか」という視点が問われやすい。
小学校は学級担任として全教科を教える立場にある。 模擬授業でどの教科・単元が課されるにせよ、口頭試問では「この授業を、学級のどんな子どもたちを思い浮かべながら組み立てたか」という視点が問われやすい。 一つの授業の背後に、学級経営全体の考え方がにじみ出るかどうかが見られていると捉えておくといい。
個人面接では、志望動機・教育観に加えて、学級経営や生徒指導に関する場面対応が問われることが多い。 京都府教育振興プランが掲げる「気づく力(児童生徒一人一人を深く理解し、小さな変化にも気づく力)」は、小学校の学級担任という立場と特に結びつきやすい観点だ。 面接で教育観を語るときは、抽象的な理念だけで終わらせず、「子どもの小さな変化にどう気づき、どう動くか」という具体的な行動レベルまで落とし込んで話せるようにしておきたい。
一次の個人面接ですでに一度、志望動機や教育観を言葉にしているはずだ。 二次の個人面接では、同じ内容を繰り返すのではなく、一次で話した内容を土台にしながら、模擬授業・口頭試問で見せた実践との一貫性が問われると考えておくのが自然だ。
二次の教育実践力テストは模擬授業・口頭試問。自分の教科の専門性を見せる場面であり、口頭試問では「専門的な内容を生徒にどう伝えるか」という翻訳力が問われやすい。
中学校は教科担任制であり、模擬授業では自分の専門教科の授業を見せることになる。 口頭試問で問われやすいのは、授業内容の専門性そのものよりも、「その内容を、目の前の生徒にどう伝わる形に変換したか」という点だ。 知識を正確に持っていることは前提であり、それを中学生の理解に合わせて再構成できるかが評価の軸になる。
個人面接では、思春期の生徒への対応、生徒指導と教科指導の両立といった、中学校特有の場面が問われやすい。 京都府教育振興プランの「伸ばす力(それぞれの個性や能力を最大限に伸ばす力)」は、教科指導を通じて一人ひとりの理解度に差がある生徒にどう向き合うかという文脈で語りやすい観点だ。
二次の教育実践力テストは模擬授業・口頭試問。教科の専門性に加えて、進路という高校ならではの文脈をどう語れるかが問われやすい。
高校も教科担任制であり、模擬授業では専門教科の授業を見せる。 中学校との違いは、生徒が卒業後の進路をより具体的に意識している段階にあるという点だ。 口頭試問や個人面接では、「この教科の学びが、生徒の進路にどうつながるか」を自分の言葉で説明できるかが問われやすい。
京都府教育振興プランの「展望する力(広い視野で時代や社会、環境の変化を的確につかみ取り、未来を展望する力)」は、高校段階の進路指導と結びつけて語りやすい観点だ。 教科の専門性と、生徒一人ひとりの将来という2つの軸を、同じ答えの中で結びつけられるかが評価されると考えておきたい。
二次の教育実践力テストは模擬授業・口頭試問。障害のある子ども一人ひとりの実態に応じた指導をどう組み立てたか、その根拠を自分の言葉で説明できるかが軸になる。
特別支援学校の模擬授業は、対象となる子どもの実態(年齢・障害の状態など)を踏まえた指導が課される。 口頭試問では、「なぜその配慮・手立てを選んだか」を専門用語に頼らず、平易な言葉で説明できるかが見られやすい。 「同じねらいに向かうために、その子に合わせて手段をどう調整したか」という説明の仕方の方が、面接官には伝わりやすい。
個人面接では、保護者・関係機関との連携、自立と社会参加を見据えた指導観が問われることが多い。 京都府教育振興プランの「つながる力(他の教職員・保護者・地域社会・多様な専門人材と連携・分担する力)」は、特別支援学校の実践と特に結びつきやすい観点だ。
二次の教育実践力テストは場面指導・救急救命。授業を見せる他校種とは違い、保健室での対応力・救急時の判断力そのものが試される。
養護教諭だけが、模擬授業・口頭試問ではなく場面指導・救急救命という独立した内容の教育実践力テストを受ける。 場面指導では、子どもが保健室に来た場面を想定した対応が課されると考えられ、救急救命では応急処置の知識・判断力が問われる。 どちらも「知識として知っている」だけでは足りず、その場でどう判断し、どう体を動かすかまでが評価対象になる。
個人面接では、学校保健の専門職としての視点に加えて、担任・管理職・保護者との連携をどう考えているかが問われやすい。 一人で判断を抱え込まず、「まず子どもの話を聞く、それでも判断が難しければ担任・管理職に共有する」というように、初期対応と次の一手を分けて話せると、専門職としての落ち着きが伝わりやすい。
二次の教育実践力テストは模擬授業・口頭試問。食育の授業と、給食管理という日常業務、両方をつなげて語れるかが見られやすい。
栄養教諭の模擬授業は、食育に関する指導が課されると考えられる。 口頭試問では、その授業内容を給食管理・食物アレルギー対応といった日常業務にどうつなげるかが問われやすい。 「食の専門家」としての1回の授業と、「学校教育の一員」としての日々の給食管理、この両方の軸を同じ答えの中に置けるかが評価されると考えておきたい。
個人面接では、食に関する指導の実践に加えて、栄養教諭という立場が学校全体でどう機能するかという視点が問われることが多い。 アレルギー対応のように失敗の許されない場面を語るときほど、一人で判断せず関係者と情報を共有する姿勢まで言葉にできるかが重要になる。
一次(終了)と二次(個人面接+教育実践力テスト)、それぞれ何を確認しておくべきかを4つの視点で整理した。校種によって教育実践力テストの中身が違う分、確認すべき内容も校種で分かれる。
一次の振り返りと二次への接続
一次でどんな受け答えをしたかは、記憶が薄れる前に書き出しておくと後で効いてくる。
教育実践力テストの準備(校種で分岐)
模擬授業・口頭試問型か、場面指導・救急救命型か、自分の区分を最初に取り違えないことが出発点になる。
個人面接の受け答え
京都府教育振興プランの言葉を借り物のまま使わず、自分の実践と結びつけて話せるかを確認しておきたい。
当日の持ち物・段取り
二次の確定日程は一次結果通知で個別に届く。届いたら日時と会場の確認を最優先にしたい。
一次の個人面接はすでに終わっているが、二次の個人面接に向けて「声に出して話す練習」を積む時間はまだ残っている。頭の中で分かっているつもりの答えも、声にしてみると言葉に詰まることは珍しくない。
京都府の面接が他の自治体と少し違うのは、一次と二次、二段階で個人面接があるという構造そのものだ。 一次の個人面接で話した内容をそのまま繰り返すのではなく、二次では模擬授業・口頭試問(または場面指導・救急救命)で見せた実践との一貫性まで問われる。 準備しておくべきは、想定問答を書き出すことだけではない。 書いた答えを、声に出して、時間内に、落ち着いて話せるかどうかだ。
論作AIの面接練習AIは、いま無料開放中で、AI面接官が想定質問を出し、声に出した回答をその場で5観点100点で採点してフィードバックを返す。 受験校種を選択したうえで練習すれば、一次でも二次でも、個人面接の受け答えを繰り返し確認できる。 「具体策を1つで終わらせていないか」「教育振興プランの言葉を借り物のまま使っていないか」といった点も、フィードバックの中で確認できる。 登録後すぐ、クレジットカード登録も不要で試せる。
京都府の一次試験では小論文も課される。 論作AIは書いた答案を数分で添削し、観点別のスコアと具体的な書き換え例を返す。 2027年度採用に向けて一次から準備し直す人は、京都府の小論文対策、京都府の教職教養対策もあわせて確認してほしい。 個人・集団・場面指導の基本形をまだ固めきれていない場合は、面接対策ガイドで型を先に作ってから、この記事で扱った京都府の校種別の切り口を重ねていくと、準備の順番がぶれにくい。
京都府に特化した小論文・面接の過去問をまとめて確認したい場合は、協同出版の「京都府の小論文・面接 過去問」も選択肢に入る。
Q1. 京都府の教員採用試験は面接が一次と二次の両方にあるって本当?
本当だ。 一次試験で個人面接があり(全校種対象、2026年は6月13日に実施済み)、二次試験でも改めて個人面接がある。 一次と二次、二段階で面接を受ける自治体は全国的にも珍しい。
Q2. 二次試験の教育実践力テストとは何か
校種によって内容が分かれる実技系の試験だ。 小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・栄養教諭は模擬授業と口頭試問、養護教諭は場面指導と救急救命が課される。 個人面接とは別枠の試験として実施される。
Q3. 二次試験の面接はいつ実施されるか
確定日は一次試験の結果通知で個別に案内される。 時期の目安は8月中旬だが、確定日程は必ず自分宛の受験案内で確認してほしい。
Q4. 小論文の対策と面接の対策は別々にやるべきか
別々に進める必要はない。 京都府の小論文は教育振興プランや教育課題を軸にしたテーマが多く、面接で語る教育観と重なる部分が大きい。 小論文で整理した考えをそのまま面接の言葉にできるように準備するのが効率的だ。
Q5. 京都府が求める教員像を面接で語るときに気をつけることは?
京都府教育振興プランが掲げる「気づく力・伸ばす力・挑戦する力・つながる力・展望する力」という5つの力は、面接でも小論文でも軸になる考え方だ。 ただし単語を並べるだけでは伝わらない。 自分の経験や実践のイメージと結びつけて話せるかが見られている。
Q6. 京都府の面接で、実際に過去にどんな質問が出たか分かるか
京都府教育委員会は、個人面接や教育実践力テストの質問内容を年度別・校種別に公式公開していない。 本記事の校種別の内容は、公式に示されている試験構成から一般化して整理したものだ。 「この年にこう聞かれた」という事実として受け取らず、傾向をつかむための参考として使ってほしい。
Q7. 論作AIの面接練習AIで、京都府の面接練習はできるか
受験校種を選んでAI面接官に質問を出してもらい、声に出した回答をその場で採点してもらえる。 一次・二次どちらの個人面接を想定した練習にも使える。 登録後すぐ、クレジットカード登録も不要で試せる。
一次(終了)と二次(個人面接+教育実践力テスト)、京都府の面接は他の自治体より段階が一つ多い。 二次の教育実践力テストが校種で二手に分かれる分、自分がどちらの準備をすべきかを取り違えないことが最初の一歩になる。 一次で話した内容、二次で見せる実践、そのどちらにも一貫した自分の言葉で向き合えるように、残された時間を使ってほしい。
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