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最初に、これだけは押さえてほしい。
「京都市の教員採用試験」と「京都府の教員採用試験」は、別々の試験だ。
京都市は政令指定都市として独自の採用権を持ち、試験の実施主体も、試験日程も、小論文の出題形式も、京都府とは完全に切り離されている。 「どちらか一方を受ければいい」と考えて対策を混同しているケースが、毎年少なからず存在する。 京都府の小論文対策記事を読んでここにたどり着いた受験生は、立ち止まってほしい。 京都市を志望するなら、対策は根本から組み直す必要がある。
その理由は、出題形式の違いにある。
京都市の小論文は、課題Ⅰ(教育施策・600字程度)と課題Ⅱ(不祥事事例・200字程度)という2問構成が固定されており、これを40分で書ききる。 単純計算で800字を40分——他の政令市と比べても試験時間が短く、「書き慣れていない受験生が時間内に仕上げる」こと自体のハードルが高い。 さらに課題Ⅱという不祥事対応問題は、京都市独自の色が強く、汎用の小論文対策では太刀打ちできない。
このページでは、京都市の小論文対策に必要なことを出題形式の全体像から合格答案の書き方まで、元教員の知見をもとにひとつひとつ整理していく。
この記事を読む前に揃えたい1冊 — 教員採用試験 差がつく論文の書き方(Amazon)
地方教育行政の組織及び運営に関する法律により、政令指定都市は都道府県から独立した教育委員会を持つ。 京都市教育委員会は独自に教員の採用・任命権を行使しており、試験の実施から採用後の人事まで、京都府教育委員会とは完全に独立した組織として機能している。
京都市に採用された教員は「京都市立学校の教員」だ。 京都府立学校への異動はなく、採用後のキャリアも別の軌道を歩む。 出願先を間違えると、そもそも選考に乗れない。
令和8年度(2025年実施)の京都市教員採用選考試験は、採用予定数が全体で約410名と、平成23年度以来14年ぶりに400人台を超えた。 校種別の内訳は、小学校180名・中学校120名・高校20名・総合支援学校70名・養護教諭10名・栄養教諭若干名などとなっている(京都市教育委員会公式発表より)。
倍率は全体平均3.1倍。 校種別では、小学校2.2倍・中学校3.5倍・高校3.5倍・特別支援学校1.8倍・養護教諭7.6倍となっている(2025年実施試験の志願倍率)。 採用数が増えたとはいえ、特定校種では依然として競争が激しい。
1次試験の筆記は6月14日(土)実施。 個人面接は6月15日・21日・22日のいずれかの指定日。 2次試験は8月16日・17日に実施されている。
小論文は2次試験で実施される。 1次の筆記試験を通過した受験生だけが、2次で小論文と向き合う。 1次の対策と2次の対策は時期的に重なる部分もあるが、小論文の仕上げは1次通過後に本格化させる受験生が多い。 ただし、書く力は短期間では身につかないため、1次対策と並行して週1本ペースで書く習慣をつけておくことを推奨する。
京都市の小論文は2次試験で実施される。 出題形式を整理すると以下のとおりだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | 小論文(論文) |
| 実施タイミング | 第2次選考 |
| 字数(課題Ⅰ) | 600字程度 |
| 字数(課題Ⅱ) | 200字程度 |
| 試験時間 | 40分 |
| 出題テーマ(課題Ⅰ) | 京都市の教育施策・学校教育の課題に関するテーマ |
| 出題テーマ(課題Ⅱ) | 教職員の不祥事(事例)に対する対応 |
課題Ⅰと課題Ⅱを合計すると800字程度。 それを40分で仕上げる。 構成を考え、書き、見直す時間まで含めると、1分あたり約20字というペースになる計算だ。 これが、京都市の小論文が「時間との戦い」と言われる理由だ。
なお、過去問の入手については、京都市情報公開コーナー(京都市役所・平日9:00〜17:00)で過去3年分の問題等を閲覧・コピー(有料)することができる。 京都市教育委員会の公式サイトでも試験情報が公開されているため、最新の実施要項は必ず公式で確認すること。
課題Ⅰは、京都市が示す教育方針や「学校教育の重点」を踏まえた教育論文だ。 「学校教育の重点」は京都市教育委員会が毎年度発行するもので、当該年度に京都市の教員が重点的に取り組むべき教育の方向性が明示されている。 受験生はこの「学校教育の重点」を事前に熟読し、自分の教育観と結びつけておくことが必要だ。
過去の出題傾向(複数の受験情報をもとに確認できた範囲)では、以下のようなテーマが問われてきた。
ただし、公式に過去問テーマが一覧として公開されているわけではない。 より詳細な過去テーマの確認は、京都市情報公開コーナーでの過去問閲覧、または市販の過去問集(協同出版シリーズ)を参照してほしい。
京都市の小論文の最大の独自性は、この課題Ⅱにある。
不祥事事例が提示され、その行為の問題点・周囲への影響・防止策の3点を200字程度で論じる形式が定着している。 200字という字数は短く見えるが、3つの要素を漏れなく論述するには密度の高い文章が必要だ。
典型的な事例としては次のようなパターンが考えられる(公式の出題事例は非公開のため、受験経験者の情報をもとに整理)。
課題Ⅱは「正解を書く」問題というよりも、教職員としての服務規律への理解と高い倫理観を示す問題だ。 「なぜその行為がいけないのか」「誰が傷つくのか」「どうすれば防げたか」という3点を、200字という制約の中で的確に答える力が問われる。
なお、課題Ⅱは京都市特有の出題形式であり、京都府の小論文には課題Ⅱに相当する問題は存在しない。 この点でも、両者の試験は明確に異なる。
京都市と京都府を同時期に視野に入れていた受験生、あるいは京都府の対策から切り替えた受験生は、以下の比較表を参考に対策を組み直してほしい。
| 比較項目 | 京都市 | 京都府 |
|---|---|---|
| 試験主体 | 京都市教育委員会 | 京都府教育委員会 |
| 小論文の実施タイミング | 第2次選考 | 第1次選考 |
| 字数・時間 | 800字程度・40分(2問) | 600字以内・40分(1問) |
| 出題構成 | 課題Ⅰ(教育施策600字)+課題Ⅱ(不祥事200字) | 1問(教育論文) |
| 課題Ⅱ(不祥事問題) | あり(固定形式) | なし |
| 採用後の所属 | 京都市立学校 | 京都府立・市町村立学校(京都市を除く) |
| 同時出願 | 不可(どちらかを選んで出願) | 不可 |
**論作文の基本構成(序論・本論・結論)**は京都市でも有効だ。 課題Ⅰの600字論文は、この型を使って書ける。
教育テーマの背景知識も流用できる。 「主体的・対話的で深い学び」「個別最適な学び」「不登校支援」「インクルーシブ教育」「GIGAスクール構想」といった現代教育の文脈は、どちらの試験でも根拠として活きる。
課題Ⅱ対策は京都市固有だ。 不祥事事例を200字で論じる練習は、他の自治体の小論文対策では行わない。 京都市受験者は課題Ⅱに特化した練習を別途積む必要がある。
時間感覚が異なる。 1問40分ではなく、2問40分というスピード感だ。 課題Ⅰに30分、課題Ⅱに10分という時間配分の練習を繰り返し積まなければ、本番で時間内に仕上がらない。
「京都市学校教育の重点」との接続が必須だ。 京都府の施策と京都市の施策はベースが異なる。 受験する自治体の公式文書を正確に読み込んでから答案に反映させることが、「その自治体への理解が伝わる答案」への最短ルートだ。
京都市教育委員会から公式な採点基準は公表されていない。 ただし、小論文の出題意図と「学校教育の重点」の方向性から、評価される答案の要素を整理できる。
論旨の明確さが最初に問われる。 600字という字数は決して多くない。 「何を主張するか」が書き出し段落で明確になっているかどうかが、採点の入口だ。
京都市の教育施策との整合性が続く。 「学校教育の重点」に盛り込まれたキーワード(確かな学力・豊かな心・健やかな体・個別最適な学び・不登校支援など)が自分の教育観と自然につながって書かれているかが評価される。 施策名を貼り付けるだけでは不十分で、「なぜその実践が子どもに必要か」を自分の言葉で説明できているかが問われる。
具体性が決め手になる。 「子どもに寄り添います」という抽象的な言葉は、どの自治体の小論文でも加点されない。 「朝のホームルームで1対1の会話を積み重ね、悩みを早期に把握する」のように、場面・行動・目的がセットになった具体性が評価を分ける。
問題点・影響・防止策の3点が揃っているかがまず確認される。 要素が欠ければその分の評価が落ちる。 200字という制約の中で3点を書き切るには、事前に「課題Ⅱはこの3点を盛り込む」というテンプレートを体に染み込ませておく必要がある。
教職員としての倫理観が滲み出ているかが続く。 「上司への報告が遅れました」という事実の認定だけでなく、「子どもや保護者の信頼を損ない、学校全体のイメージを傷つける行為だ」という認識——すなわち自分ごとの問題として捉えているか——が評価の核心にある。
簡潔な日本語で書けているかも見られる。 200字という制約は、余分な言葉を削ぎ落とす力を問うている。 曖昧な接続や重複した表現があると、字数が足りなくなる。
京都市の小論文対策において、「京都市学校教育の重点」は避けて通れない最重要資料だ。 京都市教育委員会が毎年3月に発行し、公式サイトでPDFが公開されている。
公式サイトで確認できる範囲で、京都市が継続的に掲げている教育の柱を整理する。
確かな学力の育成 「基礎的・基本的な知識・技能の習得」「言語活動の充実」「主体的・対話的で深い学び」の実現が一貫して重視されている。 ICTを活用した個別最適な学びへの対応も年々強調が増している。
豊かな心・健やかな体の育成 「子どもの規範意識・社会性を育む教育」「読書活動の推進」「体力の向上」が柱となっている。 いじめ防止・不登校対応も「豊かな心」の延長線上に位置づけられる。
不登校の子どもへの支援 京都市は不登校支援に早くから取り組んでいる自治体として知られ、「はぐくみ」「学びの丘」など独自の支援体制を持つ。 試験でもこのテーマが繰り返し問われており、答案に反映させる価値が高い。
学校・家庭・地域の連携 「学校運営協議会(コミュニティ・スクール)」の活性化、地域との協働による「開かれた学校づくり」が強調されている。
教職員の服務規律と倫理観 これは課題Ⅱに直接関係する。 京都市は教職員の不祥事防止を施策の柱として明示しており、それが小論文の出題に反映されている。
読み方にはコツがある。
全文を暗記しようとする必要はない。 まず「今年度の重点目標・重点取組の柱は何か」を把握する。 次に「各柱に対して、自分が担任として具体的に何ができるか」を自分の言葉でメモする。 このメモが、課題Ⅰの答案を書く際のネタ帳になる。
論作AI制作チームの元小学校教諭は、「試験対策として行政文書を読む経験は、実際の教員になってからも役立つ。管理職から示された方針を自分の実践に落とし込む力が、キャリアを通じて問われ続ける」と話す。
課題Ⅱは、慣れた受験生と慣れていない受験生の差が最も顕著に出るパートだ。
200字という字数で3要素(問題点・影響・防止策)を論じるには、型が必要だ。
【課題Ⅱの型】
①この行為の問題点(1〜2文)
「〜という行為は、〜という点で問題である。」
②周囲・子ども・組織への影響(1〜2文)
「この行為は〜(保護者・子ども・学校組織)の信頼を損ない、〜という影響を及ぼす。」
③防止策(1〜2文)
「防止するためには、〜(日頃の行動・チェック体制・上司への報告)が重要だ。」
この3点を、重複なく、簡潔に200字でまとめる。 最初から200字ぴったりを目指す必要はない。 180〜200字を目安に、必要な要素が揃っていることを優先する。
不祥事の事例は多岐にわたるが、大きく4つの類型に分類して準備しておくと対応が楽になる。
類型A:情報管理・記録管理の不備 成績情報の紛失・流出、個人情報の不適切な取り扱いなど。 問題点は「秘密保持義務の違反」、影響は「子どもや保護者の信頼失墜」、防止策は「情報管理ルールの徹底・複数人でのチェック」。
類型B:報告・連絡・相談の欠如 ミスや問題事案を上司に報告せずに放置するパターン。 問題点は「組織の信頼を内側から壊す行為」、影響は「問題の深刻化・保護者・子どもへの被害拡大」、防止策は「迷ったらすぐ報告する習慣の徹底・日頃の上司との信頼関係の構築」。
類型C:保護者・子どもへの不適切な言動 感情的な対応、差別的な発言、体罰に近い行為など。 問題点は「子どもの人権・教育を受ける権利を侵害する」、影響は「子どもへの心理的ダメージ・保護者との関係破壊」、防止策は「冷静な対話を心がけ、感情が高まった際は一歩引いて同僚や管理職に相談する」。
類型D:SNS・メディア関連の不祥事 私的なSNSへの不適切投稿、子どもの個人情報を含む写真の投稿など。 問題点は「教職員としての信用を著しく傷つける」、影響は「学校全体のイメージへのダメージ・子どものプライバシー侵害」、防止策は「個人SNSと職務の完全な切り分け・情報発信前の確認習慣の徹底」。
想定テーマ:「不登校の子どもたちへの支援について、担任として取り組む実践を具体的に述べなさい。」
不登校の子どもを前にしたとき、「どう学校に来させるか」という問いより先に考えるべきことがある。「その子は今、安心できているか」という問いだ。京都市では、不登校の子どもへの多様な支援の場が整備されつつある。私は担任として、以下の2点を軸に関わりたい。
第一に、本人と家庭との「つながり」を途切れさせないことだ。欠席が続く日の連絡は、「今日も休みました」という事実の報告ではなく、「クラスで今日こんなことがありました」「○○さんのことを気にしているクラスメートがいます」という言葉を選ぶ。学校が「見捨てていない」と伝わる連絡を積み重ねることで、家庭との信頼関係を維持する。
第二に、登校の形を一つに限定しないことだ。別室登校、放課後の来校、ICTを活用したオンラインでの朝の会への参加——その子にとって「学校と自分はつながっている」と感じられる形を、本人・家庭と相談しながら一緒に見つけていく。京都市が取り組む「はぐくみ」など専門の支援と連携しながら、担任一人で抱え込まず、チームで子どもを支える。
不登校の子どもが抱える苦しさは、「学校に行けない自分」への罪悪感を含むことが多い。その重さを軽くすることが、担任として私にできる最初の仕事だ。焦らずつながり続ける関わりを通じ、その子が自分のペースで再び学びへと踏み出せるよう支えていきたい。
字数:596字。
この答案が評価されるポイント
書き出しで「どうするか」より前に「何を大切にするか」を示している点が、答案のトーンを決めている。 2点の実践がそれぞれ具体的な場面描写を伴っており、「言いたいことはわかるが、結局どうするの?」という採点者の疑問を先回りして答えている。 「はぐくみ」という京都市独自の取り組みに言及することで、京都市の施策を踏まえた答案であることが自然に伝わる。 結論が「担任としての決意」で締まっており、前向きな教育観で終わっている。
想定事例:「担任教員が学級の保護者から強いクレームを受けた際、その場での対応が感情的になり、保護者との関係が大きく悪化した。」
この行為は、冷静な対話という教職員としての基本的な姿勢を欠いた点に問題がある。感情的な対応は保護者との信頼を根本から損ない、子どもへの適切な支援を妨げるとともに、学校全体への不信感に発展する恐れがある。防止するには、クレームを受けた際は一人で抱え込まず、管理職に速やかに相談し、冷静な対話の場を改めて設けることが重要だ。
字数:194字。
問題点・影響・防止策の3要素が、重複なく収まっている。 「一人で抱え込まず管理職に相談する」という防止策は、チーム学校の観点からも評価される表現だ。
テーマに含まれるキーワードを素早く把握する。 「何を聞かれているか」と「どの視点(担任・学校全体・学年など)から書くべきか」を確認する。
600字を3つのブロックに割り振る。
【序論】 120字程度
- テーマへの問題意識
- 自分の主張(結論先取り)
【本論①】 200字程度
- 実践の1点目(具体的な場面・行動・目的)
【本論②】 180字程度
- 実践の2点目(別視点からの実践)
【結論】 100字程度
- 主張の再確認と教員としての決意
テーマの課題意識を1〜2文で整理し、自分の主張を示す。 書き出しの2〜3文で採点者の関心を引けるかが、答案全体の評価を左右する。
1点目の実践を、場面・行動・目的のセットで書く。 「〜します」だけでなく、「なぜその実践が子どもに必要か」という根拠を必ず1文添える。
2点目の実践を書く。 本論①と視点が重ならないよう意識する(例:①が授業内の対応なら、②は学校・家庭・地域との連携など)。
主張を再確認し、教員としての決意を短く述べる。 100字程度に収め、長くなりすぎないことが重要だ。
課題Ⅰが終わったら、残り10分で課題Ⅱを仕上げる。 事例を読んで問題点→影響→防止策の3点を頭の中で整理してから書き始める。 書きながら字数を意識し、200字前後に収める。
NGパターン①:課題Ⅱの要素が抜ける
最も多いミスだ。 時間が押して課題Ⅱに割ける時間が短くなり、問題点だけ書いて影響や防止策が書けていない、というパターン。 課題Ⅰに時間をかけすぎると課題Ⅱが犠牲になる。 課題Ⅰは25〜28分で仕上げる時間感覚を体に染み込ませておく必要がある。
NGパターン②:「学校教育の重点」を読んでいない
課題Ⅰはほぼ毎年、「学校教育の重点」のキーワードと連動した出題がなされる。 これを読まずに試験に臨むのは、出題者の意図を丸ごと無視するに等しい。 公式サイトから最新版を入手し、受験前に必ず熟読する。
NGパターン③:抽象論だけで終わる
「子どもに寄り添います」「全力で支援します」という言葉は、600字の中で実質的に何も言っていない。 場面・行動・目的がセットでなければ、具体性があるとは評価されない。
NGパターン④:課題Ⅱで感情論を書く
「許せない行為です」という感情的な表現は、不祥事対応問題には逆効果だ。 採点者が見ているのは「組織人・教職員としての適切な問題認識」であり、感情の吐露ではない。 冷静に、構造的に書くことが課題Ⅱの正解に近い。
NGパターン⑤:京都市ではなく「どこでも通用する答案」を書く
「確かな学力を育みたいです」は正論だが、それだけでは京都市への志望意識が伝わらない。 「京都市の学校教育の重点が示す〜という方向性に共感し」「京都市が取り組む〜という施策を担任の実践として具体化したい」という形で、京都市への理解を自然に盛り込む。
最初の1〜2週間は、京都市の教育を「知ること」に集中する。 「京都市学校教育の重点」(最新年度版)を熟読し、各柱のキーワードを把握する。 不登校支援・個別最適な学び・言語活動・学校運営協議会——それぞれについて「担任として何ができるか」を短い箇条書きでメモする。 課題Ⅱの4類型(情報管理・報告連絡相談・言動・SNS)のテンプレートを頭に入れる。
課題Ⅰと課題Ⅱをセットで40分で書く練習を週2〜3本行う。 最初は時間が足りないのが普通だ。 「どこで時間が食われているか」を毎回分析し、構成設計の精度を上げていく。 書いた答案は翌日見直し、「具体性があるか」「3要素が揃っているか」を自分でチェックする。
論作文の書き方ガイドで論文の基本構成を復習しておくと、課題Ⅰの型が安定しやすい。
週3〜5本のペースで、様々なテーマで書き切る練習をする。 この時期は新しい知識を入れるより「自分の型で確実に書ける」状態を作ることが優先だ。 添削を活用して外からの視点を入れ、自分では気づいていない癖を修正する。
論作AIは、京都市の小論文形式(課題Ⅰ・600字)での添削に対応している。 登録後3回まで無料で添削を受けられる(クレジットカード登録不要)。
使い方は次のとおりだ。
「具体性が足りない」「主張がぼやけている」という弱点は、自分では気づきにくい。 AI添削のフィードバックを使って、自分の答案の課題を早めに可視化してほしい。
実務教育出版の「差がつく論文の書き方」は、序論・本論・結論の構成パターンを体系的に学べる定番書だ。 京都市の課題Ⅰ(600字)は、この型を使って書くのが最もスムーズだ。 評価される表現と減点される表現の比較解説が充実しており、「なぜその書き方が良いのか」を論理的に理解できる。
「教員採用試験 小論文・面接 重要テーマの教科書」(吉岡友治著)は、不登校・主体的な学び・ICT活用・インクルーシブ教育といった京都市の出題テーマを、背景知識ごと体系的に整理した一冊だ。 「テーマに対して言いたいことはあるが、論拠となる知識が薄い」と感じる受験生に特に向く。 課題Ⅰで「なぜその教育が必要か」という根拠を書く力が格段に上がる。
推奨する学習順序は次のとおりだ。
京都市の課題Ⅰは600字という「短すぎない長さ」なので、まず型を体に染み込ませてから知識を乗せていく順序が効率的だ。 書くことを怠れば、どれだけ本を読んでも当日書けない。 読んで終わらせず、必ず実際に書いて添削を受けるサイクルを回してほしい。
できない。 出願先が異なり、試験日程も別だ。 どちらかを選んで出願する。 受験先に迷っている場合は、採用後に働きたい学校の種類(市立か府立・他市町村か)を軸に判断するのが現実的だ。
2次試験で実施される(2025年実施試験では8月16日・17日に実施)。 1次試験を通過した受験生のみが受験する。
課題Ⅰから始めるのが基本だ。 思考量が多い課題Ⅰを先に仕上げ、残り10分前後で課題Ⅱを完成させる流れが一般的だ。 ただし、課題Ⅱの方が得意な受験生は順序を入れ替えてもよい。 自分が試行して合う流れを見つけておく。
目安は180〜200字だ。 150字未満は字数不足と評価される可能性がある。 200字を少し超える分には問題ないが、大幅に超えると「簡潔にまとめる力がない」と見られるリスクがある。
京都市教育委員会の公式サイト(city.kyoto.lg.jp/kyoiku)で毎年度更新されるPDFとして公開されている。 受験前に必ず最新年度版を入手し、熟読すること。
特定の正解があるわけではない。 「問題点・影響・防止策の3要素を的確に含んでいるか」「教職員としての倫理観が滲み出ているか」の2点が評価の核心だ。 感情論ではなく、冷静かつ組織的な視点で書くことが求められる。
京都市情報公開コーナー(京都市役所・平日9:00〜17:00)で過去3年分を閲覧・コピー(有料)できる。 また、協同出版の「京都市の論作文・面接過去問」シリーズにも収録されているため、書店や通販での入手が便利だ。 最新の試験情報は、京都市教育委員会の公式サイトで必ず確認すること。
対策の方向性を間違えなければ独学は可能だ。 ただし、課題Ⅱは独特の形式であるため、書いた答案を第三者に読んでもらうことを強く推奨する。 「3要素が揃っているか」「倫理観が伝わるか」は、自分だけでは判断しにくいポイントだ。
京都市の小論文は、全国の政令市の中でも独特の形式を持つ試験だ。 課題Ⅰ(教育施策600字)+課題Ⅱ(不祥事事例200字)の2問構成、40分という短時間——これが京都市の小論文の骨格だ。
京都府の試験とは出題主体・形式・求められる力のすべてが異なる。 京都府の対策を積んでいた受験生も、京都市を志望するなら対策を組み直す必要がある。
合格レベルに達するための核心は2つだ。
ひとつは「型」を固めること。 課題Ⅰは序論・本論①・本論②・結論の構成で、課題Ⅱは問題点・影響・防止策の3点を200字に収める。 この型を体に染み込ませてから本番に臨む。
もうひとつは「京都市学校教育の重点」を本気で読むことだ。 課題Ⅰの出題はこの文書と密接につながっている。 キーワードを暗記するのではなく、「各施策の意図を理解し、自分の担任としての実践に落とし込む」ことが、「京都市への理解が伝わる答案」への唯一の道だ。
論文は書いて添削を受けなければ上達しない。 論作AIでは京都市の出題形式に対応した添削が可能だ。 登録後3回は無料(クレジットカード登録不要)で使える。
論作文の基礎力をつけるには論作文の書き方ガイドを、頻出テーマを一覧で確認するには論作文頻出テーマ集を参照してほしい。 近畿圏の他政令市の試験との比較は大阪市 教員採用試験 小論文対策・神戸市 教員採用試験 小論文対策も参考になる。 2次試験の面接対策については教採2次試験ガイドもあわせて確認してほしい。
京都市で教員を目指すあなたを、心から応援している。
川崎市の教員採用試験 小論文(600字以内・60分)の完全対策ガイド。政令指定都市として神奈川県・横浜市とは完全に別試験。過去問テーマの傾向分析・採点観点・合格答案例文・NGパターンを元教員が解説。2025年7月実施1次試験対応版。
大阪市の教員採用試験は大阪府とは別試験。論作文は第2次選考で全校種に課される。過去問テーマの傾向・大阪市教育振興基本計画との接続・合格答案の書き方を、元教員が徹底解説。
さいたま市教員採用試験の小論文(2次試験・800字以内・45分)を完全攻略。埼玉県との違い・3つのGのさいたま教育ビジョン・過去の出題テーマ・採点観点・模範解答・NG修正例を、元教員が徹底解説。政令指定都市として独自実施の試験対策の決定版。